歩行とカラダのバランスについて

気候のせいだけですか?

最近は寒暖差も少しづつマシになってましたが、少し前まで日中と朝晩の寒暖差のせいか腰痛や寝違えのようなカラダの不調を訴える方が少なくありませんでした。
寒暖差も原因の一つですが、その前にカラダを痛める原因となる要因があります。それは姿勢です。

姿勢

人間には小脳という器官があり、小脳の調節によりカラダのバランスが意識することなく保たれています。
しかしその小脳が思い込んでいるカラダのまっすぐと客観的に見たまっすぐとではかなりギャップがあることが多いです。
実際によく腰を痛める、首や肩こりがひどいなど実際にカラダに不安のある人以外にも、姿勢をよく見てみるとカラダが傾いている人は沢山おられます。

アシンメトリー

それは人間のカラダが左右非対称でできているカラダです。
例えば肝臓でも右の方が大きく出ていますので、その影響で腎臓の位置も左右差が出ています。
その結果大体普通の生活している人の多くは左荷重の右利きになりやすくできています。
体幹の筋肉がバランス良くしっかりしている人はカラダを痛めることは少ないですが、お仕事やスポーツなどで偏った動作が多い方はカラダを痛めやすいということが考えられます。

日常動作

通常の健康な人であれば普段行う動作で多いものの一つで歩行動作というものがあります。ただ歩くということですね。
前述のように人間のカラダはバランスを崩しやすいようにできているのに、人間は二足歩行という更に不安定な動作を毎日繰り返していますので、どうしても人それぞれ独特な歩行をしてしまいます。
昔は「行儀が悪い」と言うような躾と言う名の矯正をしていましたが、今の社会では歩行についての決まった形の学習が成されていませんので、どうしても歩き方にクセが出やすくなってしまいます。

腰から

カラダをよく痛めてしまう人の多くは、歩行時に股関節から下しか動いていない方が多いです。要するに歩くときに腰があまり動いていないのです。
よく腰骨と呼ばれる腰椎(ようつい)は大きな骨どうしの関節のためにあまり大きな動きができないようになっています。
そのせいかしっかり安定し大きな力を生み出しますので、日常動作でよく使う歩行という動作で使わない手はありません。逆に言ってしまえば腰を使わないから痛めるのです。
ちなみに腰痛持ちの人も腰があまり動いていないから太ももの筋肉や股関節 の筋肉に負担をかけ過ぎて痛めるのです。

腰を使った

それでは腰を使った歩き方とはいったいどのようにしたら良いのでしょう。
今はマスメディアややSNSなど情報発信をしている方が多いので、そちらを参考にされても良いかと思いますが、荒巻から一つだけやり方を提案しておきます。
子供のころにお天気占いなどで靴をポーンと蹴り出す動作がありましたよね。その動作を思い出しながら靴を履いているつもりでポーンと足を投げ出してみてください。
片方ができたら投げ出した足をそのまま地面に付けて反対の足をまた同じ動作を繰り返してみてください。
その際のコツとして、遠くに靴を飛ばそうと思ったらしっかり腰を回す必要があります。また本当に靴を飛ばすワケではないので、足は後ろに引きつける必要はありません。
格闘技の蹴りの練習として歩行に応用したものですが、大事なのは力で蹴るのではなく、カラダの使い方で蹴ることです。
家の中などで裸足でやってみてください。腰を回す感覚が重要です。


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