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これ以上ない社員の退職防止方法!

社員が会社を辞める理由というのは、例えば人間関係であったり給料の面であったりします。

しかし社員が辞める時に本当のことを言う。なんていう発想は全くないと思った方がいいです。それどころか「まあ、退職できたらいいや」という気持ちで適当な建前を言うことの方がほとんどです。

私も実際問題やめる時は変な建前を言ってやめましたし。

ではなぜ社員は本当のことを言わないのか。

それはめんどくさいからです。

本当のことを言うといちいち全部根掘り葉掘り聞かれるからめんどくさいのです。

では本音を聞くにはどうしたらいいんですか?

もちろん普段から話をすることです。

経営者はワンマンだろうが、お金を払わない。
(ある程度はもちろん払いますが)であったとしても人がやめない場合があります。

それは何か?

経営者と直接話をしているです。

話を聞くと言っても本当に話を聞くだけではありません。話を聞いてちゃんとアクションを起こすということです。それがマイナスだろうがプラスだろうがです。

例えば友達と話をしている時に。
「どこどこのお店ってこないだ行ったけどおいしかったよ!知ってる?」と言った時に「いや知らないよ。初めて聞いたよ。」

と言って。

次の日あった時に「ああ、そういえばこないだ言ってたあのお店行ってみたんだけどおいしかったよ!」というのと、別に何のリアクションもないのでどちらの方があなたの話を聞いていたと思うでしょうか?

例え「僕の口には合わなかったなぁ。」にしても話を聞いていたということにはなりますよね。

どうでしょう。例えマイナスでもプラスでもあなたが話を聞いていたという事実は残りますよね。

それと同じで何か従業員から話を聞いた時は何かしらのアクションを示さないと話を聞いていないということになります。



経営者というのは基本的にここで間違えます。

確かに人生経験も経営の経験も社長の方がもちろん上ですし、会社のことを全体的に見て考えています。

しかし社員は部分最適を見ています。

その中で話を合わせやすいのはどちらでしょうか?

もちろん部分最適の方ですよね。

例えば「これはこことここを変えた方が効率がいいと思います。」という意見に対して「うんそうだね。しかしコスト面で考えるとこれはダメだよ。」という意見は簡単に言えます。

しかし本当に的外れの答えというのは責任者や担当者は持っていません。

その理由は社長よりもその部分を見ている頻度が高いからです。

当然ですよね。

担当者や責任者はそこの部門を常に見ているのですから問題点には気づきやすいのです。

だからこそ良かれと思って経営者に提言をしているわけです。

しかしそこで話を聞くだけで何のアクションも示さなければ「僕の話を聞いていないんだ」という気持ちになります。

ということは自己肯定感は下がりますよね。

そうなると「もっと認めてくれるところに行きたい」という話になるんです。

認める認めないというのはただただ給料を上げるとか、待遇を良くするだけではないのです。

その人の意見に耳を傾けアクションを起こすということが大事なのです。

「部分最適ではなく全体最適を考えた上でもうちょっと考えてみてくれ!」なんて言葉は誰にでも言えます。

しかし、部分最適を考えられるからこそそこの担当者そこの責任者にしたのではないでしょうか?

そして全体感を見た意見というのは特段イノベーティブな意見にはなりにくいです。

なぜならポジションを明確にしていないからです。

ポジションを明確にしていない意見というのは得てして毒にも薬にもならない意見になりがちです。

本当の意味での全体最適というのは部分最適同士のぶつかり合いの上でしか生まれないのではないでしょうか?

人生に置き換えて考えるとわかりやすいのですが、例えばタイパだのコスパだのを考えて人付き合いや余暇の時間を無くすと幸せな人生は送れませんよね?

つまりタイパ悪いけどこれやるのはわたしは幸せ!やコスパなんて考えていない!子供が大好き!ってなったら幸せですよね?

つまり全体最適なんてものは無い、或いはまやかしということです。

全ての仕事は兼ね合いでできています。

飲み会だって兼ね合いですよね。仰る通り上司との飲み会すらタイパだのコスパだのと言っているようでは"兼ね合い"を放棄しているのと同じです。

話を戻しますが経営者が話を聞くというのは具体的なアクションを起こすということです。

普段から社長と話し合いを設けている会社で人がどんどん辞めていく会社なんて見たことありません。

社員に任せるといってもその中でも話し合いは大事です。

この『貞観政要』は大企業の経営者にもファンが多い。多くのベストセラーを書いた元ライフネット生命会長の出口治明氏(現立命館アジア太平洋大学学長)は『座右の書「貞観政要」』という著書を書いている。また、トヨタ自動車社長、会長を務めた張富士夫氏(現相談役)も中国古典の中でこの『貞観政要』を愛読書にしている1人だ。
プレジデントオンライン

貞観政要のなかで李世民は自分の暗殺を企てた魏徴という敵の部下を自分の部下(大臣)にしました。そしてその人に対して「絶対殺さないからめっちゃ意見言って!」と言ったのです。(その頃は意見なんて言おうものなら速攻で殺されるのが普通)

それでその部下は割とボロクソ言うのですがしっかりと我慢して意見を聞きました。そのことにより20年以上も平和な時代を続けられたのです。

つまりしっかりと意見を聞けるのはそれだけ難しいと言うことです。

基本的に部下からの意見は割と耳が痛いことが多いです。しかしその中にこそ金言があるのです。

衝突を恐れない部下が出てくるのを待つのではなく、今の流行り言葉で言うところの心理的安全性をしっかり作ってあげるのが1番退職を防ぐ方法です。

それでは、また、金曜日に。

あどりでした。

《スキやコメントありがとうございます!もしよろしければシェアやおすすめしていただけると喜びます!もし貞観政要とか興味ないね!って人はオススメのリーダーシップ本を教えてください。それでは。》

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