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こまやかな甘やかし

体調は一向に良いほうに向かなくって、あげればキリがないほど不調がある。花粉でぼーっとする。低気圧でぎゅるぎゅると頭がいたい。薬の副作用でだるさを感じたり、マスクのせいで大きなニキビがあごにできたり、色々だ。それでも人にあって、久しぶりに沢山の話をして、その間だけは全くもって元気だった。

こんな調子のまま明日から会社だと思うと、なんだかぞっとするけれど、明日の朝起きてみれば案外大丈夫なのかもしれない。

「小粋に 別れよう さよならベイビイ」と、失恋をとびっきりのリズムに乗って歌っている。どんなことだってこの曲のような陽気さにのせれば笑顔の下に帰ることができるのだとしたら、ここ最近の日々にどれほどのからだの不調を感じていたとしても、ひょんなことで風向きを変えられるような気がする。だとしたら、わたしに必要なのは、少しの我慢と、その時を迎えるまでの、自分へのこまやかな甘やかしかもしれない。明日会社に行かなかったら、結構かなり駄目なのだけれど、それはわかった上で、あくまで「行けたらいい」くらいの気持ちでベッドに入る。昔の音楽は小粋に失恋を歌っている。明日になったら朝もやをかき分けて、あの街を小粋に歩こう、歩けるだろう、明日になったら、明日になったら。

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