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店内での「写真撮影ポリシー」は、何かが起こる前に明示しておくべき

僕が把握している範囲の話ですが、最近またポツポツと「写真撮影に関するお願い」を発信するお店が東京で増えてきている気がします。

例えば、LUCENT COFFEEさんや……

小伝馬町のイルマン堂さん…

※プロフィールのストーリーアーカイブ「ご来店の前に」にあります

少し内容的には違いますが、僕の大好きなニシヤさんも

一見、口うるさいように見える人もいるかも知れませんが、溜まりに溜まってから「禁止事項」的に打ち出すよりも、事前に明示しておいた方がお店/お客さんともに心穏かでいられる確率がものすごく高まります。

「その人の常識の中で判断してもらう」をわざわざさせないようにしてあげる仕組みづくり

ポリシー(ルール)は、「○○はお控えください/ご遠慮ください」のような書き方になることが多いので「禁止事項」的に感じてしまう場合もあると思いますが、その本質はむしろ逆です。

「これさえ守ってくれれば(このポリシー・ルールの中で)、自由にしていいですよ」という"権利の付与"だと考えましょう。明文化されたこれを守りさえすれば、お店もお客さんもお互いにハッピーということです。

明文化されたルールがなければ、お客さん一人ひとりの中にある"常識"で考えなければいけません。わざわざ。

で、自分で一生懸命考えた結果やったことを「ダメです」と言われたら……事前に「これとこれはやらないでね」と言われるよりも、相当がっかりするし凹むはずです。もしかしたら、お店へのネガティブな感情が生まれてしまうかもしれません。

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だからこそ、明確に示しておくべきなのです。

できれば、何かが起こる前に。

ダメなこと、嫌なことは溜めない。はっきり言う。それが巡り巡って、お客さんのためになる

「お客様は神様です」という有名な言葉がありますが、確かに「カミサマ~」と讃えたくなるくらい有り難い存在です。ですが、順番を間違えてはいけません。

オーナー・店長の満足があり、従業員の満足があり、そこに立脚してはじめて成立するのが「顧客満足度」です。

お客様を大事にしたいと思っているお店ほど、まずは従業員を大事にしなければいけませんし、そのためにオーナーや店長の犠牲があってはいけないと僕は考えています(経営上、必要な努力をすることはマストだと思いますが)

だからこそ、ダメなことや嫌なことにはハッキリと「NO」を示した方が良いのです。何度も言いますが、できれば何かが起こる前に。

良いお店づくりには、お客さんの協力が必須です。彼ら/彼女らは、店舗運営の邪魔をしに来ているわけではありません。カフェに「幸せになるため」に来ています。

もし、彼ら/彼女らが求めている"幸せ"が自分の店で提供できないものであるならば、そのことをハッキリと教えてあげましょう。素敵なパーティー用のドレスがほしいのに、ホームセンターの資材館に来ているようなものです。教えてあげた方が、絶対ハッピーじゃないですか。

まずは、勇気を持って発信しましょう。言葉選びを間違えなければ、ネガティブな反応が返ってくることはまず無いですし、むしろ応援してくれる「味方」が増えるはずです。

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