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京都の日本酒屋さんがつくる地ビール。京都町家麦酒3本 1000BeerChallenge(303-305/1000)

■京都町家麦酒

創業1781年という伏見の酒蔵キンシ政宗が、1997年につくりはじめたビールが京都町家麦酒とのことです。1997年といえば地ビールブームの最中ですから、ちょっとうちもビールも、という感じだったのかもしれません。
老舗酒蔵、伏見の名水、醸造所は町屋、といった京都らしいキーワードを盛り込んだ商品説明や、京都言葉をつかったネーミングにも、なかなかの狙って作った感があります。


■[beer303] 京都町家麦酒 かるおす

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かるおす、は、軽いですよ、ってことでしょう。でもラガーではなく、上面発酵とのことです。ケルシュというスタイルで、ドイツのケルン地方の伝統的製法。上面発酵だけど軽めに仕上がるらしい。


■ビール情報

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名称:京都町家麦酒 かるおす
メーカー:キンシ酒造
産地:京都
タイプ:ケルシュ
アルコール度数:5%
価格:500円くらい
入手場所:京都駅


■味わいメモ

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外観:麦わら色。
アロマ:麦っぽさ。酵母感。フローラル感。ホップの苦味。
味わい:酵母感。麦の甘さと香ばしさ。ホップの苦味。
ボディ:ミディアムボディ。

いわゆるラガーよりは少し濃いかな、という色です。香りはホップ感は穏やかな印象で、麦っぽい感じと酵母っぽい感じがあります。確かにドイツっぽい気はします。
口当たりは酵母感が強いような印象です。それから麦の香ばしさと甘みが出てきます。ホップ感は弱めで、苦味も抑えめ。確かに軽い感覚だけど、全体的に酵母感があって少しまったりした感じにはなるので、軽さ一辺倒ではないかな。
麦と酵母が主役という雰囲気です。どことなく昔ながらのイメージ。

好き度:★★★

■[beer304] 京都平安麦酒 くろおす

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スタウトだから、くろおす、というのはわかるのですが、平安というのはどこから来てるネーミングなのかな。

■ビール情報

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名称:京都平安麦酒 くろおす
メーカー:キンシ酒造
産地:京都
タイプ:スタウト
アルコール度数:5%
価格:500円くらい
入手場所:京都駅


■味わいメモ

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外観:黒。
アロマ:ローストした麦の香ばしさ。酵母感。
味わい:酵母感。麦の甘さ。ローストした麦の香ばしさ。ホップの苦味。バターのような甘さ。
ボディ:フルボディ。

スタウトらしい黒。ローストした麦の香ばしさに加えて、少し酵母っぽい酸味風の香りもあります。
口当たりちょっと酸味を感じる酵母っぽさで、じわっとローストした香ばしさとホップの苦みが出てきます。ギネスのようなまったり感があったり、バター風の甘みがあったり、しっかりしたボディという印象。後味でまた強めの香ばしさが出てきます。
きちんとしたスタウトって感じなのですが、お値段ほどではないかなあ、なんて思ってしまうところはあります。

好き度:★★★★


■[beer305] 京都花街麦酒 まったり

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なんか急に京都言葉じゃなくなった気もしますが、まったり。


■ビール情報

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名称:京都花街麦酒 まったり
メーカー:キンシ酒造
産地:京都
タイプ:アルト
アルコール度数:5%
価格:500円くらい
入手場所:京都駅


■味わいメモ

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外観:淡い銅色。
アロマ:酵母感。麦っぽさ。ホップ感。
味わい:フローラル感。ホップの苦味。酵母感。熟成香。麦の甘み。
ボディ:ミディアムボディ。

アルトタイプとのことで、やや濃い色をしています。香りはそれほど強くはなく、麦っぽい感じと酵母感が中心。少しホップの雰囲気もあるかな、というところ。
味わいは全体的に穏やかです。ホップの華やかさと苦味、酵母感ある酸味、麦の甘み、それぞれ軽めでほんのり。ボディはわりとクリアで重たくないので、名前ほどまったりという感覚もありませんが、喉越しの酵母感がじわっとくるかも。後味は麦っぽい香ばしさと、少し苦味。

好き度:★★★


■軽めの上面発酵

キンシ政宗のWEBサイトでは、上面発酵にこだわったという表現と、和食に合う軽めのビールという表現がありました。矛盾するような感もありますが、その表現の通り、わりと軽めの仕上がりにまとめたという印象です。
個人的にはホップ感があった方が好きだなという感はありますが。また、京都の地ビールであるという、お土産感含めてのお値段だな、という感じもあるかな。

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ビール代になります。