見出し画像

自分の中にストックしておくと、いつか"良さ"に気づくかもしれない

今日はわりと早い時間から実家に来ています。

本当は1泊で柏に行く予定だったのですが、あまりに体調(低血糖)が不安定すぎるので、大事を取って欠場。静養日に充てることにしました。

とはいっても、低血糖症状が出ているとき以外は本当に普通の体調なので(強いて言うなら睡眠の質が悪くて少しぼーっとするくらい)、作業のBGMに何かレコードでも……と棚を探っていたところ、1枚のCDアルバムを見つけました。

ソニー・ロリンズというサックス奏者のベストアルバム。これは自分で買ったわけではなく、前職時代に帯広で勤務していた頃、札幌への転勤が決まった際に同じチームで頑張ってくれていたメンバーからいただいたものです。

このメンバー……仮に「Aさん」としましょうか。Aさんは僕がマネージャーとして帯広に着任し、2~3ヶ月くらい?経った頃に入ってきてくれた、物腰の柔らかい雰囲気や穏やかな喋り口調がとても素敵なダンディーな方です。当時で40代前半くらいだったと思います。

休みの日にはお似合いのハンチング帽をかぶってお出かけし、ジャズ鑑賞やイラスト描きを楽しみ、ペットの猫と戯れる……といったパーソナルな情報を聞けば聞くほど、当時25歳だった僕の憧れになり、仕事の時間中にも幾度となくそういった話をしていました。

2017年の冬、1年間の帯広勤務を終えて札幌に戻る……ということが決まった僕に、Aさんはチームメンバーで撮った集合写真をフォトフレームに入れたものと、このCDをくれたのです。

付箋が猫のデザインなのも、Aさんらしい

このCDをもらった当時、何度か聴いてみたのですが特別しっくりくる感じはなく、実家の棚にしまいこんでいました…。

ただ、32歳になった今改めて聴いてみるととても良く、しばらく聴き込むかも、というくらいのお気に入りに。

何事もそうですが、自分にとっての「良さに気づく"その時"」がいつになるかは、自分でもわからないものです。頭で判断するものではなく、心に響くかどうか、みたいな話なので。

でも、誰かが理由を持っておすすめしてくれたものや、世間で評価されているものなどには必ず何らかの魅力やメリットなどがあって、自分にジャストフィットするときにはとても良いものになってくれます。

ソニー・ロリンズという素晴らしいアーティストを知るきっかけを作ってくれたAさんに感謝ですし、僕も誰かにとっての良いものを知るきっかけを作っていけたらいいな、と思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?