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物語創作に役立つ書評 書き方・方針Ver1.0

初めまして。Aellisと申します。このnoteでは,書評の書き方フォーマット残すため投稿させていただきました。

読書後の知識のまとめかた等,読者の皆様の役に立てる部分があれば幸いです。


物語創作に役立つ書評を書く目的

私がnoteに投稿する書評は目的があります。それは

物語を創作する上で参考になる形で、知識をまとめて共有

です。

目的を設定しnoteを投稿する背景には、私自身の読書や創作活動における悩みがあります。

私は、年間100冊ほどの読書をしていますが、本から得た知識を咀嚼し日々の創作活動や仕事に活かせていると自信をもって言えない現状があります。

そこで本の内容を忘れ、アウトプットにつながらない現状を改善するべく、noteで書評を投稿することに決めました。

読者の皆様の中にも、読んだ本の内容をあまり覚えていなかったり、仕事、創作に活かせていない実感があるという方は多いのではないでしょうか。

知識を分かりやすくまとめ、読者の皆様の学びに役立つのはもちろん、物語創作にも役に立つ書評を目指します。

しかし、私はベストセラー作家でもなければ、脚本家の仕事をもらえているわけでもありません。

ですので、物語(ストーリー)の原則を解説している「工学的ストーリー創作入門(ラリー・ブルックス (著), シカ・マッケンジー (翻訳))」を参考とし、書評のフォーマットを作成しました。次の章で詳しく内容を説明しようと思います。


物語創作に役立つ書評のフォーマット

「工学的ストーリー創作入門」をもとに、読んだ本から取り出すべき知識を以下の項目に分けました。

項目1:コンセプト

ストーリーの土台となるアイデア。「もし~だとしたら?(what if ?)」という問いで表すとはっきりわかる。

ダン・ブラウンは『ダ・ヴィンチ・コード』の場合
→「もしレオナルド・ダ・ヴィンチが『最後の晩餐』にキリスト教や聖書の真相を描き入れていたとしたら?」

歴史などについて述べられた本からコンセプトの参考になる知識を抜き出す場合がわかりやすいと思います。現代とは異なる時間、文化、環境、政治に生きていた人たちの生活を読み解くことで、「もしこの時代で〜をするとしたら?(what if ?)」という問いを立てることが可能となるのではないでしょうか。

また、本で格差、政治、などの問題について述べている時、著者から提示される解決策も「もし~をやったとしたら?(what if ?)」で表すことが出来、結果どうなるかを考えていくのは物語を深める参考になると考えます。
また、本でテクノロジーや現在起きている変化について考察されている場合は、「もし未来(ちょっと先の未来)で~の変化が起きたら?(what if ?)」で表すことが出来、未来で得られる希望や新たな問題など、コンセプトを深める訓練にもなると考えています。

物語創作に役立つ書評では、本から「もし~だとしたら?(what if ?)」
を抽出します

項目2:人物

ラリー・ブルックスさんによれば、人物表現は7つのカテゴリーに分けられます。
物語創作に役立つ書評では7つの中から以下の3つを抜き出します。

 ①人物のアーク:
ストーリーの中で体験する学びや成長(変化)。自分にとって最も厄介な問題をいかに克服するか。

 ②内面の悪魔との葛藤:
心のネガティブな側面。認識や思考、選択、行動を左右する。「知らない人と話すのが怖い」といった欠点は内面の悪魔の影響で表れる。

 ③世界観:
人の世界観は社会の価値観や政治、好み、信条などに培われ、その人の態度や習慣に表れる。

①人物のアーク:本を読んでいると特定の誰かについて、もしくは読者自身を対象として、話が進められている場合が多いと思います。人生には仕事や家庭など上手くいかないことで溢れていると思います。成長していくにはどんなことやって学べば良いか、どんな風に成長できるか、本から抽出していきます。

②内面の悪魔との葛藤:人間には人間特有の性質があり、場合によっては弱点となります。(例えば、人間は知らない場所に行くとストレスを受けるそうです。競技でホームゲームが勝ちやすい原因とも言われています)

③世界観;現代とは異なる時代に生きた人々の考え方は物語創作の参考になると考えます。近代教育やマスメディア、産業革命などがもたらした考え方の変化など、今まで当たり前だと思っていたものを見つめ直すことで物語の登場人物に深みが出るのではないでしょうか。

物語創作に役立つ書評では、本から①人物のアーク、②内面の悪魔との葛藤、
③世界観 を抽出します

項目3:テーマ

ラリー・ブルックスさんによれば、テーマとは以下のように表せるそうです。

簡単に言えば、テーマとは「ストーリーが意味すること」だ。
世の中や人生との関わりだ。
問題や体験を語ることだ。
広い話題を指すこともあれば、何かに対して具体的なスタンスをとることもある。
テーマとは真理や教訓でもある。
どれほどはっきり打ち出すかは人それぞれだ。
文脈を通して表してもいいし、物語の中心に据えてもいい。
…………
テーマは生きることそのものを表す。

テーマとは「要するに何が言いたいのか」であると考えることが出来ます。
本に書かれている内容から「要するに?」と考えた時に出てくる本質がテーマだと言えます。
抽出にはかなり能力が必要かと思います。とても勉強になると思います。

物語創作に役立つ書評では、本から「要するに何が言いたいのか」
を抽出します

最後に

私は、脚本・設定・台本製作に役立つアプリケーション「Admicrea」を個人で開発中です。
やるべきことが多く、まだまだ形になっていませんが、こちらも応援していただけると嬉しいです。


脚本・設定・台本製作に役立つアプリケーション「Admicrea」を開発しています。 本を読んで学んだことを忘れないため,本で得た知識を脚本(シナリオ)制作に役立てるためnoteを始めました。 よい小説・脚本を書きたいと思い勉強中です。ユーザーさんの物語の一部になれたら幸いです。