Photo by yukiko160830 【公開通知】「12月5日【開設準備】」:北風ゆうびん休憩所 1 深見萩緒 2023年12月5日 22:55 こんにちは、深見です。「12月5日【開設準備】」(『北風ゆうびん休憩所』)を公開しました。 12月5日【開設準備】 - 北風ゆうびん休憩所【アドベントカレンダー2023】(深見萩緒) - カクヨム 迷子のお手紙、預かります。 kakuyomu.jp 新しく公開しました12月5日【開設準備】 - 北風ゆうびん休憩所【アドベントカレンダー2023】 - カクヨム https://t.co/6aoJpmKqeC 700文字超過くらい誤差ですよ誤差。— 深見萩緒 (@agarose_chann) December 5, 2023 「なんて書けばいい?」「北風郵便局の分室ですって、書いてちょうだいな」「むずかしい。ぶんしつって、分かんない」 そうか。とゆみこさんは思います。この子くらいの歳の子に「分室」と言っても、たしかに、分かりにくいかもしれません。それに、ちょっとお堅い響きでもあります。「そうね。そうしたら、休憩所って書きましょうか。お手紙たちが、ここでひと息つくんですからね」「分かった」 黒板の埃を拭い、男の子は文字を書き始めます。白いチョークで力強く、『北風』それから、少し困ったような顔をして、また書きます。『ゆうびん』 郵便という漢字が分からなかったのです。でも、平仮名で書いた方が、優しい印象になります。男の子はそれで納得して、更に書き進めます。「きゅう、け、い、しょ……」「入んないね」 隣で見ていた子猫の女の子が、残念そうな声を出しました。男の子の文字は大きすぎて、『きゅうけいしょ』の『きゅうけ』までしか、黒板の中に収まりきりません。「ねえ、入んない」 男の子はゆみこさんを呼び、白いチョークを差し出しました。「漢字で書けば、三文字よ」「漢字わかんない。書いて」 そこで、『休憩所』の三文字は、ゆみこさんが書きました。『北風ゆうびん休憩所』12月5日【開設準備】より一部抜粋クッキーが焼ける匂い、嗅げる幸せってかんじ。よろしくお願いします。 ダウンロード copy #小説 #創作 #手紙 #アドベントカレンダー #カクヨム 1 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート