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「読書の価値」を読んで。

・きっかけ

私の好きな森博嗣さんの本です。

たまたま、図書館で発見しました。

著者に関わらず、言葉の意味や行動の意味を問う本に興味があるという観点でも読みました。

・感想

内容としては、著者と本の出会いから、本の読み方、本の選び方、本の要素である文字との付き合い方、本を読む意味とは?、読書の将来は?、、、と続いていきます。 

全体の感想としては、私が勝手に思っている森さんのサバサバしさ全快の作品だなと感じました。

気になった所を書いていきます。

1.読書感想文について

ネットに読書感想をあげる人についての持論が書かれている。

本を沢山読む人は、この頃はネットで感想をいちいち書いてアウトプットしている。そうすることで、自分が読んだということ記録を残したいのだろう。

本書 p166

まさに私はこれだと思っている。

せっかく読んだのだから、内容を覚えるために残している。

そのおかげもあってか、noteにアップしている読書リストを見ると、どんなことが書かれていたかを1つは思い出せる。

また、同じ本を何度も読むことについても考えが書かれていて、

「忘れてしまうから、真っ白な状態で読めて幸せだ」~(略)~体験というよりは、少し離れたところから眺めているような一過性の記憶なのだろう。

本書 p177

とある。

ちなみに著者は一回読んだことは忘れないそうで、読んだ本は捨てているそうだ。

同じ本を何度も読む人に関しての意見は著者の想像であるが、私には的を得ていると感じました。

まさに言っている通りで、当事者ではなく、外から見ています。

去年くらいから、何かを見たり読んだりする時は当事者意識を持って見ることでより記憶に残りやすくなった気がしています。

自分の感情という情報が1つ増えることで物事を覚えやすくしているのかな~と私は思ってます。

と言っても、小説なんかは何回も楽しみたいタチなので、当事者意識を持つのは主に自分のため(小説を読むのも自分を楽しませるという意味で自分のためだが、ここでは考え方やスキルアップというような意味での自分のためです。)の読書だけにしている。


加えて、ネットにアップすることで感じる、他者目線の意味での意見も書かれている。

他者に対して、「私はこれを読んだ」と伝えることが第一目的のようでもある。そうすることで、その本については話ができる、議論する用意がある、と言っているのだ。同じ本を読んだ人に会いたい、という希望も強いようだ。共感を求めているのである。

本書 p167

これも「その本については話ができる、議論する用意がある」という点では、まさにそうです。というのが私の正直な所です。

同じ本を読んだ人に会いたいか?と言われると悩ましい所ではあるが、本の内容に関して議論したいと考えると読んだ人の方が色々な見方を知ることが出来るという点で、会いたいのだと思った。


2.読書の将来

2つ目は今後の読書はどうなるのか?

という点です。

これは本書の第5章「読書の未来」をちょっとアレンジしましたが、言いたいことは同じです。

この章が気になったのはただ単純に知識やビジネスアイデア?として、感心したという意味です。

知識で言うと、

・なぜ小説は縦書きなのか?

・なぜ最初から本を文庫本で売らないのか?

という点についてです。

私の簡単な理解だと、前者は、

  1. 昔からの歴史でお札や巻物などに文字を書くときに右利きだと、左手に札を持ち、右手にペンを持っていた。

  2. お札の場合はスペースの問題で、巻物の場合は巻物を巻く向きの問題があったから。

  3. 墨で文字を書いていたため、横に書いていくと、液垂れが酷くなり、下に書けなくなっていくから。

という理由です。

後者は、出版社の利益の問題です。

まずはハードカバーで高く出版して、売れれば、廉価版の文庫本で2度おいしいということです。


ビジネスアイデア?的な目線で言うと、将来の出版を巡る動きはこうなるのでは?ということが書かれているので、こういう将来もあるのでは?と思ってビジネスモデルを作るのもありなのでは?と感じたからです。


・最後に

このnoteでは、本の選び方については触れませんでした。

個人的に、本の選び方に関しては自分なりの答えが出たと思っているので、記憶に留める必要はないと感じたからです。
(ちょっとぶしつけですが、私はこれでいい!と思っているので、、、)

本の選び方という観点で本書を読んでみるのもいいと思います。

私はどちらかというと、「読んだ後にどうするか?」ということの方が気になっていたので、その焦点で記事を書きました。


気になる方がいれば是非読んでみてください!

では。


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