ほぼ365日、おやさいものがたり。-2日目-
もう夏の様な暑い日ばかりが続く香川県の牟礼町。
香川県は日照時間が長く、梅雨といえど雨の日が少ない県なのです。ぜんぜん梅雨って感じがしないなーと思っていた矢先に一通のメールが届きました。
「めっちゃおおきいなってますよー 私の身長と同じくらいです」
え、衝撃の写真。 デガイ!しかも、収穫の時期を迎えたとのこと。
っっえ!?もう収穫!
おいおい、はしょってんじやーねーよ!と読者からツッコミをいただきそうですが、早いんです。
きゅうりの成長、私たちが思う3倍早かったんです。
まさかの展開に驚きながら、早速、よしよしアグリさんに向かいました。
「アガるオーバーオールズの出動やー!!」
アガるオーバーオールズのAさんもノリノリやないですか!(以下アガるA)
アガるA「うわー!なんやこれ。めちゃくちゃ成長している!」
アガるオーバーオールズも驚きと興奮が止まりません。
この前見た時と、全然違うやん!
お邪魔はしていましたが、ちょっと見ない期間にこんなに成長していました。
ここから
こうなって
こうなる!
「ここから4回は収穫するからね」その声はよしよしアグリの三好奈美さん!(以下、奈美さん)
そうかぁー、知らんかった。
幹の成長は早くて、ここから何度も野菜を収穫するんすね。
きゅうりに対する無知を恥じつつ収穫を始めるものの、どれを獲っていいのか分からない。。
奈美さん「これとこれはいけますよ、きゅうりと一緒に”対”になってる葉っぱも刈ってくださいね」
アガルA「うーん、よくわからない。収穫するきゅうりの大きさとか長さとか基準はあるんですか?」
奈美さん「農家の人の感覚や経験でわかるんよ」
経験値なんですね、なるほど、なるほど。なるほどです。あ、なるほどしか言ってないな、ほんと関心しかでてこないアガるオーバーオールズです。
奈美さん「あとこれが、子供の枝、孫の枝、ひ孫の枝。親の枝をカットしてとめて、子供をのばして いくんよ」
子供の枝からひ孫の枝?
奈美さん「これから伸びてくるきゅうりの栄養を取られすぎないように、きゅうりの近くにいる葉っぱを一緒にカットするんよ。ほら、こうしたら他の葉っぱに太陽がよく当たるようになるでしょう?」
葉っぱの剪定作業が重要で、一本一本の茎の成長や葉っぱの伸びる方向などを観察しています。全部を伸ばしすぎると栄養が回りきらず元気がなくなる、どこを残すか選びながら枝を調整して栄養を循環するようにしています。
奈美さん「幹が元気すぎてもダメで元気がなくてもダメで、”ひん死の状態”を継続していくのが一番、良いきゅうりができるのよ」
ひん死の状態!!
このやり方や葉を剪定するタイミングも農家さんの考え方によっていろいろあるそうです。
奈美さん「例えば交通事故でいえば、1節目でとめると腕を折るぐらいのショックを受ける、先の先でカットだと少しこすったかな?くらいのショックですむ感覚なのよ」
そこまで計算して!ちゃんときゅうりの負担なども考えてるんですね。
さあ、きゅうりの収穫。
奈美さんにお手本をみせていただきます。
親指にカッターのように刃のついた器具を装着して、押すようにヘタの部分からカットします。
ヘタに刃をあわせて
パツン!
奈美さん「はい、どうぞ、よかったら皆さんもやってみてください」
痛い! きゅうりチクチクしますね。(笑)
獲れたてはきゅうりのイボイボがトゲみたいにしっかりしています。
そういえばこのイボイボがあるほうが新鮮だと聞いたことがあります。
奈美さん「いや、出荷の途中で取れたりもするからね。いちがいにはいえへんよ。そんなことより、さぁ食べてみて」
いいんですか!
半分に折ったきゅうりからは、ぽたぁーと雫が垂れて来ました。 きゅうりの水はめちゃめちゃ純度が高く、のりみたいでペタペタとくっつきます。
塗装の板金がはがれるくらいの超酸性らしいです。
くっつく!衝撃映像、新鮮なきゅうりの証。
奈美さん「とれたてよりも、すこし置いて冷やしてのほうが旨味がよくでるけどね!」
たしかに、冷やしきゅうりスキ。
これからの暑い時期にピッタシでいいですね。
あれ、これ何ですか?ハウスの前にQRコードがついた杭が刺さってます。
ニック「農業アプリはいっぱいあるけど、きゅうりだけに特化したのはなかったので僕が創りました」
これは!うわさのイケメン農業家のニックやないですか!
このアプリ、なんとニック自作の農業アプリ!今年の栽培状況を数値化して記録し、来年のデータとして活用するとのこと。
アガるA「うん、うまい、うまい」
いやいや、まだ食ってんすか?
でお味の方は?
アガるA「うまいにきまっとるやないすか!たまに思い出す、小学生のときの初恋の人みたいな味っすよ」
あぁ、だからAさんどこか懐かしい感じの表情なんやね。って、なんでやねーん!(関西風ノリツッコミ)
この後、みんなで収穫した野菜は、よしよしさんメンバーが手作業で袋詰めし、関西を中心に出荷されていきます。
もしお近くで、こちらのパッケージを見かけたら
きゅうりの産地、香川県高松市牟礼のよしよしアグリさんのきゅうりです。
きゅうり本来の味が楽しめますよ!
まとめ
今回の収穫体験でわかったこと。
きゅうりってめちゃ成長が早い。
農家さんは毎年、手法を試行錯誤している。
きゅうり一本を収穫するまでに沢山の時間と人の手が関わっていました。