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映画館での映画鑑賞という、今ではマイナーなエンターテイメントを、肩ひじはらずに消化したい

毎年10回〜12回くらいは映画館に足を運んでいます。

これは意識的にそうしているのではなく、あくまでも結果的に、通算するとだいたいそのようなアベレージになっているということです。

この数は、趣味は映画鑑賞ですと言えるほど多くもなく、かといって少なくもない数だと思うんです。そこで、今日本人が年間どれくらい映画館で映画を観るのかを調べてみたところ

出どころははっきりしないのですが、ネットで何度も目にするのがこの数字です。

日本 1.3本
韓国2.9本
インド2.9本
フランス3.1本
アメリカ4.5本



これ、けっこう妥当なところなのかなと思うんですよね。つまり、今の日本では映画を(映画館で)年に何十本も観る層と、全く観ない層とに二極化している(これはどこの国でもそうなのかもしれません)

しかし平均を取っていくと、話題になってる映画を(暇だから)観に行くとか、あるいは友達や恋人に誘われたから(一緒に)観に行くとか。そういう映画が年に1本くらいはあるけれど、2本まではないということなのかなと。


あくまでも個人的な予測ですが、これが一般的な日本人の、映画館での映画鑑賞に対する距離感なのかもしれません。

今の日本では、映画は年に一度の記念日くらいの意味合いしかなく、それはすでにセレモニー化していてすたれつつある文化であるということになるのかもしれません。



NetflixやAmazon primeのサブスク配信によって、今は自宅にいながらいくらでも、自分の好きな映画を選んで、それをスマホやタブレットの画面にふれるだけで鑑賞できてしまう時代です。

最新上映のものは観れなくても、少し時間が経てばいつかはスマホで観れると思えば、わざわざ映画館に行く必要もない。その心理もよく分かります。

でもこれは今に始まったことではなく、TSUTAYAなんかのレンタルDVDが全盛の頃からあったことですよね。それがサブスク配信によって利便性が上がり、加速化したに過ぎない。


それではなぜ、お金と時間を使ってわざわざ映画館に足を運んで、映画を観るのでしょうか?

映画館で映画を観るのは、一つの体験である!



そう、あの体験にわれわれは対価を支払っているいのだ!と、ビジネス本なんかには書いてあるかもしれません。

つまり、映画館というあの静寂でおごそかな空間、そして大画面と大音量で観る映画は、自宅でスマホやタブレットで観る映画とは全く別物なのだと。

それは非日常の体験なのであると。



果たしてそうなのでしょうか?

確かに、大画面と大音量で観る映画はより引き込まれるし、集中できます。

しかし面白くない映画は映画館で観たって面白くないし、面白い映画は自宅でタブレットで観たって面白いのです。


私が映画館に映画を観に行く理由は、上映中のその映画を、早く観てみたいからです。


これからあの映画を観るんだ!という強い意志を持って、今、そこでしか観れないコンテンツに時間とお金を割いてでも観たいから、映画館に足を運んでいるのです。

それ以上でもなくそれ以下でもなく、体験なんていう言葉を使うまでもない気がするんですよね。


映画館での映画鑑賞という、今では決してメジャーとは言えないエンターテイメントは、そんな肩ひじをはって挑むようなものではないと、個人的には思ってます。

ああ、「007」の最新作と「燃えよ剣」を観に行きたい。


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