見出し画像

今だから「金継ぎ」を試して、職人さんを応援!

和えるの森です。
和えるでお世話になっている漆職人さんの海外のお仕事が新型肺炎の影響で中止になってしまいました。
また、国内でのお仕事もその後次々と中止になってしまっているそうです...!

金継ぎ、漆の塗り直しが得意な職人さんの手が今、空いています!
家にこもりがちなこの時期に、食器棚をあけて奥に眠っている、ちょっと欠けてしまった、割れてしまった大切な器のことを、金継ぎでお直ししてみませんか。

金継ぎについて
最近はSNSでもよく見かけるようになった、金継ぎ。実は縄文時代(!)から続く日本の伝統技法なのです。日本人は古来から「八百万の神様」のように、ものに神様が宿ったり、ものに心が宿っている、と考えてきました。
ひとつのものを修復し、大切に使い続ける金継ぎこそ、その精神性を具現化しているようにも感じます。

以前、代表の矢島が自身のコラム矢島里佳の「暮らしを豊かにする道具」
「失敗してもやり直せる」と教えてくれる、縄文時代から続く日本の金継ぎ
というコラムを執筆させていただきました。

金継ぎが悲しい思いを優しく包み込み、また共に暮らせる喜びへと昇華してくれる。物を直すだけではなく、心の傷も癒してくれるのが金継ぎの力でもある。

和えるでは、日々お直しを依頼いただく中で、大切な器を落としてしまって、『ああ、もう元に戻せない!どうしよう!』といった悲しかった想いや、失敗してしまった想いを「金継ぎ」の技術で、笑顔に変えられることを日々感じています。そして、「金継ぎ」の技術を知っているからこそ、失敗を恐れない感覚が、いつの間にか芽生えていたことにも気が付きました。

金継ぎは、海外では、弱い部分に光を当て美しく魅せる日本特有の美学だと賞賛を受けることもあるのだとか。

「自分の壊れている、難しい、辛い部分を光や金や美しさを照らしている部分として見るのを誰でも選択できる。」
参照:https://www.gentosha.jp/article/14198

そんな哲学も含めて、多くの方に体感いただき、次世代へと繋いでいけるように、そして多くの方の『ひとつのモノを長く使い続けたい!』という気持ちを応援できるよう、和えるは日々取り組んでいます。

画像1

環境に優しい金継ぎ
一般的に、陶磁器は「燃えないごみ」に分類されます。壊れてしまって捨てられた場合の行く末は、リサイクルされることはなく、細かく砕かれた後、埋め立てされるだけなのです。(その点、漆器は「燃えるごみ」に分類されるので、土に帰ります。)
私たちは、SDGsの「12.つくる責任 つかう責任」にもあるように、金継ぎをしながら陶磁器を長く使い続けることによって、環境に優しい取り組みになると考えています。
先日、SDGsの達成に向けて「ちょっと、いいコトやってみよう!!」をテーマに、Panasonic×和えるで開催した、aeru school「いいモノを長く大切に使うには〜日本のくらしの知恵〜」でも、金継ぎのお話をしました!
その時の様子はこちら

モノがあふれる今の時代に、古いモノは捨てて、新しいモノに買い替えることは簡単です。しかし、本当に大切にしたいモノを直しながら、愛着を持って人生を共にする生き方こそ、とても豊かな生き方ではないでしょうか。 

和えるでお世話になっている漆職人さんの海外のお仕事が新型肺炎の影響で中止になったのはおよそ1カ月前なのですが、国内でのお仕事もその後次々と中止になってしまっているそうです。

金継ぎ、漆の塗り直しが得意な職人さんの手が今、空いています!
家にこもりがちなこの時期に、食器棚をあけて奥に眠っているちょっと欠けてしまった大切な器のことを思い出してみませんか。

気になった方は、aeruのお直し(修理)のページから、お直し依頼を受付けています。ぜひご相談ください!

画像2


ところで、「和える」って? 「金継ぎ」って何?
そう感じられている方にお話しますね!

和えるって何?

金継ぎの詳しいお話の前に、少しだけ、和えるについてのお話を。
私たち「和える」は日本の伝統を次世代につなぐために、"0歳からの伝統ブランドaeru"をはじめ、日本全国の職人さんとともに様々な取り組みを行なっている会社です。
金継ぎをはじめとするお直しサービスの他にも、日本の伝統を次世代につなぐホテルのお部屋作りなどもしていますので、気になった方はこちらをぜひご覧ください。 

金継ぎって?

 大切な器が割れてしまった時、どうしていますか? 
『割れてしまったら使えないので、残念だけれど捨てて新しいものを買っています』そんな風に答えられる方も多いかもしれません。

でも、もし、割れた器をお直しして、長く使うことができるとしたら……!
そんな、もしもを可能にするのが、日本古来より受け継がれてきた伝統技法「金継ぎ」です。 
「金継ぎ」とは、陶器や磁器が割れたり、欠けたり、ヒビが入ってしまった際に、「漆」で接着し、継いだ部分を「金」でお化粧し修復するという、お直しの方法です。
なので、漆職人さんが得意とされているんです。

和えるでは、金に限らず、「銀」でお化粧をする「銀継ぎ」や、様々な色の色漆でお直しする「漆継ぎ」と呼ばれる仕上げ方も可能です。陶器・磁器・漆器・ガラス・石など、様々な素材の器をお直しすることもできます!
バラバラに割れたものや、破片を失くしてしまったものだって、直すことができるのです!

画像3

修復され、金や銀でお化粧された器は、壊れる前とは違った美しさ、表情を見せてくれます。修復後にさらに愛着を持った、という方も少なくありません。

こんなお声が届いています

「#aeruのお直し」などというタグを付けてSNSに素敵に生まれ変わった子たちを投稿いただくと、職人さんにもお直し品たちの使われている様子が届きますので、ぜひ投稿をしてもらえたら嬉しいです^^

子どもの心を育む「お直し」

私たち大人は、「モノを大切にしようね」と子どもたちに伝えます。 
しかし、子どもの手の筋肉は発達途中で、好奇心も旺盛。うっかり落としてしまうこともあれば、投げたら、どうなるのだろう? という好奇心から、モノを壊してしまうこともあります。

和えるのお直しを依頼してくれた、お客様の中には「割っちゃいました、ごめんなさい。なおしてください」と、職人さんに手紙を書いてくれるお子さんもいます。割れないモノだけを子どもたちに与えていたら、「どのように大切に扱えばいいか」を学ぶことができません。割ってしまう経験をすることで、乱暴に扱えば壊れてしまうという学びがあり、丁寧に扱う所作を心がけるようになります。また、壊れたものは直せるということを知ることで、ものを永く大切にする姿勢を学ぶことができるのです。

画像4

和えるの金継ぎの特徴 

「壊れたら捨てる」だけではなく、「お直しをする」といった選択肢も知ってもらいたい。そんな想いで和えるでは、2016年からお直しのサービスを提供しています。これまで1000点以上のお直しをしてきました。器だけではなく、陶器の人形や、壺、ガラスの花瓶などご依頼は様々。

和えるのスタッフが材質や割れてしまった状況を確認し、モノの状況に応じて、全国の一流の職人さんへお仕事をお願いし、本漆等、本格的な素材を使用して、一つひとつ丁寧にお直ししています。 

陶器のほかに、磁器や漆器、ガラス、石などの欠け・割れ・ヒビも修復することができます。金継ぎはもちろんのこと、仕上げの化粧に銀を用いる銀継ぎや、赤やベージュなどの色漆を用いる色漆継ぎも選ぶことができます。

画像5


金継ぎは本来修復の跡なのですが、とても美しく、修復後の器により強い魅力を感じてくれる方も少なくありません。
お客様からは修復後のほうがより強い愛着がわいてきたという声も。また、日々多くの器を扱う飲食店などから、まとめて依頼を承ることもあります。割れてしまった部分が思い出のように残っていくので、『デザインのように見えますね!』『会話のきっかけになります』といった感想も多くいただいています。

画像7

金継ぎだけでなく、漆の塗り直しも

和えるでは、金継ぎだけでなく、塗り直しも、お直し依頼を受付けています。
漆器の場合は、使い込むことで薄くなったり、剥げてしまうことがあります。漆がちょっと剥げてしまったお椀なども、塗りなおすことで、美しく甦ります。

画像6

見積りや申し込みはオンライン上で完結します。もちろん店頭で承ることも可能です。 
オンラインでの手順はとても簡単。器の写真を撮って、見積り依頼フォームを入力。後日お送りするお見積り金額をご確認いただき、お直し品を直接職人さんの元へとお送りいただきます。 
詳細は、aeruのお直し(修理)のページへ。

この記事が参加している募集

おうち時間を工夫で楽しく

和える(aeru)の公式Twitterでも、最新の取り組みや記事の更新情報などについて発信を行っています。ぜひご覧ください!https://twitter.com/aeru_