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初めての旅行はてんこもり

よっぴと初めてのちゃんとした旅行。

GWも長いし、2人とも毎日仕事を頑張っているのでご褒美旅行。
温泉と釣りが楽しめる旅館なんてないよなぁ…と思っていたら、鳥羽にあった!!
あまり遠くに行っても疲れてしまうし、ちょうどよい距離感。

4.28(金)

旅行の前々日ということで、よっぴの提案で電話作戦会議。
とはいえ、いざ話すとあまり打ち合わせすることもなくLINEでも済むほどだったけど、
私と話したかったんだなぁ、と思うことにした。

「旅行前日から我が家に泊まって一緒に行く?それとも、釣り道具を運んだりするから当日待ち合わせにする?」と尋ねると、
「軽装備で行こうと思うからどっちも大変ではないけど、ろっかはどっちがいい?」と逆質問され、負担をかけたくないと思い、どちらでもいいと伝えた。

電話を切ってからしばらくして、素直な気持ちを伝えたくなった。
「さっきはカッコつけてどっちでもいいって言ったけど、先週は風邪で会えなかったから本当は前日から来てほしい」とLINE。
すると翌日、「そうなんかw 準備はもうできてるから今日から行くよ」だって。嬉しみ。

4.29(土)

よっぴに会えることが嬉しくて、近所のケーキを予約して買っておいた。
晩ごはんもちゃんと作りたかったからスーパーへ行き、肉豆腐、サラダチキンとオクラのゴマどれサラダを作った。なすは中華風和え物と迷ったけど、よっぴのリクエストでシンプルな焼きなすに。
鳥羽では海鮮三昧になるからお肉にしようと決めていたのだ。
バランスの取れた献立にできて嬉しかったし、私デキる女やわーと自己満足。

寝坊できないので早めに就寝。
お互いに薬を飲んでふにゃふにゃとしながら、触り合って気持ちよさを抱えたまま同時に眠りに落ちた。

4.30(日)

しまかぜで鳥羽へ

大阪難波駅で朝ごはんのパンを買い、いざ、観光特急しまかぜに乗車。
普通の特急料金にプラス1,000円で利用できるだけにもかかわらず、シートがゆったりと作られており、それはもうとてもとても快適で、2人で感動しきりだった。

よっぴは身長が高く脚が長いので、ゆったりとした足元が嬉しいらしく、ずっと「想像以上によくてびっくりしてる」と言っていたし、眠ることなく景色を楽しんだ。

うどんランチ

お昼ごろ鳥羽駅に到着。
海鮮を使ったおいしいイタリアンがあるため向かうも待ち時間が長そうなので断念し、通りすがりに見つけた七越茶屋へ。

風情があって、地元の人も来ているような雰囲気と価格帯。適当に入ったわりに当たり!と思った。
よっぴは食べたいと言っていた伊勢うどんと手こねずしのセット。
伊勢うどんはふにゃふにゃとした太めの麺に甘辛いタレが絡んだ、一風変わったもの。関西人にはあまり馴染みがない(むしろ真逆)だけど、おいしくいただけた。手こねずしもちゃんとカツオを使っていた。

私は大あさりとわかめの磯うどん。名前に違わぬ大きさのあさりは火の通り具合もちょうどよく、味が濃かった。おいしかったー。

火を通してこの大きさ!

料理を待つ間、鳥羽水族館の下調べ。
ジュゴンは世界中でも、鳥羽水族館とシドニーの水族館にしかいないらしい。ラッコも日本では、鳥羽水族館と福岡のマリンワールド海の中道にしかいないらしい。旅館のチェックアウトは早めにしたいけど、ジュゴンとラッコはちゃんと見ようと決めた。

鳥羽水族館へ

世界最大級の水族館とあって、十分すぎる見応えでかなり楽しかった。
哺乳類だけでも、ジュゴン、マナティ、セイウチ、アザラシ、イルカ、オタリア、アシカ、カワウソ、トド、スナドリネコ、オットセイなどなど。調べてみたら約1,200種30,000点とのこと。
1日あっても見足りない。よっぴが釣り人目線で魚を見ているのがおもしろかった。

マナティのお食事風景

ちょうどバイカルアザラシのお食事タイムに遭遇。芸をしたり前足でつついてみたり、大きな体を一生懸命動かして飼育員さんにアピールする様子がかわいすぎて、食い入るように見てしまった。最初から最後まで見ていたのは私たちだけだったと思う。
「あれが見れただけで元取れたな」と言い合った。

ちょっとした芸も。賢いのねー

ちなみに鳥羽水族館にいるラッコのメイちゃんと、飼育員さんのやりとりが可愛すぎるので一度は見てほしい。

本日のお宿

予定より1時間遅れてチェックインをし、すぐさま宿泊者専用の桟橋へ。
17時半までに釣った魚は調理して夕食に出してくれるらしい。
周囲の人たちはエサ釣りをするなか、よっぴなりの矜恃でルアー釣りとサビキ釣りにこだわっていた。私もちょっと手伝ったりしたけど、2回目にして結構遠くまで投げるのが上手く、よっぴに褒められた。

ただこの日は昼ごろまで雨模様で海が結構荒れており、気温もかなり低く、風が冷たすぎた。
「海の寒さ舐めてたわ」と言い合い、震えながら18時くらいまで粘るもいいところなしで終了。

…ただし!!
今回はなんと部屋から釣りができちゃう!!

海に迫り出すような構造になっていて、窓から釣竿を出すことができる。

ずっと2人で海を見てた

スペースがないため遠投は難しいものの、よっぴはさすがの経験則で上手に投げてた。夕食の19時まで粘るも、再びいいところなしで終了。

腰にクる体制らしい

海鮮尽くしの夕食

今回泊まった旅館は釣りと料理を売りにしているだけあって、夕食はとても豪華!
伊勢海老が一人につき1尾つき、塩焼きとお造りにしてもらった。牡蠣とサザエを目の前で蒸し焼きにしていただく宝楽焼、鯛の姿造り、とても大きなエビフライ、ひじきごはんなど、お腹がパンパンになるほどのおいしい料理をいただいた。 

建物がかなり古く、隣の部屋の声がかなり聞こえてきた。
中居さん曰く、男の子を含め子ども3人の家族とのこと。旅行はテンションが上がるし仕方ないよね、きっと疲れて寝ちゃうんだろうし、などと言っていた(伏線)。

びっくりの釣果が!

貸切露天風呂が21時過ぎだったので、それまでまた釣り。
真っ暗でほとんど見えなくて、かつ、岩場が多く根がかりを起こしそうな場所だったけど巧みにコントロールしていた。見ていて全然飽きない。
好きな男が釣りをしているところを見るのは、めちゃくちゃイイもんだな…なんて考えていた。
「どうせ釣れへんのやろなー。干潮やし」というノリだったものの、よっぴが小さなメバルを2匹釣りあげた。部屋から釣るのは難しいらしいのにさすが!

かわいい


それはもう嬉しそうで、そんなよっぴを見ていたら私まで幸せになった。
よっぴの目標は「釣れる喜びをろっかにも味わってもらうこと」らしい。

これも非日常

露天風呂ではよっぴにちょっかいを出され、声を必死に堪えるものぼせそうになり、早々に上がった。
桟橋へ夜釣りに行こうと話していたから、浴衣ではなくまた洋服を着直したのだけど、肝心のよっぴが「寒いし、釣れへんやろうし。明日の早朝に行く」と言う。
それならば、と髪や体を洗いに大浴場に行こうとしたとき。

よっぴが「ろっか、声我慢できる?」と言いながら、部屋中の扉を閉め始めた。
「何するの?」と聞いたら、強めに「セックス」と。

普段、そういうシチュエーションはほぼない。よっぴが冗談交じりに私にちょっかいを出し、気持ちが昂った私がよっぴを責め始め、そこからセックスかフェラになる。

いつものトーンとは違うよっぴの様子に、今さらながら緊張した。なんだか違う人みたいだった。
え、でも聞こえちゃうよ、と言うや否や結構な感じで立ったまま責められた。

声を出してはいけない状況でのセックスは初めて。我慢できる自信がなかった。
絶対に隣の部屋に聞こえてはいけないと声を殺すのは興奮を呼び寄せるらしい。窓側の広縁だけ明かりをつけ、ぼんやりと照らされながら、お互い思い思いに責める。
普段は何でも話せる親友みたいでバカみたいな話でゲラゲラ笑っているのに、こういうときは剥き出しの男女になれるから大好き。

我慢できなくなって背面騎乗位で挿入し、体を回転させてスパイダー騎乗位。最後はバックで。駆け抜けるような時間が過ぎ、2人ともぐったりとしばらく動けなかった。
いろいろな意味で心臓が飛び出そうだった。

6時には起きようと23時半頃、就寝。
2組布団を敷いてくれたけど、ぴったりとくっつけて、結局1枚分くらいしか使わなかった。
体を離すと、よっぴが「ろっかが遠いー!」と言うので重なるような体制に。眠る直前までぴったりとくっついて、キスをして、おしゃべりをする。
私より先に眠りに落ちたよっぴの口がモゴモゴを動くのを見ていたら、とても深い幸せで胸がいっぱいになった。
Vaundyの「そんなbitterな話」がなぜか頭にふわっと浮かび、今は「そんなsweetな話」だな、なんて考えていた。

眠っているはずのよっぴの手を触ると、ぎゅっと握り返してきた。

エモい。エモすぎる。幸せすぎておかしくなりそうな感情のまま、私も眠りに落ちた。

5.1(月)

目覚ましより早くよっぴが起床し、早速桟橋へ行っていた。
化粧をしながら、桟橋にいるよっぴを見ていたが、うん、どうやら釣れている気配はない。私も桟橋まで行ったけど、「釣れる気がせーへん」とのことで早々に切り上げ。

朝ごはんを食べて1時間ほど部屋釣りをして、最後まで粘った。
肉眼で見えるほど魚の群れはたくさんいるけど、ほとんど反応なし。前の宿泊者が残したままになっていた釣り糸に絡まるアクシデントも。

「出そうにないけどうんこしといたほうがいいな」
「外出先で行きたくなったら困るしな」
「間違いないな」
こんな会話が嬉しいのって変かな。昨夜あんなに興奮しあったのに、こういうこと言い合える関係が幸せ。

桟橋で釣れなかったのは残念だったけど、2匹釣れたからよかったね!

この日のメインイベント

鳥羽から伊勢まで移動して、伊勢神宮へ。

まだ人が少なくてよかった


空が抜けるように青く、目に入る緑が迫力満点。「おいくつですか?」と尋ねたくなるほど大きな木々がたくさんあり、なんとも気持ちのいい時間だった。
内宮だけ行って参拝をして、神馬の格好よさに感動。

さすが宮内庁育ちの美しさ

参拝後はおかげ横丁へ。
赤福本店で、できたての赤福をいただいた。お餅がやわらかくて格別のおいしさ。
5個くらい食べられるな、と言い合って笑う。

本当に指で筋の模様入れてた


行列に並んでコロッケ、メンチカツ、串カツを食べ歩き。松坂牛だったのかな?

食べ足りないので伊勢そうめんも食べた。めちゃくちゃ長いのが特徴で、ちょっと太めで稲庭うどんみたい。食べ応えがあった。
松坂牛の入った冷たいタレにつけていただいたけど、よっぴ曰く「牛が入っているものは冷たい状態で食べたらあかんな」とのこと。確かにちょっと硬くなっちゃうしね。
もう一つ食べたのは、大葉、しらす、桜海老が入っていておいしかった。これは今夏まねしよう。

食べ応えのある麺


お互い家族にお土産を買って、帰りは普通の特急電車で帰ってきた。
しまかぜの快適さを覚えてしまった私たちには普通のシートが物足りなくて、「今度、また行くことがあったら、行きも帰りもしまかぜにしよう」と決めた。

私が明日は出勤なのと、よっぴも荷物があるため、難波駅で解散することにした。
そういう話し合いをするときに「このままバイバイって寂しい」とよっぴが言っていた。驚いた。天邪鬼を極めているよっぴがそういうことを言うのは、本当に本当に珍しい。特急の中でも頭を私の肩に乗せてきたり。

それでも明日の夜、またすぐ会えるんだけど。離れる時間30時間くらい。

小さな旅だったけど、とてもとてもいい時間を過ごすことができて、あらためて「よっぴと私って…なんかいいなぁ」としみじみ思った。
愛情も友情も性も。2人には全部あるよ。すごいね。

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