あなたの頑張りがあなたを奴隷にする。黙れクソジジイが礎になった話。
あなたの自由な人生、あなたの安定した収入、そして自分らしさ。それらは学習による技能や技量によって生まれるような気がしています。
生まれるような気がしています。
そう。気がしているだけなのです。
そのあなたが得たいもの、創造的であり、責任があり、自己成長をともなった普遍的真実のような人生。
それをあなたの頑張りが毀損しているとしたら?あなたはどう思うでしょうか?
「信じられない!」そうでしょう?
実はあなたの努力や頑張りは、あなたの得たいものを遠ざけているのです。
しかしそれを避ける方法はとても簡単なことです。
成功よりも失敗が資産になる。これが答えです。
といってもわかりにくいと思いますので、ゆっくり説明していきたいと思います。
あなたが得たいものは基本的に3つの資本から生み出されます。
3つの資本とは①お金②能力③人間関係です。
お金の成り立ちは交換可能で、信用できる持ち運び可能なものです。いつまでも「この魚と肉交換せーへん?」ではクソ不便ですからね。
当然ながら①お金はお金と交換可能です。銀行からの融資を考えればよいのですが、2億持っていて2,000万借りるのと、2,000万持っていて2億借りるのでは難易度がアサシンクリードとカービーくらい違います。
では②の能力ですが、能力が高ければお金を稼ぐことができます。そして人もついてきてくれます。能力とは秀でたものです。つまり他人よりも優れている=人よりも価値が高いのです。
もちろんお金も稼げます。つまり能力とお金は交換可能なものなのです。
わかりやすくいうと、めっちゃ優秀なエンジニアの給与は高いですよね。それは能力とお金は同価値ということを示唆しています。
わかりやす!
そして③人間関係ですが、優秀な人と知り合いであったり優秀な人を紹介できる人は、その人間関係をお金と交換できますよね?
例えば、社長と知り合いでその人と人間関係、信頼関係ができていれば、能力が高くなくとも雇ってくれます。つまり能力≒人間関係ということです。
つまり②能力の資本を持っていなくとも、③人間関係という資本があれば、能力と同様にお金と交換できるということです。
基本的にこの3つの資本をどれか一つでも持っていれば、良き友達が出来上がります。(選択が正しければという前頭詞がつきますが)
つまりこの3つの資本(①お金②能力③人間関係)さえ持っていればあなたの望むような、刺激的で社会に貢献できる生活や、計画的で普遍的真実を伴う生活を送ることができるのです。ふんわりいえば豊かな生活というやつです。
投資の基本のキ
さて、あなたはこれらの資本に対する説明を鼻でもほじりながら「ほーん、ワイはわりともっとるわ!良かった!」などと思っているかもしれません。しかし、それは幻想資産、つまりあなたの資産ではないかもしれないのです。
基本的に現在のビジネスパーソンは、1つの会社に従事しています。なぜならそのほうが会社にとっては都合が良いからです。
安定のためにあなたは1つの会社に従事していると思いますが、実はちょっと違うのです。
基本的に会社に従事していると、先ほど挙げた3つの資本(①お金②能力③人間関係)を会社にフルベットすることになります。
能力はあなたのもののように感じますが、あなたの抽象化能力が低ければ、他の会社で使えないものになります。(実際には違うのですが)
「私は能力が低いから他の会社では通用しないんだよ。」という人は大体この抽象化能力が低いのです。(後ほど解説します。)
そして③人間関係も1つの会社に従事していると、〇〇社のあなたという人間関係になりがちです。それはつまり人間関係という資本も会社からの預かり物になってしまっているということです。
定年後に友達がいない(孤独オジ)は基本的にこのパターンです。悲しいかな会社に全ての資本を注ぎ込んだために自分になにも残るものが無いのです。
投資の格言で《Don’t put all your eggs in one basket.》という言葉があります。これは1つの投資先に自分の資本全てを注ぎ込むなという格言です。
リスク分散は投資の基本です。しかし私もあなたも1つの会社に全てのたまごを入れてしまっています。会社からすればこれほどありがたいことはないのですが。
そしてそもそも会社というのは1つのルール、それも他人のルールで闘うことになるのです。これはハックが得意な人には有利ですが、私のような社会不適合な人には不利なことこの上無いのです。
だからこそ上位2割くらいの人には適合するのですが、残りの8割はそれ(他人のルール)に合わせるだけで終わってしまうのです。
出世なんて最たる例でしょう。部長や常務の椅子は限られています。その中で途方もないレースを40年以上かけて戦い続けるのです。これには途方もない運や努力が必要です。
この2つの点において1つの会社に従事する、しかも、その社内だけでの最適化があなたの人生を他人の支配下に置いてしまう最大の要因なのです。
能力は抽象度を上げないと使えない
そして後述するといった能力ですが、あなたになにがあるか?つまり上述した3つの資本を資本表に起こしてみましょう。となると途端に難しいものになります。
なかでも能力は抽象度を上げる必要かあり、とても難しいものになってしまいます。なので簡単なワークとしてあなたのできることを10こあげてみましょう。
チッチッチッチッチッチッ(タイマーです。)
どうですか?どのくらい書けたでしょうか?おそらく2つくらいから筆が止まったのでは無いでしょうか?
それはつまり抽象化ができていないということです。例えば納期管理ができる。これも能力です。細かく分ければスタートからゴールまで「細かく分けて組み立てられる」能力になります。
ロジカルシンキングというものの基本です。心理学的に言うとタスク設定とは、実行制御(executivecontrol)と言われるものです。
これは誰でもできる簡単なことのようですが、システム2、つまり爬虫類脳の人にはとても難しいものです。
前職での出来事なのですが、仮にAさんとしましょうか。Aさんは10年目で私よりもずっと先輩でした。そしてAさんに「これの納期は月末だからやっといて。」と丸投げしたところ月末になってもなにも進んでいませんでした。
その時はなんとかなりましたが、「なんで進めていなかったんですか?」と確認したところ「どうしたら良いかわからなかった。」と返答されました。
つまり工程が3つに分かれている仕事を、納期に間に合わすように細かく分けて組み立てることができなかったのです。
このような例は特殊に思われますが、ままあることです。あなたも経験があるのでは無いでしょうか?
簡単そうに思えることですが、意外にも特殊な知的労働には必須の能力なのです。これも職務経歴書に書けば面接官を唸らせるには充分な内容となります。つまりあなたの能力なのです。
能力=社内評価?
しかしここで注意点があります。よくある勘違いなのですが、「社内で1番になり表彰されました!」ではアピールとしては弱いのです。つまり能力=社内評価では無いのです。
忠誠度が高い社員は難しい仕事や、ごっつあんゴールみたいな仕事を与えてもらいがちです。その中で自分の成果はなんなのか?自分ができたことはなんなのか。それをわかっていなければ再現性が産まれないのです。
つまりあなたの価値では無い可能性があるのです。
失敗はサイエンス、成功はアートこれはOWNDAYSの田中修治さんの言葉です。他にも野村克也さんは勝ちに偶然あり、負けに偶然なし。と言う言葉を残しています。
つまり成功の中には偶然が含まれるのです。その成功には再現性があるのか?これを深掘りしなければ成果は成果と言い張ることができなくなってしまうのです。
ウッセークソジジイ
常に私もあなたも転職ベースで価値の積み上げをしていかなければなりません。なぜならそれがあなたの人生をあなたに取り戻す唯一の方法だからです。
過去に私はこんなことを言われたことがあります。「会社名+お前の名前で通じるようになっただけではまだまだ。お前の名前が先に来るようにならなきゃ一人前じゃ無い。」
その時は「うっせーよ。クソジジイ(失礼)」としか思えなかったのですが今では礎になっています。
自分の名前に会社がついてくるようにならなければ、その評価はあなたの価値では無いのです。当然のようですがこれはとても大切なことなのです。
つまりどんなに頑張ったところで、自分の価値、自分の成果、自分の評価は他人のものになってしまう、つまり会社のものになってしまうのです。
それではいつまで経っても他人の奴隷であり、他人に望まれた人生を生きることになるのです。
他人のものにならない人生を
あなたはきっとあなたの人生を生きたいはずです。誰かに従属して生きたい人は居ないはずです。ですがみんな1つの会社に従事して1つの投資先に資本を注ぎ込んでしまうのです。
それは今までの教育、価値観の形成によってあなたに備え付けられた常識です。常識とは宗教です。常識とは当たり前と呼ばれるものです。
ですが当たり前とはルールを作った人に都合の良いものです。誰かにとって都合の良いものが常識や価値観です。
倫理と呼ばれるものと常識は違います。ルールは運営上必要なもの。つまり運営をしやすくするためにあるものです。
つまりあなたをレールに沿って走らせるためにあるものなのです。
あなたはあなたの人生を生きたいですか?
他人のものにならない人生を生きたいですか?
そうであるのならば、頑張ることをあなたに残るものにしましょう。あなたの資産になるものにしましょう。
それがあなたの3つの資産を増やす方法、良い人生を送る方法なのです。
大きな会社に入り出世するために頑張る。それでは一握りの強者しか自分の人生はおくれません。その上大きな会社の中にも一握りではなくひとつまみほどに狭められてしまっています。
強者はより強者になっていく。それが資本主義なのです。その中でヌーの群れで生きていくことはいつか犠牲になるロシアンルーレットのようなものです。
そうではない、みんなが肉を食べるときに草を食べて生きていけるように適応するものが強く生きるコツなのです。だれも知らないオアシスを見つけることが生きるコツなのです。
頑張った結果が奴隷になる前に。適切な努力、適応をしていきましょう。
ゴールデンウィーク終わりますね。楽しかったですか?家族と過ごしましたか?
んっ?課金しないと家族と過ごせない人もいたようですが、楽しかったのなら万事オッケーです。
それでは、また、水曜日に。
あどりでした。
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