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#030『雲多く霧がかった気候に暮らす人々は太陽を敬い、半砂漠地帯の人々は雨を敬った』|ベッシー・ヘッドの言葉|Novel

He nodded his head, fully grasping this in its deepest meaning. There was always something on this earth man was forced to love and worship by reason of its absence. People in cloudy, misty climates worshipped the sun, and people in semi-desert countries worshipped the rain.

When Rain Clouds Gather 1968

この地球上にはいつも、そこに存在しないからこそ人間が愛さざるを得ず、敬わないではいられない何かがあるのだ。雲多く霧がかった気候に暮らす人々は太陽を敬い、半砂漠地帯の人々は雨を敬った。

この作品のタイトル・キーワードが出てくるもっとも美しい下りのほんの一部だけ。翻訳出版ができたら、ぜひこの部分を読んでこの作品の最も深い意味を味わってほしい。わたしが何度読んでも涙が出てしまう部分。
余計な解説は、ここには書かないことにする。
いちばん重要なパラグラフ(わたし基準)は引用していないので、いつか手元に本が手に入ったら感じてほしい。

作家ベッシー・ヘッドについてはこちらのマガジンをご参照

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横山仁美 |【雨雲出版】Amelia
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