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農家と経営者とタンケーヨースー「ほぼ365日、おやさいものがたり。」



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今年の夏は、香川は雨の日が多く農家のお野菜にも影響が出ているんじゃないか?オーバーオールズがいつもお世話になっております「よしよしアグリ」さんに農家さんが今年をどう乗り越えたのか?伺ってみました。

そして謎の野菜「タンケーヨースー」とは?なんぞや??


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オーバーオールズ「三好さん、今年の夏の雨大丈夫でした?お野菜の収穫にも影響あったんじゃないですか?」※以下O

みよし「いやいや、確かに少し収穫は減ったけど、従業員のいい休憩になったんや。体もリフレッシュ!心もリフレッシュ!」

みよし「一つでも崩れると、農家は厳しい。」

O「みよしさん、うわさで聞いたんですがタンケーヨースーってなんですか?」

みよし「短形四葉きゅうりや!」

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O「きゅうりの銘柄なんですね。」

みよし「他のきゅうりと比べて、7割しか収穫できない希少なきゅうりや。」

O「どんな特徴があるんですか?」

みよし「そうやな、四葉系の歯切れや肉質のよさに、みずみずしさが特徴やな。キュウリ本来の香りがして、サラダや浅漬けに最適。」

O「ほんとや、今ググったら中華料理にも合うって検索でてきましたよ。」

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牟礼の房前にあるよしよしアグリさん、自慢のきゅうりにくわえて提携農家さんの産地直送のお野菜などが並ぶ。

みよし「うちが日本で一番作ってるんやないかな?」

O「日本一!すごいやないですか!」

みよし「このきゅうりは収穫数の少なさから作る人が少ないんや。競合が少ないから競争する必要もないしな。」

O「珍しいきゅうりなんですね。」

みよし「独自性を求めるスーパーからの声にもマッチしている。」

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みよし「ほかの地域との兼ね合いをみて収穫量を予測しながら、何を育てるか考えていくんや!農業は。」

O「みよしさん、戦略家ですね!」

みよし「でもまぁ。常識的に考えて収穫量が7割とか安定せん野菜を育てるのは農家は怖いやろうからな。」

O「そこにチャレンジしていったんですね!」

みよし「いろいろ育てる苦労はあったけどな。ほかで作っていない野菜やから。」

O「その結果、短形四葉きゅうりの栽培面積と収穫本数でよしよしアグリが日本一になったんですね!」

みよし「コロナの影響で飲食は自粛、食材としてきゅうりがあぶれる、すると価格が下がる。野菜の相場の難しさを十分、知っているからな。」

野菜の相場:精魂こめて作った野菜も時期によって相場が変動するのが農家の市場。収穫量によっては10倍に値上がりしたり、十分の一に値崩れしたりする。

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O「だからこそ、常に新しいことにチャレンジしていかないと・・」

みよし「まぁ。それもあるけど、、もう一回このきゅうりを作った理由をきいてくれへんか?」

O「じゃ、あらためて。三好さん、なんで収穫数が安定しない短形四葉きゅうりの栽培を始めたんですか?」

みよし「遊び心があるかどうかや。」


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まとめ


遊び心で作ったと三好さんは力強い言葉で言い切った。三好さんと話していると感じるのが「つねに先を見据えてポジティブに挑戦している。」こと。

投資と収穫量が一致しないのが農業だ、コストをかけて市場に合わせても買い手市場になっているのが課題。しかも今年は雨が続いたために思うように収穫もできなかったはず。かといって生産量を少なくするわけにはいかない、農業は生産者が無理をする流通構造だ。
稲刈り、にんにく、なばな、きゅうり、、などなど収穫が集中する9月に従業員が「休憩」できて良かったと三好さんは笑う。従来の概念に捉われず新しい野菜にチャレンジする仕掛け、従業員の負担を考えた体制の維持などバランスが崩れないように、ずっとアンテナを張っている。
三好さんは立派な経営者だ。

社会の変化が著しい今の時代、スタイルよりスタンスを重視するようになっているらしい。よしよしアグリの三好さんに、未来の農家経営者のスタンスをみることができた。三好さんのSNSは農業の日常を詳しく紹介してくれている。よかったらフォローしてほしい。


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