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世界一周旅行を機に得られた価値観。アガサを牽引してきたグループ長にこれまでのキャリアと今後について聞いてみた。

こんにちは。
アガサ株式会社、人事の松岡です。

社員インタビュー企画第十弾!
今回はセールス部の稲葉さんです。

新卒で基幹システムの営業職を経験した後、個人事業主を経て2020年3月にアガサへジョイン。
これまでの興味深いご経験や、アガサでのグループ長としての展望について詳しく伺いました!


ー現在担当されている業務について教えていただけますか。

稲葉:現在はセールス部フィールドセールス(以下FS)のグループ長として2名のマネジメントを行っています。
現在FSは、医療機関や製薬企業の臨床開発部門、CRO、SMO向けに提案を行うクリニカルグループ、製薬企業と医療機器メーカーの品質保証部門・製造部門向けに提案を行うクオリティグループの2つに分かれており、私はクオリティグループに所属しています。

ー入社当時と現在での変化があれば教えてください。

稲葉:大いにありますね!
入社当時は医療機関担当とそれ以外、というざっくりしたチーム分けになっていたため、現在よりもさらに幅広い知識が必要でした。
また、チーム内に治験領域に精通したメンバーがいるわけではなかったので、入社直後から鎌倉より提案のデモンストレーションを受けることで一連の流れの理解を進めていました。さらに、現在もお付き合いのある企業の方がYoutubeに動画をアップされていたので、それを基にインプットし知識を深めていましたね。

現在は、入社後に動画研修を行っていたり業務マニュアルの整備が進んでいたりと、新入社員の教育体制が整いつつあるなと実感しています。

ー社内整備が進んでいった時期を肌で感じられてきたんですね。
ご入社前はどのようなご経歴なのでしょうか。

稲葉:大学を卒業後、販売在庫管理や生産管理システムなどを販売する会社に営業職として入社しました。
就職活動をしている時はあまり業界を絞らずに幅広く企業を見ていましたが、1社目の会社説明会に参加した際に、社長のカリスマ性に強い魅力を感じたんです。営業としての華々しいエピソードや哲学を聞いた際に「この会社で営業職としてスキルアップがしたい!」と思いました。
あまり規模の大きな企業ではありませんでしたが、勢いがあり、成果がしっかりと評価につながることも魅力の1つでした。

ー実際に入社されていかがでしたか?

稲葉:大きなギャップはなく、成果を出したメンバーには表彰や社長会食の機会があり、人を大事にする文化の企業でした。
しかし、入社後成果が上がらない時期もあり、結果的に降格も経験しています。
どの業種にも提供できるシステムを販売していたため、食品、アパレル、製造業など、営業メンバーそれぞれが強みのある業界や自分の色を作っていましたが、私はなかなか得意分野を作ることができなかったんです。
そんな時に良い上司に出会えたことが私のターニングポイントになりました。その上司はしっかりと成果を上げながらもお客様への営業を楽しんでおり、当時の私には衝撃でしたね。
自然体で営業するコツを教えてもらい、これまで「つまらない、苦しい」と思っていた営業像を少しずつ溶かしてもらえました。
その後、ねじを製造する業界に強みを持てるようになり、上司に出会った年に年間賞をいただくことができたんです。

ねじ業界は、企業同士の繋がりが強く、一社に気に入っていただけると数珠繋ぎのように他企業を次々とご紹介いただけたので、短期間で顧客獲得に繋がりました。
ニッチな分野に対して信頼関係を築いていく経験は、アガサでも活かすことができているな、と実感しています。
しっかりと市場開拓ができたこともあり、ねじ業界特化のチームを作ることが決まり、チーム作りにも携わりましたし、連続して年間賞を受賞することもできていましたが、10年間在籍した会社を退職することを決意しました。

ー衝撃的な上司との出会いを経てしっかりとご自身の成果に繋げていけたのですね。
そんな中、なぜご退職されたのでしょうか。

稲葉:妻が病気になり、手術をしたことがきっかけです。
結婚前から「いつかは世界一周旅行をしよう」というのが私たちの共通目標でした。もちろん老後に旅行できれば、と考えていたのですが、病気になったことを機に「今チャレンジしよう!」と思い立って。
1社目の企業に愛着もあり、ありがたいことに社長からも引き留めていただきましたが、最終的には理解を得ることができました。

退職後半年ごとに、アジア、東ヨーロッパ〜ヨーロッパ、中米〜南米を渡り、1年半で約50カ国を訪問しました。

ーすごい行動力ですね!
旅行中はどのように過ごされていたのですか?

稲葉:世界一周旅行の情報を発信しているブログを参考にルートを決め、バックパッカーで各地を周りました。当初から1年半は旅行しようと決めていたので、コストを抑えるため移動は基本的にバスで、一泊500円ぐらいの宿に泊まってましたね(笑)。

ただ、ヨーロッパは物価が高かったため、現地の方のご自宅に宿泊できるサイトに登録し、期間中の半分はサイト経由で泊まり歩きました。
受け入れてくださるのは経営者などの裕福な方が多く、別荘のような家に泊まり、食事も外でパーティーのような形式など、想像以上に快適な環境でした。

そこで出会う経営者や個人事業主と話す機会が増え、次のキャリアを考えるようになりました。

20人以上の各自宅に宿泊させていただいた中で、特に印象として残っていることは、前職時代激務で働いていたことを話すと「そんなことで人生楽しいのか?家族と自分の時間をしっかり楽しまないと、仕事で成果を残しても意味がないよ」と全員から言われたことです。
1社目では10年間の在籍中に有休を取ることはほぼありませんでしたし、帰宅時間が日付を越えることも当たり前だと思って働いていました。
しかし、それぞれのお宅で実際に家族を大事にしながら楽しんで暮らしている姿を目の当たりにしていく中で、この話をされたため説得力がとても強かったんですよね。

こういった会話もきっかけとなり、次のキャリアは、個人事業主として新たなビジネスを始めることだと決意しました。

世界一周旅行中、エクアドルのガラパゴス諸島での1枚

ー人生ではなかなかできない素晴らしい体験をされたんですね!
なぜ次のキャリアとして個人事業主になることを選ばれたんですか?

稲葉:旅行中に出会った自由度高く働いている人たちは経営者か個人事業主が多くて、日本で家族と自分をしっかり大切にできる働き方を叶えられる企業を探すとなるとなかなかハードルが高いと考えました。
また、1年半も海外を渡り歩いた直後に企業に勤めたくなかったという本音も少しあります(笑)。

そこで、世界一周の経験を活かし、来日する海外旅行者向けの宿泊・体験サービス事業を始めることにしたんです。
住んでいた妻の祖母の家をリフォームしたばかり、というタイミングだったこともあり、空き部屋を提供することに決め、Airbnbに登録して間もなく事業が軌道に乗ったんです。
工夫せずとも予約数が入ったので、工夫すればもっと伸びると考え、提供する部屋を外国人観光客に喜ばれる仕様・インテリアに変えたり、妻が琴の師範代や茶道の資格を持っていたこと、妻の母が和服士で着物も豊富に余っていたため、日本ならではと喜ぶ体験やサービスを提供する取り組みも行いました。
神様が「この事業を始めなさい」と言いたかったのでは、というぐらいうまく行きましたね。
他の方はただ部屋を貸していただけなので、日本の文化を用いて交流ができることが差別化になり、価値を上げられたんだと思います。
海外メディアに何件か取材をしていただき、インドネシアのテレビや、有名旅行雑誌でも紹介してもらうことができました。

順調に軌道に乗っていましたが、再度企業への就職を考えるようになりました。

ー外国の方が日本をより好きになるサービス提供もされておりとても魅力的な事業ですね!
順調な中、なぜ再度企業に入社しようと思われたのですか?

稲葉:二人目の子供が生まれたことを機に、将来のことを考えたんです。
自宅の部屋を民泊として貸し出していたので、子供部屋が必要になれば部屋が埋まってしまいますし、長く続けていくことは難しいという結論に至りました。

結果的に、転職活動を始めた頃にコロナウイルスが流行りだし、転職先が決まる頃には宿泊予約は全く入らなくなったので、いいタイミングだったと思います。

次に入社する企業ではこれまでの経験を活かしたいと考えていたので、無形商材を自社で作っているベンチャー企業を中心に転職活動を行っていました。
また、営業成績の順位を競うだけではなく、営業戦略や方針を一緒に考え、自分達で会社の仕組みを作っていく環境が面白いだろうなと思いました。

ーそうだったんですね。
アガサはどのようなきっかけで知ったんですか?

稲葉:当時の採用担当からスカウトメールを受け取ったことでアガサを知りました。
実はこの時すでに入社を決めようとしていた企業があったので、新たに選考を受けるか悩んだのですが、何かの縁だと思い一次面接の機会をいただきました。面接で話を聞く中で、自分が求めていた軸にピッタリと当てはまっているという実感を持つことができ、志望度が一気に上がったのを覚えています。

1社目で文書管理システムに携わっていたこともあり、最終面接でも鎌倉と話が盛り上がって(笑)。アーリーフェーズなアガサで、イチから環境や仕組みを作っていくことに面白みを感じ、入社を決めました。

実際に入社してみて、「思った以上に整っていない!」と驚くこともありましたが、冒頭でもお話しした通り、3年間で制度や体制などが整ってきたな、と日々実感しています。

ー入社直後のご苦労が目に浮かびます(笑)。
現在のセールス部についてもお伺いできますか?

稲葉:より部門として成果を追う体制が整ってきたのかな、と思います。
これまではセールス部それぞれのメンバーがマルチに業務を行っていましたが、昨年から、一つの大きな目標に対し、マーケ・インサイドセールス(以下IS)・FSそれぞれのグループが担うべき役割を明確にしました。それにより、任された役割の中で最大限に成果を残していこうという雰囲気が強くなったと感じています。

特にFSは、他のグループが成果を残すための根幹にある部署だと考えています。
というのも、ISであれば、架電をする際のアトラクトポイントやノウハウを実際に商談をしているFSから顧客のニーズを共有することで蓄積でき、アポ獲得率の向上に繋げることができます。
また、マーケはセミナーなどを開催することでリードを獲得していますが、FSからの情報共有を基に業界の流れを反映させたセミナーを企画をしています。マーケが目標達成するためにディスカッションを行い、私たちもセミナーへ登壇しています。

マーケとISが目標達成しないとFSも達成に繋がらないため、各グループとしっかりと協力をしながら業務を行っていますね。
「自分達のグループだけの目標達成」ではなく、セールス部全体、ひいてはアガサ全体の目標達成に向けての動きが今まで以上に活発化したので、今後も横と強く連携していきたいです。

ーグループごとの連携強化は素晴らしいことですね!
アガサでのやりがいや、今後の目標はありますか?

稲葉:新しいことに挑戦したり、自分達で模索しながら作り上げていくことは大きなやりがいです。
掲げている目標が大きいため、一時的に改善するのではなく、常に課題を見つけ、改善・解決し続ける必要があります。グループで取り組む大変さもありますが、楽しんで仕事に打ち込めていますね。
自分以外に優秀なメンバーがたくさんいるので、グループの力を最大限に発揮するために、頭を使い、時に汗をかきながら業務に携わっています。

今後の目標として、現在3名のクオリティグループを拡大していきたいです。
入社した時から治験領域での「Agatha」は認知されていましたが、GMP(※)領域はまだまだこれからの分野になるため、グループ内で認知拡大に向け頑張りたいと話しています。マネジメントにチャレンジしたいメンバーもいるため、今後も売上を伸ばし、チャンスを作れるようになりたいです。
(※製造業者(外国製造業者含む)および製造販売業者に求められる「適正製造規範」(製造管理・品質管理基準)のこと。)


システムの営業で培った知識と、1年半の世界一周旅でなかなか得られない貴重な経験や知識を活かし、最前線で活躍している稲葉さん。

今後の目標として、メンバーのキャリアについて話しが出てくるなど、人柄とコミュニケーションの取り方含めグループ長としての視座の高さを感じることができ、アガサの成長期の根幹を支えてくださっている方なのだと改めて感じるインタビューとなりました。

稲葉さん、ありがとうございました!

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