21歳の大学生が僕に教えてくれたこと

昨日、都内で行われたあるセミナーに参加して、そこで13時から19時まで、計8人の方の話を聴かせてもらいました。
その中で自分の心に最も響いたのが、一番最初に壇上に上がった21歳の大学生の話だった。

この年齢で既にビジネスでも成功している彼が話したのは、要約すれば「人の心をどう掴むか」そして「どうこちら側に引き込むか」そのノウハウだったわけだけど、なぜ、8人の中で最年少の彼の話が一番響いたかと言えば、その理由は明確。

彼が、とても魅力的な人物だったから 

他の方々は「成功した自分のことを話したい、教えてあげるよ」といったモードで「自分が話したいこと」を話していたように僕は感じたのだけど(感じ方には個人差があります。どうかご容赦を)
でも唯一「彼」からは、こちらが「聴きたいこと」「知りたいこと」を話してくれていて、そして「伝えよう」「なんとか伝わってくれ」という想いを感じ取ることができた。
あと彼だけが、自身を客観視できているようにも見えた。熱くビジネスに心酔しているだけではなく、もう一面、どこか冷めた目で冷静に自身を分析しているようにも見えた(当社比)

だからとても魅力的な人物だなぁと思えたし、彼の話は真剣に聴くに値する、と思えたのです。

プレゼンは「何を言うか」ではなく「誰が言うか」
これでほぼ決まると。

確かにそうだ。人としての魅力を感じない人から何を言われてもきっと右から左へ受け流してしまうだろうし、頼むから早く終わってくれ、としか思えないだろう。正直に言うと、昨日の後半、僕はほぼそう思ってしまっていた。

でも、昨日トップバッターで話した彼は違った。彼の熱と想いから放たれた言霊がこちらに次々と向かってきて僕の胸に突き刺さって、彼が話していた90分の間、僕はすっかり夢中になっていた。21歳の学生に、僕の心は完全に射抜かれてやられていた。

彼も話していたけれど、言霊の力は本当にある。それはこの日の90分で彼が自ら証明したし、言霊を感じたのは、彼の話だけだった(あくまでも当社比)

何を言うかではなく、誰が言うか。

だからこそ人の心を掴みたい時、人に想いを伝えたい時はまず「自己開示」をするのだと、彼も言っていた。
きっとこれは営業の鉄則なのだとも思うけれど、彼はまさにそれをしていた。

冒頭から長い時間をかけて彼が話した自己紹介で、彼の生い立ちやバックボーン、そこから来る今、の話が正直に伝わってきたからこそ、彼の話がストレートにこちらに届いたわけで。

まさか21歳の大学生に、心を撃ち抜かれるとは思っていなかった。
まぁこうして何回も年齢のことを引き合いに出してしまうことも、僕が既に年齢というフィルターをかけて彼にレッテルを貼っていた何よりの証拠だし、あの会場にいた多くの人達も、おそらくそうだったと思う。

でも彼は自分自身でそのフィルターをぶち抜いて、こちら側にドロップキックをかましてきて、心を鷲掴みにされた僕は、投げっぱなしジャーマンスープレックスで彼に放り投げられた気分だった。

さぁ、アナタはどうしますか?と。

しつこいけれど
同じ内容でも、何を言うかではなく、誰が言うかで全然違ってくる。

同じように
何をするかではなく、誰がするかでも、それは全然違ってくる。

クラブを辞めました。フリーになりました。
これからこんなことします、あんなことします、こんなコンテンツ始めます、興味あったら連絡して下さい
とか言っても、僕がどんな人間か伝わらなければ、そして「おっ」と思われるような人間でなければ、それはきっと誰にも伝わらないし、興味も持たれないですよね。

もちろん、僕はこれまで過去にブログをはじめ多くの文章を書いてきたし、サッカーを通じて沢山の人に会ってきたから、僕がどんな人間かは知ってるよと言う人も多いかもしれないけれど
でも、当たり前だけどまだ僕のことを全然知らない人の方がまだまだまだまだ∞この世界にはたくさん多いわけだし、
何より、いろんな紆余曲折を経て今ここに辿り着いた僕の現時点での姿のその理由、背景、もっと奥⋯
つまり今この時点でアップデート済みである最新の僕の解体新書を知ってる人は、ほぼいない。

昔書いた文章は、もう昔のものだ。

だから
新しいことをこれからいくつか始めようとしている今、もう一度、今の僕を僕なりに「自己開示」してみようと思います。
昨日出会った彼が、そう思わせてくれました。

自分で自分を書くことで、まだ気づいていない新たな自分に出会えるかもしれない。アウトプットはインプットだ。

ということで、あっさり次回に続きます。



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