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ビジネスにおいて、規模とこだわりは両立できない

(色々複雑そうなので)あまりアパレル界隈に火種は投げ込みたくないのですが、たまたま目にした日本発のスーツチェーン店のスタッフコーディネート事例写真があまりにも………で、衝撃を受けた日曜日のお昼。

そこで思ったのですが、「雇ったスタッフ」で究極に質の良いこだわりのものを作ろうという目論見は、その規模がデカくなればなるほど不可能に近づくような気がします。

ビジネスオーナーが立派な想いや自らのプレイヤーとしての素晴らしいアウトプットを持ち、経営幹部くらいにはそれが9〜8掛けくらいで伝わっていたとしても、組織の末端で現場を担う社員に同じレベル感でついてきてくれ!というのは、至難の業なんじゃないかなと……。

どんな素敵な商材を扱っているオシャレ組織であっても、雇われる側は1サラリーマンなわけですからね。

その無理難題を乗り越えるためのツールこそ、経営者の想いや考えが言語化された理念やMVVだったりするのですが、それもきっと万能ではありません。

上から下まで100%過不足なく伝わるというのは、10数名くらいの組織ならまだしも100や1,000を超える従業員数の組織では、ほぼ無理と思って良いでしょう。

で、今日のnoteを通じて言いたいのは、「規模をデカくするのがアカン」という話ではありません。

むしろ、デカくするからこそ提供できるようになる価値というのもありますし、それを享受することで豊かさを手に入れられる人というのも確かにいます(そして、その規模も大きい)

ただ、ビジネスをやる側として「自分がやりたいのは規模の拡大なのか、それともこだわり・質の追求なのか」はしっかりと見定めて、そしてそれに見合った規模感を意識的に選択していかなければいけないなと思うのです。

両立を目指すのは、多分不可能なので。

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