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「カケル」ができた

まずはセッティング


ライブボディペインティング撮影日。
現場に集合して、ぼーさんには描く準備に専念してもらい、おれと映像作家の鵺さんとでカメラの位置、照明などをセッティング。
写真家のRindaさんが到着してから、打ち合わせをして、いざ撮影開始。

いざ撮影へ

¨人と出会い交流すること¨

をテーマに
「描く」「描かれる」「撮る」「撮られる」の関係で交流していく。
徳島で日常を生きてる人達の人生の一部分によそからきたおれが介入していき交流がうまれる。
ここで生きている人達は同じ日常に戻るのか?それとも少し変質していくのか?
はたまたおれはどうなっていくのか?

作品説明

事前にテーマや自分のイメージを全員に伝えて共有。
ある種即興なので描いてもらう、ぼーさんには衝動を大切にしてほしい事を伝える。

撮影開始して5分でおれがその場所に入る。交流する(身体に描いてもらう)までがものすごく重要なので、繊細に丁寧に作っていった。

入ってきた瞬間

ぼーさんとの距離を縮めていき、ぼーさんの呼吸を待つ。

慎重に繊細に距離を縮める

ぼーさんはおれの手を握りしめ、顔をふせ自分と対話しているようだった。

少し震えていたように思う

おれは待った、彼女が心を開いてくれるまで。息を強めに吸い込んで顔を上げ、ぼーさんはおれの手から描き始めた。

小さく丁寧に描くぼーさん

これを見ていてぼーさんは他者と交流するときにおれが思っている以上にエネルギー使っているんだなぁと感じた。

全身に描いてもらうため慎重に裸に

そこからどんどん手から腕へ足、背中、首、顔、腹、尻、肛門に至るまで躍動的に描くぼーさん。
おれはタバコを吸い、ビールを飲み、オシッコして次々に描かれていく自分の姿を時折鏡でみて、心が身体が躍動していくのを感じていた。

足を描かれる
どんどん描きたい場所がわかるように
自分の身体が躍動していく
うん?
あ~ペットボトルにオシッコか
交流が進んでいく
こういう動物いる
目が…
不思議な感覚だったなぁ
場所もとても適してる
描き終えて頬に触れるぼーさん

ぼーさんの描くという行為が優しく感じ、描かれている瞬間とても気持ち良く感じた。
これは性交みたいな快感だった。

時間がきておれはこの場所から出なければいけない。
ぼーさんを見ると隅の方に膝を抱えて座りこんでいる。寂しそうに見えたが、ここから出なければいけない人間のおれができることはない気がしておれはこの場所を出た。

服を着てリュックを背負い違う場所へ

そういうラストになるのかぁ

この後ぼーさんがどういう行動にでるか?
当初のおれのイメージでは日常に戻る(描く)のかなぁと。
でもぼーさんはおれと交流(描く)していた瞬間を振り返り始めた。おれが机に寝ころんだ際にこびりついた色の数々をさわったり。

そして漂うようにおれがでた方向へ。
え!追ってくるの?と思ったら、空間を出ておれとは逆の方向のドアの扉を開けて入っていった。

ぼーさんの中で交流することによって吸収したものを生かして自分の新しい方向の扉を開きにいったように見えた。

少し立って「カット」の声が。
いや~興奮した!
なんて異様でかつ繊細で快楽に満ちた空間だったんだ。

タイトルはみんなで話して「カケル」に決定。
映像はコチラ


おまけフォトと三人の現在

全部終わって改めて服を脱ぎ何枚か撮る

カエルっぽい
身体に刻みつけてくれた
全て終えて清々しい気分


描く→ぼーさん 

写真→Rindaさん

映像→鵺さん




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