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耽溺する肉聲、熟れたレイシを喰す まとめ

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自作小説『耽溺する肉聲、熟れたレイシを喰す』をまとめたものです。
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記事一覧

耽溺する肉聲、熟れたレイシを喰す 第13話(最終話)

其れからしてリクに連絡を取るも特定の人物とは何の音沙汰も無いという。 念の為ローズママに…

桑鶴七緒
10か月前
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耽溺する肉聲、熟れたレイシを喰す 第12話

大塚の自宅に着いた後私とナツトは夕飯を済ませて話し合いを行なった。 此処暫くはリクとも連…

桑鶴七緒
10か月前

耽溺する肉聲、熟れたレイシを喰す 第11話

──随分な長い道程だ。大分歩いてきたのにまだまだ息も上がっていない。もう少し歩いてみよう…

桑鶴七緒
10か月前

耽溺する肉聲、熟れたレイシを喰す 第10話

数日後の午後。勤務先の事務所の屋上にある長椅子に腰をかけて煙草を吸っていた。 吸い殻を落…

桑鶴七緒
10か月前

耽溺する肉聲、熟れたレイシを喰す 第9話

──リクは私がこうした色欲を持つ姿に"奇蹟"だと口にした。偶然の産物にでも手にしたようなも…

桑鶴七緒
10か月前

耽溺する肉聲、熟れたレイシを喰す 第8話

一時間後、リクの自宅へ向かう途中、驟雨が強く降り出してきた。 目黒駅に到着して改札口の外…

桑鶴七緒
10か月前

耽溺する肉聲、熟れたレイシを喰す 第7話

二週間後。私は些細な事でナツトと口喧嘩をした。これからリクと会う事を出かける直前まで言い忘れていたのである。 ナツトが自分以外の男と密会をする様に落ち合うという事が気に入らないといい、それに対して私は半分程啖呵を切る様に強い口調で刃向かってしまった。 気持ちが煮え切らないまま私は自宅を出ようとすると、ナツトは玄関先で二度と帰ってくるなと口火を立てて、子どもの様に膨れっ面をした態度で私の背中を見送っていた。 その後、リクと神田駅で待ち合わせをして、神保町の古書店街の通り沿い

耽溺する肉聲、熟れたレイシを喰す 第6話

翌朝五時。重たくなった頭を抱えて起きると、既にリクが台所に立ちやかんに湯を沸かしていた。…

桑鶴七緒
10か月前
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耽溺する肉聲、熟れたレイシを喰す 第5話

リクはここから歩いて二十分程のところに自宅があると言ってきて、泊っていかないかと私を誘い…

桑鶴七緒
10か月前
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耽溺する肉聲、熟れたレイシを喰す 第4話

数週間後の金曜日、事務所を退勤しようとした時一本の電話がかかってきた。相手は福部だった。…

桑鶴七緒
10か月前
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耽溺する肉聲、熟れたレイシを喰す 第3話

私達二人は百貨店のすぐ傍にある地下の喫茶店へ入っていった。ドアを開けると壁伝いに設置して…

桑鶴七緒
10か月前

耽溺する肉聲、熟れたレイシを喰す 第2話

次の週を挟み勤務先の設計事務所を退勤した後、自宅の最寄り駅の商店街の中にあるスーパーへ食…

桑鶴七緒
10か月前
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耽溺する肉聲、熟れたレイシを喰す 第1話

世は煩わしいものばかりとは限らない。しかし人間は特定の物や人に飽きてしまうと、気が移り別…

桑鶴七緒
10か月前
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