見出し画像

3冊の本

実家の本棚で読みたい本を探す。
三浦しおんさんの舟を編むが異なる段にある。そういや前にも、池上彰さんのだったか、同じ書籍が2冊本棚に収められていた。
父と母は時々、同じ本を買ってきてしまうようで、出版社違いの同じ文庫本が並べらえていることは珍しくない。

父はどちらかというと大らかでやや大雑把なところがあり、母はどちらかというと几帳面でやや神経質なところがある。二人とも根は真面目だし、勉強会運営したり、定年間近ではあるが専門資格取得のため勉強を始めたりと行動力も高く、全く正反対でもないのだが、グレートとオフホワイトくらいの性格の対称性はあるだろうなと見込んでいる。

性格は対称性が高いとしても、同じ本を買うくらい思考/志向は似ているところがあるらしい。父はアウトドア派、母はどちらかというとインドア派でもあるから、趣味が合致するわけでもないのだけれども、長年夫婦でいられるのはきっとシコウの一致が大きく影響しているのだろう。

がたんごとん。帰宅中の電車に揺られながら窓の外をふとみる、ガチャコンの相性で親しまれる近江鉄道の若干の不便さと親近感が好きだ。帰りの電車で読む予定で買った本を実家に忘れてきたことを思い出す。3冊目めはどこにしまわれたのだろうか。一緒の棚に並んでいるのも面白いかな、異なる部屋の本棚にそれぞれあるもの楽しそう。なんて、どうてもいいけれど、なんか微笑ましくなってしまうようなことを考えながら京都に戻る。





この記事が参加している募集

いただいたサポートは他のクリエーターさんのサポートやマガジン購入に使わせていただきたいと思っています。 noteを通じて、みんなの気持ちが少しでも豊かになりますように。