1億人が観戦するスポーツ配信で、サーバー負荷とコストを80%削減した方法〜Dream11社のAerospike活用事例
「アクセス数が多すぎて配信が止まる?なんとかしてください!」
「試合がいいところなのに、なんでサーバー落ちするの!?」
「読むと情シス(※情報システム部の略)の知識がなぜか増える」Aerospikeのnote、はじまります。
ビジネス=貢献を、止めない。Aerospike。
Aerospike(エアロスパイク)日本法人マーケティングチームの日野と申します。はじめまして!
Adobe、PayPal、バークレー銀行など世界中の名だたる企業で導入されている、リアルタイムデータプラットフォームAerospike。
実は約10年前から日本にも上陸していたAerospikeですが、ついに昨年2022年、満を持して日本法人を立ち上げました。
システム用語満載の公式事例を、可能なかぎりわかりやすく・読みやすく解説したい!
Aerospikeの導入ベネフィットを、おもしろく知っていただくためのnoteです!読むと今日から職場や家庭でちょっと自慢できる豆知識も学べる!
第1回の今回は、世界におけるAerospikeの導入・活用事例第1弾。
一度の試合で550万人がアクセス!インドのスポーツ動画配信サービス・Dream11社におけるシステム運用改善・コストダウンの実績です!
だれもが「いつでも、どこでも、スマホやタブレットでつながれる」時代の悩みを解決!
システムの背後ではたらく大人の姿が熱いnote、はじまります。
元ネタとなった記事はこちら→
CASE: ユーザー1億1000万人、世界最大級スポーツ配信を提供するDream11社の場合
2021年の統計によると、インドの人口は14億800万人。
14億人の中の1億1000万人か、なるほど。と納得しかけましたが、日本の総人口とほぼ同じ数の人が使ってるサービスです。すごいですね。
実はインドはスポーツ観戦大国。
とりわけ人気なのは、かつての宗主国イギリスが持ち込んだ貴族の競技「クリケット」
参考動画:https://www.youtube.com/watch?v=l-foaW1WUKw
ドッジボール×鬼ごっこのエキサイティングな伝統競技「カバディ」
※インドの他にもバングラデシュやパキスタンで大人気!日本の相撲みたいなポジション?詳しい方コメントで教えてください!
他にもインドで人気があるのは陸上ホッケー、サッカーに野球など。
スポーツ観戦はインドの人々にとって、欠かすことができないエンターテイメントなのです。
現在、人気競技ではメインチャンネルへ同時に550万人が接続するDream11社。
この同時接続ユーザー数は、世界的にも類を見ません。
Dream11社は、世界最大級のライブ&ストリーミング配信サービスを運営している企業なのです。
日本の総人口と変わらない1億1000万人の登録者数を誇るとは。うーんさぞや景気よくてイケイケなのだろうなーー………と思いきや。
ユーザー数ゆえに。Dream11社には、抱えている悩みがありました。
鍵になるのは、AWSです。
AWSとは?
ここでふだんIT領域に馴染みが少ない方にむけて
情報システム用語「AWS」について解説!
AWSとは、Amazon Web Serviseの略。
アメリカのAmazon社が法人向けに主に提供している、クラウド型サーバーのサービスです。
(Amazonて、通販やKindleやプライムビデオの、あのアマゾンです)
インターネット上の情報は様々なコンピューターで処理されて、私たちの使用しているスマートフォンやタブレット、パソコンに送信されます。そのコンピューターを「サーバー」と呼びます。
動画配信サービスでは動画のデータを処理するために、いったんサーバーに保存してからユーザーにデータを送信する仕組みになっています。ちなみに、当社noteの隠れた主役がサーバーです。
世の中にあるサーバーは主に2種類!
自社ビルの地下や別棟などに専用のサーバの機械を設置する、オンプレミス型
別会社などが設置した多くのサーバの一部を借りて使用する、クラウド型
オンプレミス=物理的なサーバ機材は水や湿気、高温に弱くとても繊細なので、どこにでも置けるものではありません。オンプレミスサーバーを確保できる企業は限られるのが実情です。
そんなサーバを手軽に導入できるのが、AWSといったクラウド型サーバーサービス。
サーバの機材が自社に物理的に存在しなくても、サーバーの機能を使えるということで、クラウド型サーバはとても人気のサービスです。
(クラウド型サーバーは本来はサーバーじゃないとか両方活用するハイブリッド型とかいろいろあるんですがわかりやすさ重視で解説しています。詳しい方ゆるしてください)
AWSは、クラウド型サーバーの代表格。日本でも大手から中小企業まで、多くの企業がAWSを利用しています。
インドのDream11社も、AWSを活用したサーバーシステムを運用していました。
さて。
1億人分のデータ処理。
どこからどう考えても、量がエグい。
負荷が大きすぎると当然サーバーダウン、つまり配信が止まってしまうのです。
試合の盛り上がったいいところで配信が止まるとか、ユーザーからしたら控えめに言って 絶 対 ゆ る せ な い 。
ユーザーの数だけ情報処理量が多いDream11社は、サーバー負荷にいかに対応しつつ配信をたくさんの人にみていただくか……そのバランスの葛藤に苦しんだものと思われます。
課題:サーバー負荷・安定性・人件費
みんなで同じ試合をみながら、ワイワイ盛り上がるのがスポーツ観戦の醍醐味ですよね。
インドのDream11社における観戦ユーザーたちも、それは変わりません。
展開されるドラマや名プレー珍プレーの感想を交わし、手に汗握って、ときにみんなで感動に涙する。仕事や学校を終えて。休日のたいせつなイベントに。
楽しい楽しいスポーツ観戦!
でも起こってしまう、ネット配信の悲哀「いきなり試合配信を見られなくなる」。
その原因の1つがサーバー落ちを防ぐための接続制限と、メンテナンスによる配信制限です。
覚えているでしょうか?日本でも2022年サッカーFIFAW杯の際には、インターネットの試合配信におけるサーバーダウンを防ぐために、オンライン観戦者の人数制限を行なっていました。
観たかった試合なのに、接続制限で入室できなかった方もいらっしゃるのでは?
まったく同じことが、インドのDream11社でも起こっていたのです。
1億1000万人登録、インドのスポーツ配信サービス「Dream11」の課題とはこちら!
悩み①同時接続数に限界
Dream11社も悩んだのが、同時接続数の制限です。
既存のシステムでは、配信規模100万人未満でも、接続制限をかけないといけません。たくさんのユーザーが接続すると、サーバーダウンで中継配信が中断してしまいます。
さらに動画へのアクセスだけでなく、観戦しながらわいわい楽しむためのこんな機能でさらにサーバーの負荷が増加。
画面切り替え
ページの遷移
ファン用チャットへの投稿反映
これらは「ユーザーリクエスト」という形でサーバーにその都度、負荷をかけるのです。
試合が盛り上がりまくって、チャットが荒れようものならもう大変。
AWSへ大きな負荷がかかり、サーバーダウンやコスト高騰に頭を抱えることになってしまいます。
課題②クラウドとシステムの安定性
先日、私愛用のiPhone12 miniが固まって動かなくなりました。再起動したら、すぐ機嫌を直しました。なんだったんだ。
こんなふうにスマートフォンやタブレット、パソコンで予期しない動作やエラーが起こることは、みなさんも月1回くらいは経験があるはず。
大規模な配信システムでも同様に、予期しないエラーが起こる可能性があります。
1億1000万人の処理をするシステムともなれば、デカいし広いし複雑。
システムエラーの中には、不正アクセスや悪質なクラッキングもあるため、場合によっては配信を中断してメンテナンスをしなければなりません。
「じゃあセキュリティを強化すればいいじゃない」
と考えますよね!そうですよね!!
セキュリティ強化のためには「セキュリティ保守のためのデータ」を常に高速で走らせる必要があります。
サーバー負荷の問題が!解決しない!
悩み③スタッフによる配信のオペレーティングが大変
システム運用と一口に言っても、実はそう簡単な話じゃありません。
私たちが配信を楽しんでいるあいだ、実は背後では、生きている人間がとても細かな操作を行っているんです。
「クリケットの配信にアクセス数が多くなってるな。サーバー落ちしそうだから、接続制限をかけないといけないかも」
「ソフトボールのチャンネルが閑散としているから、ここのサーバーをカバディに使わせてもらおう」
こんなふうに、配信中はスタッフが手動でオペレーティングを実施。
サーバーがパンクしないように、バランスをとるために、ずっと人間が働いているのです(知らなかった)。
そのためにシステムエンジニアやプログラマーをはじめ、腕利きのIT人材が常時チェックして対応するという、単純作業ではあるのだけれども人手が必要で、処理データが増えれば人件費もかかるけど、そうすると他のところに予算を回せない、嗚呼ジレンマ!
ひとことで、まとめますと!
1人でも多くのお客様に安心・安全のスポーツ観戦配信を楽しんでいただきたいけど、
目の玉ひんむくぐらいお金かかるし、物理的・技術的にいろいろと限界。
「お客様第一。最良の顧客体験を提供する」
これは、21世紀に入って覇権をとってきたAmazon、Googleなどが牽引してきた、顧客第一の世界観です。
ユーザーファーストを考えぬいて実践すれば、勝手に売上UPは実現、事業規模も拡大。みんなハッピー。
きっと、海の向こうのインドDream11社内でも、こんな会話が起こっていたことだろうなぁ…とnote担当者の私は妄想してしまうわけです。
情報システム部だって、お客様のことを考えないわけじゃない。
でも、お客様・ユーザーのことを考えると、サーバー落ちをさせるわけにはいかない。
インドの総人口のことを考えると、まだまだユーザー数は増やしたい!
情報処理量は増えるけど、サーバーの負荷を減らして、配信をノンストップで提供できるようにしたい!
そんなことできるのか!?
なにか、なんかこう、いい方法はないのか!!
「あります!」
Solution(課題解決):Aerospikeを導入→550万人が同時接続してもOK!サーバー数80%削減!コストダウンと快適な配信を実現
解決策とは、Aerospikeです!
↑導入実績のロゴがすごい会社ばかりの、日本語版商品紹介ページ
リアルデータプラットフォームAerospikeは、安心のアメリカ製。(生産国によっては途中でサービス終了するとかセキュリティの懸念とかあるのです)
Yahoo!やPayPal、AdobeにDBS、米国SONYなど、欧米圏の最先端企業のデータ処理を次々と改善してきた革命児・Aerospike。インド・アジア圏にも上陸した折、Dream11社はかなり早い段階で導入をしていただいた企業様です。
Aerospikeの詳細を、解説したい!
でも、一言で解説できない!Aerospike本家ホームページがシンプルにまとめてある概要がこちら。
わかる方すごい!
エンジニアさん向けのテクニカル解説記事も準備しているので、順次公開予定です。結構すごいことサラッと書いてありますがIT詳しくない方に詳しく説明すると、きっと3記事じゃ足りない!
私もライターとしてですね、仕事でありとあらゆる日本語文章を読んでますけども、「日本語で書いてあるのに読めない」という斬新な体験を久々にしましたね。「読める人に頼んで一般人向け日本語に翻訳してもらってからコピーライティングする」という方法でやっと解決!そんな裏事情どうでもいいですね!
いったん、あえてすごく雑に、Aerospikeの効果の理由を説明します!!
Aerospikeを導入することで
「サーバーだけで情報処理する必要がない仕組み作りが実現」
「情報処理の仕組みを変革できるので、高速化とサーバー情報処理量の圧縮削減→コストダウンができる」
導入したら起こったことがこちら!
Before: 同時接続100万人未満でサーバーダウン→導入後、550万人まで同時接続可能に
80%コストダウン
セキュリティ保守力がUP
サーバー運用の人件費を削減、既存の人的リソースを有効活用できるように
新規領域の配信もスタート
「みんなでワイワイ、いつでも観たいスポーツを観戦できる」
「セキュリティもさらに万全に」
「サーバーコストだけでなく、人件費まで削減・改善できた」
Aerospike導入後、安定した動画配信が可能になったDream11はスポーツ配信のためのコストを削減しつつ、事業拡大を実現。
2020年→2021年で30%需要が増加した、クリケット・インディアンプレミアリーグ(IPL)のライブ配信に対応することが可能となりました。
……なんかすごいですね。
正直、この結果だけ見ると、製品詳細を問い合わせたくなるか、「なんで!どんな仕組みなんだ!?」と気になるか、どちらかだと思うんです。
コストダウンとユーザーのHAPPYを両立して三方良し!のAerospike、その仕組みの詳細は来週水曜日以降のnoteで順次公開予定!
次回からもっと詳しく解説していきたいと思っています。どうかお楽しみに!
「うちの会社の悩みと同じだ!」「サーバーコスト気になってます!」という方はぜひAerospikeの資料請求も!大歓迎です!!
Aerospikeで、ビジネス=貢献を止めない。
ちょっとすごいことを起こしそうな、Aerospikeを日本の企業にもどんどん導入していただくべく、これから発信を続けていきたいと思います。
気になった方はぜひAerospike公式noteのフォローをお願いします!
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