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餅つき大会、ニッポンの冬。

気がつけば、年の瀬。
街は、約2年ぶりの賑わいが戻ってきた。

ニッポンの冬。
あなたが思い浮かべる、
冬の行事はなんですか?

小学生時代を昭和で過ごした、
団塊ジュニア世代の筆者にとって、
ニッポンの冬といえば、コレ。

"餅つき大会"

いい響き。
まさに冬の季語。

というわけで、
久しく触れていなかった日本の伝統文化に、10年ぶりに参戦してきた。

ある町内会の餅つき大会

我が息子の野球チームに、すごいお父さんがいる。毎年、仕事や町内の関係者100人規模を集めて、盛大な餅つき大会を開催されている。
それも自宅で。

コロナ禍を経て2年ぶりの今回は、感染対策と参加人数を縮小して開催され、息子の所属する野球チームが招かれた。

前日から仕込んだもち米を
近所の男衆が蒸す。
女衆は、豚汁、味付けの仕込み。

おお、これぞ、昭和の町内会。

ジェンダーフリーのこの時代、
ここだけは、昔ながらの男と女の
役割分担が自然に機能している。

仕込み中

さぁ、餅つき!
熱々の蒸らした餅米を臼に投入。

まずは、発起人であるお父さんが
杵でコネコネして、
ペッタン、ペッタン...♪

この音こそ、師走の音。
冬が来たなーと実感。

続いて、中学生の選手たち、
杵の重さにびっくりしながら
臼に振り下ろす姿は...
へっぴり腰!

周りの大人たちの叱咤激励、
同級生たちの笑い声、
本人は必死の形相(笑)

さすがにバテてきたか、
その後は次々と選手交代して
何とか、つきあがり完成。

『練習よりキツイよ』

『いい練習になったな』

出来上がった餅は、
ちぎってちぎって、
きな粉、あんこ、納豆、辛味大根、
お母さんたちが、それぞれの味付けで
皿に乗せてくれる。

では、実食!
さすがに食べ盛りの中学生たち、
モリモリ食べる。どんどん食べる。

うまい!
熱々モチモチ、最高だ!
豚汁もすすむ。

次々とお代わりする中学生。
42個も完食する猛者もいた。

終盤、もうお腹いっぱいのタイミングで、今度は監督からの千本ノックならぬ、千個もち!

次々と選手たちへ、
山盛りの餅を差し出し、
笑顔の圧(笑)

これが、本日の練習。
苦しみながら、うめきながら、
お茶で流し込みながら、餅を頬張る。

でも、みんな楽しそう。
そう、この笑いこそが、
餅つき大会の醍醐味なのだ。

昨今、社会の変化や家族の高齢化によって、あたりまえだったニッポンの冬行事も、見かける場面が減ってきた。

そんな中でも、日本全国、さまざまな形で引き継がれている。そんな様子を、ルミさんが投稿されているので、ぜひ↓

ところで、何で、"大会" なんだろ。
予選も勝ち負けもないのに、大会。

"大会" とは、
多くの人々が集まる盛んな会合。
また、ある組織の会合として最も大規模のもの。

そう、餅つきって、
1人や2人でやるもんじゃない。
たくさんの人が集まる盛んな会合そのもの。

だから、
"大会" なのか。

2021年、令和3年もまもなく終わる。
なんだかスッキリしない社会情勢だが、

人が集い、食べて語って、共に笑う。

次世代の子どもたちには、
日常として経験してほしい"人の営み"

今日が彼らの、
良い思い出になることを切に願う。

ニッポンの冬、
来年も再来年もこれからも。
全国津々浦々、"餅つき大会"
さぁ!みんなで参加しよう!

2021/12/22
Hacasse

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