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最高だろと 問いかける そして、

「今 オレは音楽しかしたくない!」「わかったわかった。」

というやり取りからアルバムがはじまって、心地よく重なっていくエレキギターのアルペジオはどこまでもわくわくさせてくれる。

今日は髪を切りにいったり、青春をふりかえる映画を観て泣いたり笑ったりしたり、買うわけでもなく長い時間本屋さんで背表紙をながめたりしていて、気がついたらあっという間にこんな夜になっていた。本屋さんで、わたしが好きなものについて改めてぐるぐると考えたら、とりあえず今日のところは、なんといっても綺麗な言葉が好きなのよね、ということで一旦落ち着く。一度そう思いあたるともういても立ってもいられなくって、喫茶店に入って誰にも見せれらないような詩を書いたりした。いつか何かに使うかもしれないような言葉を、意味のつらなりよりも肌ざわりを優先して書いてみる。

帰り道、たまたま聴きはじめたこのアルバムと、映画を観た後の気持ちとが混ざって、目の前の景色が全てよくお膳立てされた舞台セットのように思えた。「最高だろと 問いかける そして、時がたつ 静かに流れる」

わたしの数すくない友人のことや、これまでのことを想う。なんだかそんなふうに昔のことをつらつらと考えていると、いつも今の自分が大きな勘違いをしているような気持ちになってくるのは、わたしだけなのだろうか。

わたしだけなんでしょうか。

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