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気持ちが落ちることへの不安と助けとなっている本

年末年始、ここ最近の中では
パニック発作が大きく出て疲れを感じています。

週末の一日半寝て過ごし、できるだけ休んでます。

人間関係か引き金か
(私は人間関係にとても気分が左右されます)、
年末年始の疲れなのか、
運動がオーバーワークなのか、
勉強が負担なのか、

毎回、不調が来ているときにどこをどう負担を減らせば効果的なのかがわからず、そのまま潰れてしまう…。
また潰れてしまうのか。こわいです。

寝てみたり、友達とご飯してみたり、温泉行ってみたりするんだけど、うまく調整できない。

元気を出したくて
年始にこの本を買ってみました。
とてもよかったです。
著者のおすすめ本を紹介する本です。

著者のphaさんという方、今まで知らなかったですが、賢く、想いに共感できる方です。
京都大学出身ですが、縛られない生き方を好まれるようです。
生きづらさを代弁してくれている方だと思いました。

phaさんの言うには、
読書には
「すぐに効く読書」と「ゆっくり効く読書」があるとのこと。

「すぐに効く読書」というのは、
仕事術やライフハックなどの実用書。
即効性があり、
前向きに頑張ってみようと思えるけど、
効果が薄れるのも速い。

「ゆっくり効く読書」は、
一見実用性がなさそうな、小説やノンフィクション、学術書。
すぐに効果は表れないけど、何かが1滴ずつ溜まっていって、少しずつ自分の人生を変えてくれる。

この本では
「ゆっくり効く読書」におすすめな本が紹介されています。

すぐに、おすすめ本の中から何冊か
図書館で借りて来て読みました。


私は感受性が強く、小説などを読むと心が揺さぶられてしまうのが辛くて、
いつも実用書ばかり好んでいました。

悩んでいることについてすぐに解決してくれそうな本を選んでました。
でも、今、そういう本に疲れてしまっているので、phaさんのこの話を読んで、なるほどと思いました。


・運動をすれば
・習慣化すれば
・いい言葉を唱えれば

人生がうまく行くんだ!

みたいな話。
そんな本たくさん読んだ上で、
実行もしている私。
でもね、疲れるんですよね(笑)。


悪くはない。
悪くはないんだけど、
目覚ましいほどの変化が
すぐにあるものでもない。
1年、3年振り返って感じる良さだったり、
そもそも自分にはうまくできない内容だったり当てはまらないものもある可能性もあります。
頑張ってるわりに報われないなぁって
今の自分だと思ってしまうのです。

弱い自分、暗い自分が生きていくのに
毎日やり過ごせるための本。
それがphaさんの勧める「ゆっくり効く本」
にはたくさんありました。

早速読んで涙を流した本2冊。

●「八本脚の蝶」 二階堂奥歯 著


若い編集者が自死直前までウェブに書き続けていた日記を本にしたもの。

図書館には一部抜粋され紹介された本しか
置いていなくて、
いまもウェブ上に残るブログと共に読みました。
私は近しい人を自死で亡くしてから、
自死という言葉に強く惹かれてしまいます。
著者が迷い苦しみ決断したその心が垣間見られた内容でした。

●「将棋の子」 大崎善生 著
将棋の奨励会を退会したある人物のその後。

ニュースなどでは勝った人間の話ばかり取り上げられるけど、その一人の勝者の裏には負けて悔しい思いをしているひとがたくさんいます。
挫折をしたけれど、それでも強く生きている人のことを書いた本です。 
順風満帆ではない苦労の多い人生でも、
将棋が強かったこと、将棋に夢中になったこと、それを誇りに思って生きる姿。
私も見習えることがあるかもしれないと感じました。

他の本も引き続き読む予定です。


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