〈読書感想〉LIFE SHIFT 2 100年時代の行動戦略（２）
こんにちは。
LIFE SHIFT 2の第1部と第2部を読んだので、途中ですが感想を書いておきたいと思います。
前回の投稿はこちら↓です。
第1部の感想
第1部の内容は、テクノロジーの進化とそれに伴う長寿命化で、社会がどのように変化してきたかを具体的なデータとともに語っています。
特に気になったのは、仕事の変化については、AIの発展によって失われる仕事と生み出される仕事があるという話です。
このような話は、今までにも色々なところで耳にしていましたので、それほど驚く内容ではないです。
しかし、この本を読んでいて、ふと、「これからどんな分野で新しい仕事が生み出されるのだろうか？」という疑問が湧いてきました。
論理の展開の仕方が良いのか、文章の表現が良いのかはわかりませんが、この手の話を聞いて思ったのは初めてでした。
AIの発展でデータアナリストの需要が急増して、この分野の技術者は売り手市場で給料も高くなっていると聞きます。
一方で、テスラがAI関連技術者の多くを解雇したというようなニュースも見ており、需要拡大の勢いが弱まっているような気がします。
すると、次はどんな分野の需要が増えるのか？もう増える分野はないのか？とか、いろいろと考えてしまいます。
第2部で論じられるように、これからの人生計画によって、格差が大きくなる可能性があると思うと、伸びそうな分野を考えてその方向に自分が向かうことができるかどうかを考えることも必要なんじゃないかと感じています。
第2部の感想
第2部では、「物語」「探索」「関係」という３つの内容を通して、人生をどのように計画していくべきか、その考え方を論じています。
以下は、私なりの解釈で、それぞれでどのようなことが掛かれているかを書いてみました。
物語：長寿命化時代におけるキャリアの考え方、マルチステージ型の人生の捉え方について
探索：マルチステージ型人生においてステージ間を移行(変化に対応)するための考え方や方向性について
関係：超高齢化社会におけるコミュニケーションのあり方、コミュニケーションの必要性について
全体的に抽象的な表現が多いように感じました。
架空の人物を用いて、具体的なイメージは書かれていますが、なかなか私自身と重ね合わせることができなくて、読み進めるのが難しい部分でした。
それでも、物語と探索の部分はとても参考になりました。
人生のストーリーを考え、そのためにキャリアを構築していく上で、新しいスキルを習得したり、新しいコミュニティに属するということが重要になると書かれています。
私自身、これからのキャリアに迷っている段階で色々と模索しているつもりです。
考えているつもりで悩んでばかりの性格だと分かってからは、「まずはやってみよう！」と場当たり的に色々試しますが、この本の内容を実践するためには、もう少し将来を見据えて行動した方が良さそうです。
そこの具体的な方法は考えないといけませんが、方向性は参考になる内容でした。
「関係」の部分は、私にとっては”わかっちゃいるけど難しい”内容でした。
というのも、これからの時代はコミュニティに属して自身と社会を磨き上げていくことが必要になると書かれているためです。
私自身、人とのコミュニケーションが苦手で、いつも一人で生きたいと思っているので、必要性は感じながらも積極的にコミュニティに属するということはできていませんでした。
たまたまですが、今年は町内会の役員が回ってきたこともあるので、少し前向きにやっていくのもありかなぁ、と感じました。
ネガティブな感想
ここまで読んで正直に言うと、それほど面白いと感じる内容ではない、と感じています。
（以下、ネガティブな内容が続きます）
第1部は史書的な要素もあり、データで語られている部分も多いので、それなりに面白いと感じました。
しかし、第2部に関しては抽象的な表現が多かったり、「まぁ、そうだよね」という内容だったり、あまり関連性を感じないアンケート結果を元に断定的に論じていたりしていると感じてしまう部分があったりして、大きく心が動かさせることはありませんでした。
以前読んだ何かの啓発本に同じようなことが書いてあった気がしてます。
あと、第2部の最後に「無知のベール」の重要性が語られていますが、無知のベールの説明が抽象的過ぎて何が重要なのか、いまいち分かりませんでした。
キャリアに悩んで前に進もうとしている人にとっては、応援してくれるような内容ではありますが、人間関係に悩んでいたり困っている人にとっては、あまり救いはなくて、もっと頑張れとプレッシャーを与えてくるように感じました。
第3章がどんな内容になるか分かりませんが、今のところあまり期待できない心境になっていて、読むのに時間がかかりそうです。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？