撮影会の向こう側
どうも、中村大樹です。2020年10月某日。全人類が石原さとみショックを引きずっている中『撮影会を撮影する会』へ行ってきました。ぴえんからのぴえん。
当日は朝からあいにくの曇り空でしたけど、コンディションとしては晴れの日より曇りの方が良いらしい。そんな撮影に関する基礎知識もまるで無い私が、スマホのカメラだけを頼りに参加しました。心細かった。ぴえん超えてぱおん。
Twitterで『#戸川きみおの撮影会』のハッシュタグを辿るとわかるかと思いますが、とにかく情報量が多すぎましたので、まとめるとかそういうレベルじゃない。
そこは各自で補完をお願いします。ここでは、全体の雰囲気とか加齢臭とかを感じとって頂ければ。いつもの通り、詳細レポは誰かにお任せします。私の得意技は丸投げと丸乗っかりです。
注)石原さとみは出てきません。一般男性はそこそこ出ます。
さて、皆さんご存知の『撮影会の撮影会』ですが…
え?まず撮影会の撮影会がピンと来てない?
大丈夫、私も全然ピンと来てません。
ということなので、まずは企画の趣旨をわかりやすく解説してみましょう。図解とか、ジェスチャーとか、モールス信号とかで。
「撮影会」と聞くと、こんなイメージが浮かびます。撮る人と撮られる人がいます、人数は変わるかもしれませんが。要するにモデルとカメラマンがいます。
ここが中心、基準点です。これだけで十分ではないか?と言われていたとかいないとか。
撮る人。カメラマンは戸川きみお(@kimitanman)さん。
大阪で人物撮影に覚醒したおじさんです。今回の企画全体における、そしてあの場での雰囲気を構成していたのは、戸川さんの人柄ではないかと。いい人がいい空気を作る。その場の空気とは、つまりそこに誰がいるのか?という事。
当日かなりの蒸し暑さの中、モデルさんは交代交代で約3時間。戸川さんはほぼ休まずに撮影をしていました。しかも事前に撮影場所の下見をしたり、参加者への案内をしたり、色々しながら。凄いウェイウェイなおじさんでした。
これが一般男性なんでしょうか?
カメラマンチームの皆さんも重そうなカメラを持ちながら、縦横無尽に駆け回っていてパネェ…と思いましたね。ただ眺めているだけの私は後半ベースキャンプから動きませんでした。ぱおん越えてひいん。
おそらくカメラから『カメラヘキサエン酸』みたいなドーピング作用のある何かが出ているのだと思います。合法のやつですか?
撮られる人。モデルはいくみ(@mimimimimemo12)さんと、りぉ(@piobiorio)さんのお二人。
いくみさんはフリーのモデルさんとの事。インスタグラムでの活動がメインだそうなのですが、リンクがうまく貼れずに泣いてます。素敵な写真が沢山ありました。
りぉさんは高校生だそうです。すごいしっかりしてましたね。Twitterを拝見すると動画の配信等もしている様なんですが、おじさん過ぎて見方がわからなくて泣いてます。
「若いのにしっかりして偉い…」とか言うと、おじさん度が閾値を超えてしまうかと思うので、あんまり言いませんけど。
>>申し訳ないがモサクさんの16倍ぐらいしっかりしてましたね(当社比)
お二人とも、あれだけの人数に包囲されての撮影だということは、直前に聞いたらしい。おじさん達の圧に負けず、モデルをやりきっていて素晴らしかった。
打ち上げの時に、戸川さんがガンプラの塗装について熱く語り始めた時は流石に困っていたと思いますが。そういうとこやで。
お邪魔しました。ありがとうございました。
ここがメインストリームのサムシングです。
全然関係ないですけど、私のこれまでのレポ的なもので、これほど美女が登場する回があったでしょうか?いや無い。どう頑張ってもおじさんしか出てこないので、強めの呪いをかけられていると思ってました。お祓いが効いたのかな?
閑話休題
今回の撮影会のイメージ。
志村ー!うしろ!うしろ―!!
後ろに誰かいます。今回は常に『志村後ろ状態』でした。いや『志村の後ろも志村状態』でした。志村渋滞。
カメラマン「もしかして」
モデル「私たち」
「「入れ替わってる~!?」」
いや、入れ替わってはないです。その代わりに多層構造になったわけです。事前に『メメント』『インターステラー』『インセプション』辺りで予習しておいた方が理解しやすいかもしれません。
もし『写真を撮る』という行為が、誰かの夢の中に入る様なものだとしたら、あれは『インセプション』だったのかも…。深読み探偵風。
カメラマンに撮影されているカメラマンは果たしてモデルなのか?カメラマンなのか?卵焼きが先か?目玉焼きが先か?デビルマンの実写映画は、そんなに言うなら逆に観た方が良いのか?
だんだんテーマが哲学的になってきました。
ここが今回の特異点です。
撮る人を撮る人は写真者の田中泰延(@hironobutnk)さん。
ついに青年失業家から実業家へジョブチェンジされてしまって寂し…おめでとうございます。
新しい名刺も頂戴しました。以前に交換した青年失業家の頃の名刺が今後プレミアがつくと思うので、大切に保管しています。
>>メルカリに出すタイミングを伺っています。
今回の撮影会に至るまでの経緯に関しては、ネタバレになってしまうのでここでは書きませんが。本当は詳しく知らないので書けない。
まず「撮影会の様子を撮影する」この時点で、とても面白そうなんですが。
しかし、これだけでは終わりませんでした。
さらに撮る人を撮る人が増えました。カメラマンに水をかけてはいけませんし、夜中の零時以降に食べ物を与えてはいけません、日光には強い。これ豆な。
本当はTwitterで募集してたから。私もその募集を見て参加表明しました。
普段Twitterに住んでいる人達が、たまに現世に現れるのがオフ会です。完全にオフ会感覚で参加してました。
あと、Twitter在住ではない人にその日何回もUGの説明をする地獄がありました。これは仕方ない。
撮る人を撮る人を撮る人たちの紹介は多すぎるので省略です。体力の限界。
世間の撮りたい人と撮られたい人の需要と供給はどうなっているのでしょうか?なぜ今年はこんなにサンマが高いんでしょうか?海は死にますか?山は死にますか?
しかし、ここで起点となる「撮られる人」を増やしてしまうと収拾がつかなくなりそうですし、それはただの規模が大きい撮影会になってしまうのではないですかね?
方向を絞った事で、視点がクリアになっているのでは?
始点と視点が重要だという事。知らんけど。
そこから収束へ向かうかと思えば、逆に拡散します。
そうです、当然Twitterに住んでいる人達はネットの向こうにもいるわけで、そこから先はもう無限でしょう無限。ネットは広大だわ…。
これは『MUGO・ん…色っぽい』
目と目で通じ合う
そいう仲になりたいわ
普段はハッシュタグとか、いいねとか、リツイートで通じ合ってますけど。実際に会った時だけ、目と目で通じ合う可能性がある。引用リツイートで話しかけて下さい。
>>キタモトさんは目を合わせないのでそういう可能性はないです。
写真には写らないですが、現場では終始喋りながら撮影してました。至る所から話し声とシャッター音が、鳥のさえずりより多かったような。
我々には会話が必要なんでしょう。お互いの距離を近づける為に。お互いが納得するために。お互いを尊重するために。お互いを好きになるために。お互いを知り合うために。
あと、いい匂いがしました。
後半は少し駆け足でしたが、つまりは「なんか楽しそう」という事です。
撮る人は次の瞬間に撮られる人になり、さらにそれを撮る人がいて、その人はまた誰かに撮られている。円環の理に導かれてしまったのでしょうか?
どこにいても360度カメラに囲まれていて死角はありませんでした。ゴルゴ13の人がいたら全滅だったでしょう。不思議な空間でしたね。
人類皆フリー素材
最終的には宇宙の神秘にたどり着き、父親は本棚から本を落とします。
う、うっわあああああ
これが『インターステラー』です。
分かりやすい説明はこれぐらいでしょうか。ついて来れてますか?
私はちょっとなに言ってるかわからないです。
さて、ここからはサクサク進みましょう。
みんな大好き、おじさんツーショットの時間です。
写真左が戸川さん、右が俳優の松坂桃…間違えました田中さんです。
田中さんは大きいスーツケースを転がして登場されたので、一輪車入ってるのかと思ったら、サイコガンぐらいのカメラレンズが何個も出てきました。
スーツケースには特典も沢山入っていて、参加者全員に配られてました。サービス精神がクマのきぐるみを着たような方なんです。家宝にします。ステッカーはノートPCのモニタに貼りました、今画面がとても見にくいです。一緒に撮ったチェキは、ペンダントに入れて首に下げます。
そういえば、事前に誰が参加するのかも、何人来るかの情報もほとんど無かった。多くても10人ぐらいかな…と思っていたら、集合場所の駅にはみるまに人が増えて、最終的には20人以上いました。
はじめましての方も、にどめましての方も、さんどめましての方もありがとうございました。はじめましての方は、こちら人見知りのシャイおじさんなのであまりお話しできず、すみません。
カメラマンチームの装備がガチです。
今日はサバゲーやるんでしたっけ?
そういえば、サプライズゲストで『夜景おじさん』を撮られているオケタニ教授(@yakei_ojisan)が登場された時は、もっと盛り上がった方が良かったのではないかと反省してます。
謎の。
この人数でゾロゾロと撮影スポットまで移動して、ついに撮影開始です。
私はカメラマンではないので、あくまで無象無象視点で書いておきます。
Q.これだけの人数で撮影会をするとどうなるか?
A.ボケが多過ぎて処理しきれない。
A.一体何がメインなのかよくわからない写真が撮れる。
A.おじさんを撮っているおじさんを撮れる。
最後はモデルさんさえ写っていません。
おじさんの背中には哀愁がある。
なんと、写真の中心は自分で決められるのです。
あらためて自分で撮った写真を見ると、ソーシャルなディスタンスがあるからか距離がどれも遠い。たとえそれが無くても、私が無像無像である以上グイグイとは入っていけなかったでしょう。ズームも無いですし。
カメラのズームは凄いですね、射程距離が広がる事で、撮る人の気配が消えます。どこから撮られているか本当にわからない。完全にスナイパーです。
Twitterでハッシュタグを追うと、そこには様々な写真が出てきます。撮る人と撮られる人、さらにそれを撮る人の様々な距離感、価値観、関係性が写っている気がします。
私から見える貴方と、貴方から見える私。
交差する、交換する視点。
たまにのぞき込んで笑いあったり。
視点が写真という世界に溶け込んでいる。
撮影会の向こう側は、こちら側なのではないでしょうか。
私たちは何かを通してでしか世界を認識できないから。
『撮る人が撮りたいものを撮る』と『撮られたい人が撮られたいものを撮られる』という都合をすり合わせる事。
写真は独りでは撮れない
そんな事を体中にメモを書いて残しています。忘れない様に。
カメラ沼の端っこを遠くに見た感じがしましたね。
「西之園君、底なし沼と普通の沼はどう違う?」
「底がないか、あるかですか?」
「底がない沼なんてない」犀川は言った。「僕の言っている意味がわかる?」
「わかりません」
「ようは、人間の幻想の有無なんだ。」
詩的私的ジャック
家に帰ったら体が自然と中古カメラの値段をネットで調べてました。レンズお高いぞ。おいおいレンズの方が高いぞ。ネットの画像だけじゃ状態が全然読めんぞ。そもそもスペック見ても違いが分からんぞ。この値段差はなんぞ。
うち、猫飼ってるし…。
でも、こっそり初心者向けの手頃なカメラ情報は教えて欲しい。
安心して下さい。ハロウィンジャンボ買います。
おじさんは可愛い
撮影後に打ち上げの居酒屋で、ハイボールを飲みながらオケタニ教授が言っていました。
おじさんはよく見たらみんな可愛い。
いぶりがっことクリームチーズのおつまみが美味しかった。
先入観を無くして見てみる。
相席屋は今人少ないでしょうね。
おじさんから『キモい』『クサい』『ウザい』を取り除いたら可愛いしか残らないんだから。
なるほど。
写したいように見れば良いし、写したいように撮れば良いのか。
どこかで聞いた事がある様な。
大変勉強になりました。ありがとうございました。
ただ「この店で一番美味しいメニューだから」と言われてたやつは、多分違ったと思います。
私の写真は私にしか撮れない
当たり前だが。
大切な問いは、私とは?と、貴方とは?である。
とりあえず『俺の砂糖塩』フォルダを作った。
今はまだ空である。
これから埋めていけるでしょう。
人生は続く。
さて、外はすっかり暗くなるのが早くなりましたよ、帰る時に外が真っ暗だと凄い仕事した感じがする。
錯覚だけど。
また次回。
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