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茨城発、フクロウじるしの地ビール。ネストビールいろいろ 1000BeerChallenge(29-33/1000)

■地ビール時代からの生き残り組

常陸野ネストビールは茨城を代表するクラフトビールです。作り手は200年近い歴史を持つ茨城の酒屋さん木内酒造。1994年の規制緩和を受けて、1996年から地ビールを作りはじめました。いわゆる地ビール第一世代です。そして地ビールブーム後の淘汰の時代を生き残り、今に至った歴戦のつわもの。
今では国際的なビールコンペで賞をもらったり、アメリカでも一定の認知を得ていたり、世界を舞台にがんばっているようです。日本国内でも、ちょっと大きめのビール用冷蔵庫を持つ酒屋さんにならだいたい置いてあるし、直営のバーも、茨城、東京、さらにサンフランシスコ、上海にまであるらしい。
やり手じゃないですか。


■[beer029]常陸野 NEST BEER ペールエール

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そんなこんなで、ネストビールは10種類以上がリリースされていますが、まずは基本に近いところからということで、ペールエールです。
ペールエールは、淡いエールのこと。一般的には優しめ、華やかめ。
ネストビールはラガーやヴァイツェンも作っていますが、エールの種類が多いみたいですね。


■ビール情報

名称:常陸野ネストビール ペールエール
メーカー:木内酒造合資会社
産地:茨城
タイプ:ペールエール
アルコール度数:5.5%
価格:450円くらい
入手場所:ビックカメラ


■味わいメモ

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外観:赤みかかった茶色。
アロマ:フローラル。ホップ。野菜のような印象も。
味わい:熟成香。フローラル。ホップの苦味。野菜のような甘み。
ボディ:フルボディ

ペールエールというわりには色は淡くなく、赤みかかった茶色に近い琥珀色です。強そうじゃん。
香りもホップ中心でどっしりしています。華やかさもそこそこあるのですが、なんとなく野菜を蒸したときの湯気のようなもんわりした雰囲気もあるような。
飲んでみても蒸し野菜のような不思議な甘みがあります。なんだろう。口当たりは柔らかいし、フルーティーな熟成香もあるし、ホップの苦味は意外と少ないし、全体的にふんわりした印象。コクはしっかり、酵母感もあって飲みごたえあり。

好き度:★★★

美味しいです。志賀高原ビールもそうでしたが、日本酒屋さんの作るビールってもわっと感があるんですかね。


■[beer030]常陸野ネストビールだいだいエール

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常陸野ネストビールは、常陸野っていう地名を入れているくらいなので、地元愛が強いはず。
メーカーである木内酒造ができた文政年間には常陸国だったところで、その後茨城県になったけれど、いまでも最寄り駅は常陸鴻巣駅というらしい。

そして、だいだいエールは茨城県産の福来みかんをつかっているとのこと。これぞ地ビール。
茨城連合軍をいただきます。
ネストビールはWEBサイトに使っているホップの種類や麦芽の種類も書いてあって面白い。なんのこっちゃ全然わからないけれど。


■ビール情報

名称:常陸野ネストビール だいだいエール
メーカー:木内酒造合資会社
産地:茨城
タイプ:IPA
アルコール度数:6%
価格:500円くらい
入手場所:ビックカメラ


■味わいメモ

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外観:濃い琥珀色。くすみあり。
アロマ:麦とホップ。柑橘寄りのフローラル感。酵母っぽさ。
味わい:ホップの苦味。熟成香。柑橘寄りのフローラル感。酵母感。
ボディ:フルボディ

良い感じのバランス感っていう印象です。だいだいだからって柑橘一辺倒にせず、そんなに目立たせていない。そりゃ地ビールだし柑橘って言うからにははっきりした味にしたいんだろうけどさー、っていうつくり方のやつ多いですもんね。それよりちゃんと美味しいのつくってよって言いたくなるやつ。
ネストビールはその辺ちゃんとしてくれてます。IPAらしい苦味と、熟成香に馴染んだ柑橘感。信用できる。


好き度:★★★★


■[beer031]常陸野ネストビール ホワイトエール

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ネストビールのホワイトエールは、タイプとしてはベルジャンホワイトとのこと。
ベルジャンホワイトは、大麦麦芽ではなく発芽していない小麦を使って、コリアンダーとオレンジピールをつかってつくるもの。ヒューガルデンが代表。というか、発祥がヒューガルデン村なので、ヒューガルデン=ベルジャンホワイトと言っても良いはず。なのですが、一度その伝統が途絶え、1965年に復活して世界的に有名になる過程で味が変わったという意見もあるようです。

ということは以前調べました。
調べたのですが、実はその時に飲んだのは、白濁や東京ホワイトで、これらはコリアンダーとオレンジピールを使っていないためベルジャンホワイトではないのでした。
なんと今回のネストビール ホワイトエールが初ベルジャンホワイト。ヒューガルデンより先に飲んで良いのかとも思いますが、飲みます。
が、ベルジャンホワイトとされてはいますが、原材料を見るとコリアンダーとオレンジピールの他に、ナツメグとオレンジジュースとも表記されています。これはネストビールのオリジナルなのかな。
淡い青のラベルかわいい。


■ビール情報

名称:常陸野ネストビール ホワイトエール
メーカー:木内酒造合資会社
産地:茨城
タイプ:IPA
アルコール度数:5.5%
価格:500円くらい
入手場所:ビックカメラ


■味わいメモ

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外観:明るい金色。濁りあり。
アロマ:フローラル。コリアンダーと柑橘系の香り。ちょっとヨーグルトっぽさ。
味わい:フローラル。酵母感。コリアンダー。オレンジ。
ボディ:ミディアムボディ

綺麗な色。ホップの苦い香りもなく、甘みと酸味の優しい印象。
小麦の柔らかい感じが基本でホップの苦味がほとんど感じられないのはホワイトエールらしいものの、酸味をわりと強く感じます。オレンジピールだけでなく、果汁も加えてるせいかな。その酸味に酵母の印象が加わって、ヨーグルトっぽくなってるんでしょうか。苦味だけでなく、熟成香も隠れちゃってる感はあります。ホワイトエールのじわっとした甘みというより、派手に酸味が来てすっきりきれる感覚。
ビールの苦味が苦手な人でもホワイトエールなら大丈夫と言うこともありますが、さらに柑橘感が加わってこれなら飲めるという人もいるのかも。


好き度:★★★

これはこれでありだけど、個人的にはノーマルなホワイトエールの方が好きかな、と。ヒューガルデンも飲まなくちゃ。


■[beer032]常陸野ネストビール EXTRA HIGH

ビールのアルコール度数はだいたい5%前後です。セッションIPAのように3.8%あたりだと弱めだなって思いますし、6%あるビールだと強めだなと思うくらい。
しかしネストビールのEXTRA HIGHは8%です。ビールにしては結構高め。とは言えワインや日本酒やに比べるとまだ弱いんですけれど。

お酒は基本的に、糖質が酵母によってアルコールに変えられてつくられます。そのため、材料の糖質を多くすればアルコールもたくさんできる。逆に、まだ糖質が残ってるけれどあえてアルコールにしないというつくりかたで、甘く仕上げるワインなんかもあります。
ちなみにウィスキーやウォッカなんかは、アルコールを作った後で水分からアルコールだけ多く取り出してアルコール度数を上げる蒸留という作業をしているので、ちょっと事情が違います。アルコール度数が20度を超えるお酒はほぼ蒸留をしていると考えて良いでしょう。

で、話をネストビール EXTRA HIGHに戻すと、麦とホップを通常のビールよりも増やして、つまりアルコールの材料になるものを増やして、アルコール度数を上げているようです。

そして、麦やホップを増やすと、味わいもまた強くなります。糖質はアルコールになるけれど、他の成分は残るからなのでしょう。
つまりアルコール度数も味わいも濃いビールということだ。心してかからねば。

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公式サイトの説明では、ベルジャンストロングエール、となっています。
ベルジャンストロングエールというのは、アルコール度数の高いビールの製法で、麦の糖質に頼らずに氷砂糖を入れてアルコールを増やしちゃおう、というものだそうです。
あれ、ってことは麦の味わいが濃くなるわけじゃないのか。
でも通常のネストビールよりも麦とホップは多いとは書いてある。
なんだかよくわかりませんが、もう飲んじゃいます。


■ビール情報

名称:常陸野ネストビール EXTRA HIGH
メーカー:木内酒造合資会社
産地:茨城
タイプ:ベルジャンストロングエール
アルコール度数:8%
価格:500円くらい
入手場所:ビックカメラ


■味わいメモ

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外観:濃い茶色。
アロマ:麦とホップ。熟成香。バターのような甘さ、カラメルっぽさもちょっと。
味わい:熟成香。スパイシー。ホップの苦味。カラメル感。もろみっぽさ。
ボディ:フルボディ

色が濃いところで気合が入る。飲まれちゃいけない。飲んでやる。
香りも強い。こってり甘い印象。どの香りがメインということはなく、みんなで迫ってくる。手ごわいぞ。
口当たりも甘さが最初にきた。こってり。苦味も来るが、じわっとした感じで強いとは感じない。ボディのコク、熟成感が強い。日本酒の古酒のような、酸味みも含んだような熟成香。
喉越し? キレ? そんなものは知らん、どっしり感を楽しめ、という感じ。コリアンダーも入ってるのかな、後味にはカラメルみたいな甘みも。


好き度:★★★★

炭酸は入ってるけど、ビールというよりは重めのワインに近い印象。個人的にはドゥミ・セックのシャンパンが好きなので、これも好きって感じるのかなあ。


■[beer033]常陸野ネストビール リアルジンジャーエール

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製品表記では、スパイスビールとされています。なんかしら通常とは違うものを入れているビールというくくりなのでしょう。
ビールってのはどこまでがビールなんだろ。ビールなんだけどコリアンダーが混ざってるから発泡酒。これはわかります。では、ビールなんだけどジンジャーエールの素が混ざってたら?
以前、羽田空港にフランクミュラーのカフェがあって、そこでジンジャーエールの素をビールで割って飲むものがありました。あれはビールというよりはカクテルに近かった。
フルーツ漬けました系のビールはビールなのか。いまいちビールじゃない気がするなあ。
個人的な好みの問題って気がしてきちゃった。
薄まらないシャンディガフを想像しつつ、飲みます。


■ビール情報

名称:常陸野リアルリンジャーエール
メーカー:木内酒造合資会社
産地:茨城
タイプ:IPA
アルコール度数:8%
価格:500円くらい
入手場所:ビックカメラ


■味わいメモ

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外観:明るい茶色。
アロマ:麦っぽい。スパイシー。生姜。
味わい:生姜。クッキー。クローブ。カラメルっぽさ。
ボディ:フルボディ

第一印象はジンジャーエールというよりジンジャーブレッド。
わー、クッキーの味だ。なんだっけ、これ、シナモン、じゃなくって、あー、クローブ! って感じ。
もちろん生姜も強いんですが、まずジンジャーブレッド。
ジンジャーブレッドを食べながらビール飲んでる感じというか、不思議。クッキー、生姜、甘み、苦味がバラバラに口の中に入ってくる感じ。こりゃ個性的だなあ。


好き度:★★

なかなか飲むシチュエーションも飲む人も限定されそうではありますが。ビールとルートビアが両方好きなら試してみても良いかも。


■ネストビール良いですね

バラエティー豊かで、ひねりもあって、基本は忘れないってイメージです。わりと買いやすいし、ありがたい。


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ビール代になります。

ありがとうございます! カンパイ!
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猫、お酒、旅行、日常。

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