なぜ働くのか?:家庭から逃れる時間としての労働
働くのは生活の糧を得るためではありますが、家庭から一時的に逃れるためでもあるのです。
一部の人には共感できるでしょうし、その他の人にはわからない感覚かもしれません。
小さな子供のいる家庭は大変です。
毎日が戦争であり、心を落ち着ける時間が子供を寝かせた後ぐらいしかありません。
そういう日々において、仕事に行かなければいけないというのは、意外に気分転換や息抜きになるのでございます。
もちろん、仕事には仕事の大変さがありますが、それでも家庭あるいは子育てに24時間コミットするというのは相当なつらさがあります。
この意見は、子育てをしながら働いている女性には、わりと共感してもらえる気がいたします。
一方で、共感する男性は少数かもしれません。
結局のところ、子育てや家事のしんどさというのは、それらへのコミット度合いによります。
子育てや家事を妻に任せきりという場合、「家庭から逃れるための労働」という観点はピンと来ないでしょう。
いや、あるいは家庭から完全に逃れたくて、仕事に打ち込んでいる可能性もあります。
家庭を持つというのは、安心感やエネルギーを得ることですが、同時にさまざまな厄介を抱えることでもあります。
そうして、家庭から逃れる時間を持つために、今日も家を離れて仕事に向かうのでございます。
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