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問わず語り…太平洋戦争の我が家の爪痕、遺骨問題

私の祖父と大叔父は、太平洋戦争で帰らぬ人となりました。きっと家族の誰かが犠牲になったであろう太平洋戦争。私の祖父も大叔父も南洋の海に散っていったそうです。聞いた話によると、お骨箱を開いてみると石が入っていたといい、遺骨も戻ってきていません。

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今とても後悔しているのが、父に「お前のおじいちゃんは○○島で戦死したんだ」と教えてもらっていたのですが、その島の名前が思い出せません。現在父は話ができない状態となっており、もうその島を確認できる人もいません。少なくとも、サイパン・ガダルカナルなどそんな有名な島ではなかったことは確かです。母や姉に聞いてみても、「覚えていない」ということになり、聞いたときにメモをしておけばよかったと後悔しました。そのことを思い出すきっかけとなったのが、先日ニュースで聞いた「日本軍の沈没船がダイバーの肝試しスポットとなっている」というニュースでした。南洋の島に遊びに来た観光客が潜って見に行っているらしいです。

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私の祖父も、確か南洋の島沖で撃沈されたという話を聞いた覚えがあります。出兵していた時の様子は聞いていませんが、生き残った方の証言を聞く限り生き地獄を味わったのでしょうね。全く知らない異国の海に眠る戦没者たちの遺骨を引き上げるように日本政府も動き始めたといいます。遺族はDNA鑑定を求めているそうですが、そこまで手が回らなくてもせめて冷たい海の外に引き上げて荼毘にふしてもらえたら…と感じたものです。あと、もしこの記事を縁あって読んでくださった方がいたら、ご親戚のことはメモしておくことをお勧めします。

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今になって、父が言っていた「○○島」が何だったのかをきちんと書き留めなかったこと、私はとても後悔しています。エメラルドグリーンの海に今も眠っていると思います。

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