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人生の答えの見つけ方

娘の参観日に行ってきた。今日は理科の授業だった。懐かしいな。そう感じながら黒板を見た。黒板を見ると8つの紙が貼られている。

「どの繋ぎ方なら電球がつくかな?この繋ぎ方なら着くと思ったら手を挙げてください。」

色々な子供がいた。手を挙げて
「この繋ぎ方だと電気はつかないと思います!」
理由の説明は特になかった。まぁ子供だからそんなものなのだろう。先生がどんどん進めていく。

「はーい、(黒板に貼られた紙を指差しながら)この繋ぎ方だとつかないと思う人ー。」

さまざまな反応があった。周りにつられて手を挙げる子、なにも聞かれてないのに「つかないでしょー!」って答えながら手を挙げる子、わけのわからない繋ぎ方に手を挙げる子。

次の授業で実験してみるらしい。娘に金曜日聞いてみよう。どの答えが答えだったのか。

そう、大人ならわかる。プラスとマイナスに銅線が接触していなければつかないことを。だから大人は我が子の答えがあっているか?我が子の先生の話を聞く姿勢はどうなのか?に終始している事だろう。

私は変な人間だ。答えはわかっていたとしても疑問が湧く。《プラスからマイナスに流れているから電気はつくのか?》

答えはGoogle先生がすぐに教えてくれた。

マイナス極からプラス極へ電子が移動しきって、マイナス極に移動できる電子がなくなると、いわゆる「放電」→「電池の寿命」ですね。 で、マイナス極に電子を再度ためるために「充電」するわけですね。 プラスに行っちゃった電子が勝手にマイナス極へ移動するとしたら、それは永久機関ですよね。 何らかのエネルギーを外部から与えない限り「再利用」はできないですね。

OKweb

そう、答えはマイナスからプラスに電子が移動する。その結果繋がれている電球に電流が流れ点灯する。だ。参観日に来ていた大人の何人がその答えをわかっていただろう。

わかったつもりの人も多かったことだろう。しかし、疑問が生じなければ答えがわかることは一生ないのだ。わかったような答えを持ってしまっているが故の認知の歪みだ。

あなたはどうでしたか?最近はどんな疑問を持ちましたか?私はしょーもないことでも疑問を常に抱いてしまいます。そしてそこから、連想ゲームのように発展していき、最初なにを調べていたか忘れることが多々有ります。

もしあなたもそうでしたらいけないので目次を置いておきますね。

疑問を持つこと。これは最初の職場で上役に言われたことです。

「先輩達が色々と仕事のやり方について教えてくれます。けれどそれは答えではありません。なぜなら仕事に正解はないからです。どんな正解に見えたものでも改善点はあります。自分で正解を考えてください。」

今思えばおぉ!だと思うが19歳の青年には届きませんでした。まぁ大体合ってるから大丈夫でしょ。くらいに思ってました。

しかし、今ならわかります。世の中においてこれほど大切なことはありません。疑問を持ち答えとされるものに他の視点はないかを探す。これは中々できることではありません。

ひるがえってみて今の職場の人を見渡してみてください。どうでしょうか?何の疑問も持たずに言われた時間に来て、言われたことを言われた通りにして帰って行ってませんか?

なんのために行うか?それは大事なことです。仕事においてもそうです。

例えば、最近娘にもした話ですが、学校のテストは何のためにあるのでしょう?それは教えたことを覚えていて、尚且つそれを理解して応用できるか?を見ているのであって答えを出すのがテストではないですよね?

だからこそ今行なっている勉強のやり方以外で答えを出すと×になるのです。答えを聞いているわけではないですからね。

時々見かけますが、答えは合っているしこういう解き方もあるのだから○にすべきだろ!みたいな発言ってあるじゃないですか?それは読解力が無いってことなんですよね。

例えるなら、友達に「最近さぁ、上司がめちゃくちゃウザくてさー、なんか目の敵にしてる感があるんだよね。別に仕事ができてないわけじゃ無いんだけどねー。」と言われて「じゃあ転職すれば良いんじゃ無い?」と返事するのと似てますね。

いや、答えはそうなんだけどまず話を聞けよ!ってなりますよね。テストも同じです。答えは合ってるのはわかるけど今やってる解き方でとけよ!ってことなんですよね。

まぁ飛び級できるくらいの天才ならそれでもOKかもしれませんが、大半は読解力不足でたまたま答えに辿り着いたことが多いでしょう。証明を習ってすぐにほとんどの答えに(解なし)と書いた私のように。

なんのために行うか?それを理解するのが大事ということを、テストや友達の話に例えて説明してみましたが、なんとなくお分かりいただけましたか?なんとなくわかればOKです!

哲学とは問いを立てること

疑問を持つことは大事です。過去の哲学者たちも、様々な疑問を持ちそれに答えるために思索や議論を行ってきました。

例えば、古代ギリシアの哲学者ソクラテスは、「自分は何も知らない」と言って、人々に質問を投げかけ、彼らの知識や信念を検証しました。彼は、自分の無知を認めることで、真の知恵を求めることができると考えました。

また、フランスの哲学者デカルトは、「私は疑っている」ということから、自分の存在を確信しました。彼は、自分の感覚や思考が錯覚や夢である可能性を疑い、自分が疑っているということは、自分が考えているということであり、自分が考えているということは、自分が存在するということであると結論づけました。

このように、疑問を持つことは哲学的な思考の始まりであり、人間の精神の発展に欠かせないことです。疑問を持たない人間は自分の知識や思考に満足し、それ以上に進もうとしません。

疑問を持つ人間は自分の知識や思考に不満を持ち、それ以上に進もうとします。疑問を持つことは、人間が人間であるために必要なことなのです。

疑問を持たなければ自分をゆっくり退化させていきます。私はもう知っている。それこそが無知なのです。進歩を遠ざける1番の悪手なのです。

もうわかった。なんてことは一生ありません。ほんとうの意味で理解することなど不可能です。今の答えは今の答えでしかありません。

問いを見つける方法3つ

歴史でもそうですよね?事実だとされてきたことが新たな発見により変化したりします。

例えば邪馬台国の場所です。

邪馬台国は、3世紀に中国の魏に使者を派遣したという記録が残る日本列島の国家であり、その女王として卑弥呼が有名です。

しかし、邪馬台国の正確な位置は長年にわたって論争の的であり、九州説や近畿説などが対立していました。

しかし、2017年に、九州の吉野ヶ里遺跡で発見された鉄剣の銘文に「卑弥呼」という文字が刻まれていることが確認されました。この発見によって、邪馬台国が九州にあったことがほぼ確実になり、日本の古代史の解釈に大きな影響を与えました。

このように歴史も覆ります。新たな発見によって。

問いが無ければ答えはありません。人生もそうですよね。人生において問いは大事です。疑問を持たなければ答えなどありません。しかし矛盾するようですがその答えにも疑問を持たなければなりません。

なぜなら、答えは新たな視点の発見で簡単に覆るからです。では新たな視点はどのようにすれば見つかるでしょうか?

その答えは本を読むこと、人に会うこと、旅をすることです。つまり自分の観測範囲から離れることなのです。定点(自分の位置)にいればずっと答えは同じままですよね。

しかし、観測点を変えることで答えは簡単に変わります。それが本を読むこと、人に会うこと、旅をすることの効果です。

相関と因果、偽相関

観測点をもう少し詳しく、分かりやすく説明してみます。あなたは相関と因果という言葉を知っていますか?

相関とは、2つの変数の間にある関係の強さや方向を表す指標であり、因果とは、ある変数が別の変数に影響を与えることを表す概念です。

視点の大事さを説明するために、有名な偽相関の例を挙げて説明してみます。

ある研究で、アイスクリームの消費量と溺死者数の間に正の相関があることが報告されました。このとき、相関だけを見ると、アイスクリームの消費量が増えると溺死者数も増えるという関係があるように見えますが、因果を考えると、そうとは限りません。

実際には、アイスクリームの消費量と溺死者数の間には直接的な因果関係はなく、両者は気温という第三の変数によって影響を受けているのです。

気温が高いときには、アイスクリームを食べる人も多くなり、水辺で遊ぶ人も多くなるため、溺死者数も増えるのです。つまり、相関だけを見ると、データの間にある関係が誤解されることがありますが、因果を考えると、データの背景にある要因やメカニズムが明らかになります。


相関と因果。相関関係にあると思われるデータを信じたとしても、実はそこには因果は無かったりするんです。

視点を変えてみれば簡単に気づくような上記(アイスクリームと水辺での死亡事故)のような例も、相関関係だけを見ていれば簡単に人は信じてしまいます。

疑問を持つことは生きる上で最も重要です。疑問を持たなければ答えに近づくことはないのですから。あくまで近づくだけです。人生に答えなどありません。

どこまで疑問を持てるか?それが唯一の答えに近づく方法です。あなたはなにに疑問を持ちますか?

結局のところ、視点を変えてみたとしても、答えは実験でしか確かめられません。いつかあなたの実験結果を教えてくださいね。


それでは、また、次回。

あどりでした。

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