そもそもの旦那の生態

そもそも、うちの旦那っていうのは、神様のところで100年くらい修行してきたのでは?というくらい大らかで、辛抱強い人だ。

私は普段職場では表の顔で生きており、その弊害から、家ではすごーくワガママな子供のようになってしまう。

常に旦那の関心を惹き、常にヨシヨシされていないと嫌だと思っている。

旦那はそんな私を、仕方ないなぁと、えいやっと包んで、丸めて、ヨシヨシとしてくれる。神のような人だ。


そもそも旦那は料理も上手い。

一人暮らしが長かったからだ。

家事スキルだってあるし、お金も稼いでくる。

朝の5時半に仕事に出かけ、夕方の16時半には家に帰っている。

それを、お休みの日以外毎日続けている……というだけでもすごいと思うのに、もっとすごいのは、旦那が18歳で高校を卒業してからずーっとその生活を続けている所だ。


私と旦那は8つ歳が違う。

旦那が18歳の時というのは、私は10歳(小学5年生)だった頃で、その頃の私というのは結構な田舎に暮らしていたのに常に体力が有り余り、学校から帰ってきたら日が暮れるまで、犬を連れ回して家の周りをグルグルグルグル自転車で駆け回るというような事をしていた。(アホだ)

旦那はそんな頃から、朝早くから仕事をして、夕方に家に帰ってきて、しかも剣道の稽古に出かけ、自分の稽古と合わせて小学生に稽古を付けたりというような生活を続けていた。

余談だが、私は一つのことを長く続けるというのが困難な人間で、高校は工業系だったが、大学は農業系に入った。就職する気が起きず、大学院に進もうと(一瞬)思ったが、情熱が冷めてやっぱり就職した。(そして、飽きっぽいのになぜか新卒で入社した会社に今もずっといる。そういう所も、私が私を解らないと思う所だ。)

一つのことを長く大切にできないタイプで、付き合った男性に飽きるのも早い。(平均3ヶ月で振ってしまい、トラブルになる)

旦那はごく自然に一つのことを大切に護り続けることが出来るタイプで、私は旦那のそういう所も、人間としてとても信用に値するなぁと思っている。

そんな感じで、私のことも護ってくれているので、私はどんどんワガママになってしまうのかもしれない。


余談だが、私が帰宅するのは、大体18時半だ。

そんな時間に家に帰ると、美味しいご飯の香りが漂い、家の電気が点いていて、「ただいま」と言えば「お帰りなさい」と言われ、「疲れた」と言えば「お疲れ様」と言ってもらえる。

こんな生活に、脳味噌は蕩けっぱなしで、もうそうなると、私は旦那の腹に顔を埋めて、1時間くらいモチモチモチモチとやってしまうのだ。


旦那はそんな私を、くるっと丸めて、包み込み、ヨシヨシして、お風呂と食事に誘ってくれる。

旦那がいなければ、ジリ貧で帰る私はお風呂も食事もこなすことは出来ないだろう。

旦那は、やはり神の所で100年くらい修行していたと思う。

旦那自身が神じゃない?と友達には言われるが、いや、あれは神の所で修行してたんだと私は思っている。

だって、半端じゃない忍耐強さだもの。

そして私は今日も、家に帰って旦那にヨシヨシされる為に、仕事を頑張ることが出来るのである。

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