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【読書】「AI vs 教科書が読めない子どもたち(新井紀子)」は2030年以降を生きる子どもを持つ親の必読書

最近、本棚を整理しています。

本書は、もちろん、本棚に残しておくという選択をしました。

そして、本書を購入した4年前と、改めて読んだ現在の私自身の感想との比較を、

ここに書き残しておきます。

▼4年前(2018年11月)

ワタシは、当時ちょうど奈良県の某個別指導学習塾で勤務を始めたころでした。

書店で本書を見たときにビビビッと電撃が走り手に取りました。

当時は、子どもたちの学力をアップさせることだけではなく、

子どもたちが本当に必要な居場所や、夢、将来自信をもって独り立ちしていくことができるような目標をもつことができるにはどうすればいいのか。

そういった問題意識をもっていました。

ただ、実際に指導を行ってみた時に、特に小学生中学生だけでなく、

教えている立場の大学生講師たちに対しても、

知識として必要な内容だと感じたためです。

そもそもAIとは?

というお話よりも、より現実に即した、日本の子どもたちをAIに負けない読解力を習得させるための活動が必要だという理解ができました。

そのため、「国語」に関する書籍をたくさん読みました。

そもそも教育現場での国語の授業のあり方などだけではなく、

本の読み方、読書に関する書籍も多読しました。

読解力を上げるためには、

単純に、インプットをするだけではなく、アウトプットをすることが重要なのではという仮説を持つようになりました。

学生にとってアウトプットとは、小論文、作文、などを書くことです。

読むだけでなく、書くこと。

もしくは逆に、書いたものを添削指導してもらい、また読むこと。

他にも何か教科書だけでなく、好きな書籍を読むこと。

この習慣化が大切なのではと考えるようになったのです。

実際、大学受験生に小論文を指導すると肌で実感するようになりました。

だからこそ、自分自身も、「教科書が読める」だけではなく、

子どもたちが「教科書が読めない」原因は何か、

を知っておくことが重要だという想いになりました。

▼現在(2022年11月)

AIに対しては、様々な危機感があります。

AIに仕事を奪われてしまい、今現在存在している仕事がなくなってしまうだろう。

といったニュースはすでに耳にタコができるくらい聞いているのではと思います。

でも、きちんと教科書を読み、理解しながら自分の言葉で表現ができれば、

仕事はできるようになります。

理由は、ストーリーが重要な時代になっているからです。

本書の中でも例にでていますが、「ほぼ日刊イトイ新聞」の商品が例にあげられます。

少量だけの手生産で、ストーリーをつけて売るスタイルです。

たとえ大人になっても、仕事に必要な読解力を養うことはできます。

しかし、子どものうちからきちんとできることに越したことはありません。

3人の息子を持つ親だからこそ、年々その想いが強くなってきています。

個別指導塾自体とは本業ではかかわりは無くなっておりますが、

著者の指摘する、現状の、過去の教師データをベースにしたAIの問題点を考えると、

我々、親世代が学び地道な発信を継続していくことこそが重要だと考えます。

いくつになっても、インプットとアウトプットを継続していくこと。

この在り方を子どもたちにも、一緒に学びつつ浸透させていくことを本書から力をいただきながら進めていこうと改めて感じました。


あれ、比較してみましたが、より強く思うようになった、

という結論にすぎなかったですね。

また改めて、期間をおいて読みつつ、地道なインプットアウトプット実践を継続していきます。

重要な書籍と、RSTの活動、ありがとうございます。


#読書の秋2022

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