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文学フリマ福岡9出店レポ

こんにちは、深見萩緒です。
2023年10月22日開催の、文学フリマ福岡9に出店してきました。

文学フリマ自体は初出店というわけではなく、2月開催の文学フリマ広島5にも参加していました。海淵堂です。

というわけで、備忘録も兼ねて反省点改善点諸々を書いていこうと思います。


反省点

1:まさかの締め出され

出店も2回目となると、設営の手順や見本誌ラベルの書き方、開場までの雰囲気あれこれも経験済みというわけです。

初出店の時みたいに設営でもたもたしないぞと思っていたのに、10時50分から開場までは入退場出来ないことをすっかり忘れていて、見事に締め出されました。同行者がいて良かった。


2:無配、なくなる。

無料配布の小冊子『ほんのちょっとミトラ』が、15時くらいになくなってしまいました。

『ほんのちょっとミトラ』は、前回の文学フリマ広島5用に作成したものが8部ほど残っており、まあこれで充分だろうと思っていたのですが……なくなりましたねえ……。

今になって思えば、文学フリマ広島5で14部はけており、普通に考えて広島より福岡の方が人が多いだろうと予想が出来るだろうに、なぜ追加で作らなかったのか意味が分かりませんね。

無配って、お店の雰囲気や作品の傾向を知るのにちょうど良い取っ掛かりだと思っているので、今後は切らさないよう、しっかり準備していきたいものです。


3:宣伝不足

今回は、開催前の期間ちょっとプライベートでバタバタしており、SNSでの宣伝がほとんど出来ませんでした。

前回は「SNSで見かけて面白そうだったので…」といらしてくれた方もいたので、宣伝出来なかったのは痛いなと思っています。

店主が暇を感じるたびに、ディスプレイ台にミトラが増えていた。

前回からの改善点

1:ポップスタンド

前回はお品書きを写真立てに入れて机の上に置いていたのですが、やはり上の方にあった方が良いかと思い、ポップスタンドを購入しました。

効果はてきめんだったと思います。文学フリマ福岡は、広島よりも圧倒的に人が多く、通路に人が団子になってしまうシーンがしばしばありました。

そんな時でも、お品書きが上の方にあれば見えますもんね。お品書きをじーっと見て、それから立ち読み本に手を伸ばしていただくことも何度かありました。買ってて良かったポップスタンド。

2:頒布品のジャンル

前回の文学フリマ広島では、シリーズものの長編小説の本編と番外編しか並べていませんでした。(小説は)

しかし、シリーズものだけだと手を伸ばし難いのでは?と思い、シリーズにかかわらない冊子を頁数少なめお手軽価格で出してみました。

結果としましては、売れ行きが良いです。シリーズもの、しかも長編だと尻込みしてしまう気持ちは分かるので、やっぱり単発を置くのって大切ですね。しめしめ、今後もこれでいこう。

売れ行き傾向

1:長編はあんまり売れなかった

長編ファンタジー小説は、あんまり売れませんでした。前回の文学フリマ広島の半分以下の売り上げ。前回のは初出店ブーストだったんでしょうか。 

2:長編の番外編は売れた

番外編は、おかげ様で完売しました。「まだ売り切れてませんか?」と来てくださった方もおられ、SNSで「あと数冊です!」と流していた甲斐があったのかな?と思っています。

3:短編集、めっちゃ売れるやん

新刊短編集「夏の回廊」、予想の倍くらい売れました。

改善点の方にも書きましたが、前回がシリーズものだけを携えての参加で、シリーズものってちょっと手を出しにくくない?と思っていましたので、今回は単発短編集を作って出てきたわけですが……恐らく大正解だったと思います。

4:みんな虫より地衣類の方が好きなの?

地衣類写真集が完売しました。
私個人としては、地衣類より虫の方が馴染み深く、お手に取ってもらいやすいかなと思っていたのですが。
私が思っているより、「虫なんて見るのも嫌だ」って人……多い……?

地衣類がウケるまでの流れとしては、皆さま「地衣類って何ですか?」から入り、見本を見て「ああ、こういう……」となり、最終的に「綺麗ですね」「面白いですね」と言っていただける、というものが多いように感じました。

地衣類って言葉を知らなくても、地衣類は絶対皆さん見たことがありますからね。興味を持っていただけて、嬉しい限りです。

完売のお知らせ。ミトラ共も喜んでいますね。

5:ポストカードは動かない

これは前回からそうです。
置いてる場所(机の下の方にぶら下げている)が悪いのでは?という気もしていますが、プッシュしている商品というわけでもないので、たまに売れたらやったーくらいの気持ちでいます。

嬉しかったこと

1:「他とは違う感じ」

「他とはちょっと違う感じのものが欲しかったんです」と言ってくださった方。
確かにちょっと違うかもしれません。ファンタジー小説といってもキラキラはしていないファンタジーだし、絵も可愛い系や綺麗系ではなく、ちょっとぐちゃどろっとしているし。虫の写真集とかも売ってるし。

一般的な「ファンタジー好き」が求めるファンタジーからは若干ずれている自覚はあります。さすがにあります。
だからこそ、誰かの「こういうのが欲しかった」にぴったりパチっとはまるのが、とてもとても嬉しいです。

2:「表紙の絵が綺麗で…」

「表紙の絵が綺麗で…」とおっしゃって、本を買ってくださった方。
いわゆるジャケ買いというやつですね。めちゃくちゃ嬉しい。それを言葉にして伝えてくださったことも嬉しい。やってて良かった創作…としみじみ思いました。

その他

見本誌コーナーは下の階だけど……

海淵堂は8階で、見本誌コーナーが7階にあったので「見本誌コーナーから離れてるけど、大丈夫かな?」と思っていたのですが、大丈夫でした。

実際に自分で7階見本誌コーナーと8階を往復してみたのですが、そんなにかさばる移動距離でもなく、「見本誌コーナーで見て気になったので」と来てくださった方もおり、見本誌コーナーが遠いと不利なのでは?なんてのは完全に杞憂でした。

運営さんありがとう

運営さん、とてもテキパキしていて驚きました。
スタッフの方々の動きが洗練されているというか、イベント運営のプロかな?というくらいお上手で(プロなんですか……?)、だからこそこんな大規模な会場・人数で開催できるんだなと納得&感服です。

海淵堂も、そのイベントを構成する小さな要素として、少しでもお役に立てたかしら。立てていれば嬉しいです。

次は文学フリマ広島……かな?

今回の反省点を踏まえて、次は来年の広島かなあと考えています。

今後やらなきゃいけないこととしては、無料配布のペーパーを作ることでしょうか。ペーパーって、荷物にならないから気軽に貰っちゃうし、それを読んで「面白そうだなあ」とUターンすることもありますので、必要だと思うんですよね。
思いつつこんにちまで準備していないのは、ひとえに怠惰のなせるわざです。いかんいかん。

今度はちゃんと事前宣伝もして、万全の状態で挑みたいですね。以上、文学フリマ福岡9出店したよレポでした。

ではまた。

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