クリスマスのコマーシャルが大好き
昨日から今日にかけて、暇をみつけてはYouTubeで眺めて楽しんでいたのが、今年のクリスマス向けのコマーシャルです。毎年、いろいろな会社が、クリスマスシーズンにふさわしい広告を用意して流し始めます。短いながらも凝ったものが多くて、一編のドラマを見たような気持ちになります。
Christmas Ads を心待ちにするようになたきっかけは、2016年のホリデーシーズンに見つけたイギリスの大手小売業者M&Sの広告"Christmas with love from Mrs.Claus"でした。英語の授業に使えるかもしれないと思って見ていたのですが、(そして実際レッスンで使ったのですが)カッコいい映像にただただ感心し、楽しみました。
サンタクロースのお連れ合いはクラウス夫人(Mrs.Claus)。クリスマスに夫のサンタが赤い衣装に着替えて橇で出かけるのをかいがいしく見送ります。そして大急ぎで自分も真っ赤なスーツで、赤いヘリに乗り込みます。サンタさんに来た最後の手紙のリクエストにこたえて、夫人自らプレゼントを届けるというストーリー。
大好きなお姉ちゃんのスニーカーを、愛犬と一緒にボロボロにしてしまった弟。彼からの「お姉ちゃんに新しいスニーカーを」というお願いをかなえるべく大活躍するミセスクラウスなのです。新しい靴をツリーの下に置いて、サンタ用に置いてあるお菓子を食べたミセス・クラウスは、サンタさんが帰ってくる前に帰宅。まるで何事もなかったかのように夫を迎えるのでした。
https://www.youtube.com/watch?v=V5QPXhStb5I
今年のクリスマスシーズン用に新しく見たものの中で、ホロッとしたのが、写真のコマーシャルです。ジョン・ルイスというイギリスの百貨店が、毎年クリスマス時期にふさわしい素敵な広告を発表しているのですが、今年もなかなかの出来でした。
中年の男性が、ヘルメットをしてスケートボードを練習する姿から始まります。もちろんうまくいかず、膝を打ったり、手首を痛めたり散々です。それでも、会社でこっそりスケボーの動画を見たり、机の下にスケボーを置いて足を慣らしたり、懸命に練習。
なぜこんなに?という疑問は、スケボーを抱えて不安そうな顔で少女が玄関の前に立っているシーンで解消されます。
彼と彼の妻は、クリスマスの時期にfoster daughter(=養女)を迎えようとしていたのでした。”お養父さん”は、その子、エリーが大好きなスケボーを自分もやって、気持ちを分かち合いたかったのです。そうやって、少しでもエリーちゃんが安心できるようにしたかったのだなあと思うとホロッとしました。
https://www.youtube.com/watch?v=mi9-EIVB36k
”クリスマス”はもう、その宗教を信じるかどうかは置いておいて、何か優しいこと、自分よりも誰かほかの人のことを思う季節を示す言葉になっているのだと思います。今日、買い物に行ったスーパーでは、まるで7月の七夕飾りのように、クリスマスの願い事を紙に書いて飾るコーナーがありました。
「のら猫たちが安全で幸せでいますように」
「みんなが健康でありますように」
そんな言葉に心和みました。
「優しくて嘘をつかない彼氏ができますように」という願い事には、ちょっと笑ってしまいましたが、サンタさんがお願いをきいてくれるといいですね。