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「水の都の護神 ラティアスとラティオス」について語りたい 追記


こんにちは、afです。

昨晩、水の都の護神を見ていたらちょっと発見があったため、追記という形でこの記事を書くことにしました。

内容は完全に憶測なので、そういう解釈もあるんだ〜程度で読んで頂けたら幸いです。

これまでに書いた記事のリンクです。



本記事では2トピック取り上げて語りたいと思います。



■おとぎ話について


映画の冒頭におとぎ話のシーンがあるのはご存知かと思います。

気付いてる方もいらっしゃるかもしれませんが、秘密の庭の石版の絵からおとぎ話の本の挿絵へとフェードしてるんですよね。何気に気づいてなかったのでびっくりしました。


そのおとぎ話の中でいくつか気になる点がありました。順に考察して行きたいと思います。


1. おとぎ話に登場するラティ兄妹なぜ怪我をしていたのか。


一つは邪悪な怪物に追われ海上に落下、そのままアルトマーレに流れ着いたという説。
そして、その邪悪な怪物は逃した兄妹を追って島まで攻めてきた可能性が高いです。

もしくは、偶然どこかで怪我をし流れ着き、定期的に島を襲っていた怪物が兄妹がいる際に押し寄せた。二つの要因がたまたま重なりあったという説。
ラティ一族がこころのしずくを授けるほどですから、アルトマーレは元々怪物に襲われる過去があったとも考えられます。


2. 最初の兄妹は結局どうなったの?


邪悪な怪物が島に攻めてきた際、兄妹はラティオスラティアスへと姿を変え仲間を呼び寄せました。闇を追い払う力、「こころのしずく」を持ってきてくれた、という描写があります。

文章だけ見るとなんてことはないのですが、映像を見ると不可解な点がありました。

二匹は空へ昇り仲間を呼んでいるいるように見えますが、私にはそう見えませんでした。

むしろ、二匹は力つき昇天し、黒い太陽のようなものになっているように見えます。黒い太陽は濁ったこころのしずくと酷似しています。



この映像から考えられるのは、最初の兄妹は老夫婦を庇いしずくとなった、そして汚れたしずくとなりそれに呼応し新しいしずくを持ってきた…という可能性があります。もちろんそうでない可能性もありますが最初の兄妹の顛末については明確な描写がないので不明です。

太陽というモチーフが本作にはどころどころに登場します。おとぎ話の太陽、太陽の塔、古代装置のラティオスが置かれた台座にも太陽が描かれています。ラティ一族と太陽には密接な関係がありそうです。


3.   こころのしずくは後で返してもらう予定だったのではないか。


これは超個人的かつネガティブな憶測なのであまり気にしないで欲しい説です。


邪悪な怪物を追い払い、老夫婦にしずくを渡したラティオスたち。それ以降島は平和になり、度々ラティオスたちが訪れるようになった。

おとぎ話にはあります。
しずくはラティ一族にとって魂そのものでそれに呼応するように島に来ている、と考えられますが理由は本当にそれだけでしょうか。

そもそも、しずくは渡した、のではなく一時的に置いておいて後でまた取りにくる予定。そのために島を訪れるようになったのではないでしょうか。


当時、アルトマーレが度々災厄に襲われる状況下にあり、それを防ぐお守りとしてしずくを一時的置いて行った。そしてほとぼりが冷めたら取りにくる予定だったとも考えられます。

わざわざラティ一族の魂とも言えるしずくを置いておくのは危険とも取れますし、悪用されかねません。いつまでも置いておく必要はなかったとも考えられます。

逆に、アルトマーレが怪物に襲われた原因がラティ一族にあり、島には災厄が訪れたことなどなかったのであれば、彼らが島に関わることでまた災厄が訪れかねません。ならばしずくなんて渡さずに故郷に帰ればよかったのではないでしょうか。


もし、いつか返してもらうつもりで今もラティ一族が島を訪れているのであれば、それはとても困難になってしまいました。彼らの魂は島のシステム装置のキーとして利用されてしまい完全に囚われてしまっているからです。

しずくを取りにくるまでの間に、平和と銘打って島の一族の誰かが古代装置という代物を作り上げてしまったの可能性もあります。装置を作り上げた誰かがそもそも悪しき者で、正しい心の持ち主が装置を使うという前提はなかったのでは…?


もはや、しずくは取り返せるようなものではありませんし、彼らにも島に借りがあるので現状に落ち着いているのかもしれません。彼らの魂はあの島に永遠に縛られ続ける運命なのかもしれません。



■こころのしずくの成り立ちについて


こころのしずくは劇中でも明かされている通り、ラティ一族の魂が形を変えたものです。本作ではラティオスの魂がしずくへと変わっています。

しかし、気になる点があります。映画の予告編においてカノンのこんなセリフがあります。


「こころのしずくは二匹の涙なの」


二匹…?

劇中で犠牲になったのはラティオスのみ。一匹です。ですが、本来しずくの生成には二匹分必要なのだとしたら…

ラティオスは全てを引き受け自分一人で役目を全うしたのかもしれません。

現に、津波に突っ込んだ兄妹は光の球に包まれます。その中ではすでにラティオスのみガラスのようになっていました。

もしかしたら通常、あの段階まで来たら光の中では二匹ともガラスのような体となりしずくになるのではないでしょうか。それをラティオスが一手に引き受けラティアスだけでも現世に返してやったと考えられます。
(一人残されたラティアスも不憫ですし、一緒に死の?もアリな気も…)

ラティアスはまだまだ若いし、未来があります。新しいしずくになるのは私の魂だけで十分だ…という思いもあったのかもしれません。

ラティオス、漢だなあ…





追記は以上になります。
また何かあればさらなる追記があるかもしれませんが、ひとまずこれで本当に最後です。

ここまで読んでいただきありがとうございました!



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