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羞恥死案件。 #aeuな日々

 先週、珍しくなんにも予定のない平日休みがあった。
 時間がたくさんある。何をしよう。
 たまには自分用でも手間暇掛けて美味しいランチを作って、ひさしぶりに映画でも観ながら食べようか。
 そういえば『あの頃ペニー・レインと』の再鑑賞レビューが書きかけになっていたっけ。


 仕事の日の朝は呆れるほど早起きができない。
 シャワーを浴びて、顔を洗って、歯磨きをして。髪を乾かして、着替えて、眉毛を書いて、アイシャドウをひと塗り。
 それができるギリギリの時間を見極めて「あと5分」「あと2分」と毛布の中でぬくぬくする。
 そうしてギリギリの時間を数分過ぎたところで、ようやく「さすがにヤバい」と布団を蹴り飛ばして起きる。

 女子力の欠片もないったら、ありゃしない。
 私だって、会社に佐藤健くんや生田斗真くんが居たら、もっと早く起きて、メイクも朝からパック、ベースにも時間を掛けて、マスカラ下地だって使って、髪をゆるく巻いちゃったり、外ハネを丁寧に作っちゃったりくらいする。

 本当は2時間くらい早く起きて、朝の時間に執筆ができたら最高なんだけど、なんてことは、何遍考えたことか。

 そんな私でも不思議なことに、休みの日はいつもより2時間も早く起きることができる。不思議なことになんて言ってみせたけど、大概そんなもんなのかもしれない。


 先日のオフの日も朝6:00にシャキッと目が覚めた。
 淹れたての珈琲を飲んで、
「そうそう、この感じね。朝はこの感じが最高なのよ」
 と、レースカーテンから差し込む陽の光を浴びながら、朝の清々しい時間を噛み締める。

『その日がどんな1日になるかは、朝で決まる』
 とは、よく聞く話だが、この日の私も今日は有意義な1日が過ごせることを確信していた。



 はずだった。



 夜18時過ぎ、仕事へ行っていた旦那から、いつものように「今から帰るよ」とLINEが届いた。

 それに対する私の返信を見てみよう。


信じられないかもしれないが、ちょっと聞いてくれないか。

今日6時に起きてから、

妄想していたら、およそ12時間経過していた、つらい。


「いや、なにしてんのwwwww」


 帰宅した旦那の第一声はこれだった。
「ただいま」よりも先に「いや、なにしてんのwwwww」と言われた。

 いや、ほんとにな。

 私も聞きたい。なにしてんのよ、と。


 当然、どんな妄想をしていたのかと、旦那に聞かれたので、私はまるで今日1日どう過ごしていたかを話すように、話して聞かせた。


 それがさあ、聞いてよ!!
 なんと●●さん(有名声優)と対談したんだよー!!
 もうほんとこんな日が来るなんて夢みたいだよー!!(※妄想です)

 というのもさ、先日、私の小説を紹介してくれた某編集長さんのバズッたツイートを、●●さんが目にしてくれてたみたいでさ、私メールとか送るラジオネームと執筆活動の著者名が同じだから「あれ、この名前……」って気が付いてくれたみたいなんだよね。それで実際に読んでくれて、気に入ってくれたみたいでさ。(※妄想です)

 ●●さんのバースデー企画で「今気になるあの人と対談」っていうコーナーがあるらしくて、その対談相手に選んでもらえたの……!
 最初は緊張したけど、意外と話の波長が合って、ほんっと楽しかったー!(※妄想です)

 一応バースデー企画って聞いてたから、もう暫く会うこともないだろうし、誕生日プレゼントを持って行ったんだよね。
 でも初対面でプレゼントなんて渡しても、変に気使わせちゃったりするじゃない? だから、プレゼントを純粋に喜んでもらえそうだなってくらいに距離が縮まったら渡そう、そうじゃなかったら持って帰って来ようと思ってて。
 プレゼントもね、荷物になると迷惑になると思ったから、私が選んだオススメセレクトの3種が載ったカタログで——(※妄想です)


 そんな私の妄想話を、食卓テーブルにて、旦那だけが晩御飯を食べながら聞いてくれていた。

 旦那「本当にaeuは食べないの? お腹空いてないの?」

 私「うん、めちゃくちゃ美味しいお肉食べたからかな、本当にお腹空いてない」

 旦那「お肉?」

 私「うん、対談の後に●●さんオススメのお店を予約してくれてて、そこでスタッフの皆さん含めて打ち上げあったから。そこで食べたお肉がほんっっっっっとうに美味しかったんだよー!」


 旦那、爆笑である。


 旦那「いや、まるで今日あった出来事のように話してるけど、ふとこれ全部妄想なんだよなと思って聞いてたら、本当に可笑しくて……」
 旦那「妄想でお腹いっぱいになれたら食費掛かんないじゃん(笑)」

 うん、これはたぶん胸がいっぱいなのと、今日1日妄想しかしてなくて全然動いてないから単純にお腹空いてないだけだと思う。


 私「でもさ、今こうやって話してて思ったんだよね」

 旦那「なに?」

 私「12時間も妄想してる暇あるなら、その妄想を現実にするために、1本でも多く記事書けやwwwww」


 そ れ な !!! www


 笑い事ではない。12時間妄想て。変態か。変態なのか。

 たまの休みに昼過ぎまで寝ちゃった時とかは「体が疲れてたんだよ」「必要な睡眠だったんだ」「体休めてよかったじゃん」って本心で思えるタイプな私なんですけど。

 こればかりは「そういう日もあるよね」では片付けられない、時間もったいなすぎ!!!と思い、消化しきれなかったので記事にしました。


 あ、せっかくなので、食べたお肉載せておきます。

 嘘です、これは友人の結婚祝いのお返しに頂いた、佐賀牛のランプ肉です。でもこれも本当に美味しかった。

 妄想で食べたお肉も美味しかった。
 帰りに貰って帰ったショップカードだけでも掲載しようかと思って今一瞬探そうとしたけど、妄想だからそもそもそんなもの無いんだったwwwww

 いい加減にしろ!! もうええわ!!!


 ありがとうございましたー。





 ちなみにタイトルの『羞恥死案件』というのは、この妄想話のことではないです。

 実は昨日、記事を書くのに思い出せないことがあって、当時頻繁に使っていたmixiの日記をめちゃくちゃひさびさに開いて読んだら、全私が羞恥に耐えかねて、しにました。とりあえず片っ端から非公開にしたわ。黒歴史が過ぎる。愚かすぎて直視できない。(半目)

 好きなひとから送られてきたメール(まだメールの時代だった)の嬉しかったフレーズをそのまま日記(限定公開)に書いてるんじゃないよ、まじでwww
 限定公開だからいいでしょ?じゃないんだよ、その公開相手のラインナップ見て震えたわ。恥ずかしぬ。若かった。若すぎた。恥ずかしい。(白目)

 30秒おきに「新着メール問合せ」してた頃の恥ずかしい私は封印しておきましょうね……(意識朦朧)


 でも、当時のプロフィールに書いてあった、好きな言葉が『新着コメントが1件あります』だったのは若干のセンスが垣間見えて、ちょっと笑った。




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