砂糖からカーボンニュートラルな工業薬品を生み出すSolugen社の取り組み
Solugenの共同創業者であるガウラブ・チャクラバルティは、「(砂糖の)分子を追えば、すべてが非常にシンプルになる」と語ります。酵素と金属触媒を使ってコーンシロップを工業用化学品に変えるという同社のプロセスを要約すると、ヒューストンのバイオフォージで行われている複雑な科学が裏目に出ていることになります。爆発した化学工場の跡地にあるSolugenの生産工程では、石油化学工程で発生するような排出物は一切ありません。また、石油化学や発酵では副産物のために最終製品の収率が犠牲になりますが、Solugenのプロセスでは90%もの収率を誇っています。このプロセスの有効性が、昨年秋に同社が3億5000万ドル以上の資金を調達し、18億ドルの評価額を得た要因のひとつと思われます。
Solugenのプロセスは次のとおりです。
酵素を送り込む
バイオフォージの中央には、酵素を収容する60フィートの "バブルカラム "があります。水と混ざったコーンシロップが上部から入り、酵素と反応し始めます。この過程で、下から送り込まれる圧縮空気を、Solugen独自の超小型バブルの形で供給しています。状態の変化
カラムの底に到達するまでに、コーンシロップは中間原料となり、最終的に化学物質となります。酵素反応が起きると、酵素をろ過する膜を通過して、材料が連続的に採取されます。もう一回反応
中間物質は加圧され、金属触媒の上に送り出され、過酸化水素などの化学物質に変化します。共同設立者のショーン・ハント氏は、"酵素反応器と金属反応器を連動させる "方法を知っているSolugenの専門性が発揮されるのは、この部分だと言います。最終製品
Solugenは4種類の化学物質(有機とアルデヒド)で発売し、17種類の化学物質を開発中です。水処理、セメント使用量削減のためのコンクリート製造、作物に栄養分を供給するための農業などに使われています。ハント氏によれば、同社の収益予測は年間9桁と言います。
出典:https://www.fastcompany.com/90721806/solugen-carbon-negative-chemical-production
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