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なぜ自己受容ができない発達障害民は詰んでしまうのか

『発達障害でも人生を切り開ける人は、障害を自己受容出来てる』

先週、発達障害を抱えていながらも独立して本の出版もされてる方に会った際の言葉

僕自身は「諦め」という言葉で認識していた事柄について、お話してみたらとても気づきが多く、その後色々考えてみて、誰かの役に立つかもと思ったのでまとめてみました

自己受容とは

自己受容とは、自分自身のあるがままの姿を受け入れ、肯定的に捉えることです。

自分の長所や短所、得意・不得意を認識し、そのうえで自分らしさを大切にすることが重要になります。

「自己受容出来てない人」
× 自分はミスが多いからダメ

× 自分は空気読めないから嫌われてるんだろうな

× 発達障害だからどうせ全部無理

欠点や短所に気が付いた時に受け入れられず、無駄に飛躍させている

「自己受容出来てる人」
〇 自分はミスが多い(だから何?まで考えない。事実だけ受け止める)

〇 自分は空気が読めない(事実だけ受け止める。空気読めないことが議論の突破口になったりアイディアマンになりうるという事実にも目を向けられる状態でいる)

〇 発達障害なりにできること頑張るか

ボクシングの畑山選手は、アゴにもパンチ力にも自信がない
けど、だからこそ勝てると言っている。
自分の弱さを分かってるから対策が打てるし、出来ることに集中できる。

なぜ自己受容が出来てないとうまくいかなくなるのか

自己受容が出来ていないと

  • 周囲から助言を受け入れにくく、前に進めなくなります。

  • 自分が出来ないことまでやろうとし、結果何も上手くいかなくなってします

  • 自分を過信して、出来ない自分を責めすぎる(理想像と現実の自分がすぐ乖離してしまう)

  • 逆に自分の欠点を意識しすぎて自分を過小評価し、無気力や鬱傾向になることも

自己受容が出来ていると

①自分のできないことを分かっているから素直に周囲に助けを求められる

ルフィは自分が出来ないことを分かってるから仲間を頼れる

②自分を過信していないから、なんでも自分でやろうとせず、自分がやるべきことに集中できる

自分が河田に勝たなければいけない思い調子を落としていた赤木は、
自分が河田には勝てないことを受け入れたからこそ、「じゃあその中で自分は何をすべきか」という思考に進むことができた

③できない自分を責めすぎない
仕事でミスした自分や周囲に迷惑かけてばかりの自分をつい責めがちですが、きちんと自己受容出来てる場合、「責めすぎる」ことはないっぽいです

反省して、次どうするか考えて、自分が出来る貢献をして、終わり

④自分の強みも弱みも受け入れているので、自己肯定感も自己効力感も残り続ける

なぜ自己受容は難しいのか

自己受容は簡単なようで実は難しいプロセスです。
能力の低い自分を認めると自分の存在が否定されるように感じてしまったり
・つい完璧な自分を目指してしまったり
・周囲に溶け込むために、高い能力を身につけなければいけないと思い込んでいたり…
etc

理想の自分像と現実のギャップに悩まされたり、周りの期待に応えられないのは誰でもストレスですし、 長所短所を冷静に見つめるのは意外と難しいです

どうしたらできるようになるのか

じゃあどうしたら自己受容出来るようになるのかというところで、

①まずは自分の強みと弱みを素直に見つめ直すことが大切です。
 書き出してみれば、意外と弱みばかりでもないし、強みもないわけじゃないことに気が付けるはずです

②自分の出来ることで何か達成感を感じられるようにする
 ほんの小さなことでもいいから、自分の強みを理解することで、弱みを受け入れる心の余裕が出来るはず。強みを活かして、本当に簡単なことでいいから小さな成功体験を積む

③弱みがあるだけで、存在が否定されるわけではないことをきちんと理解する
 自分の弱みばかりに目がいってドツボにはまってる時は、弱みが露呈するたびに自分が否定されるような感覚を持っちゃいます(僕もつい最近までそうでした。今も時々、、)
 けど実施にはその感覚は思い込みで、そんなにみんな他人のこと気にしてないし、どうでもいい。
 強みを見てくれる人も絶対にいる
 そのことに気が付くのが大事そう

「人生を諦める」「開き直る」とは違う

補足として、僕が自己受容するのを妨げていた勘違いもまとめておきます

Q:大きな達成感や成長をするためには、自分に期待して高い目標を設定することが必要で、自分が出来ないことを認めてしまったら、それらは得られなくなってしまうのでは?

A:そんなことはない。自己受容は、今のありのままの自分を受け入れることなので、その後、将来の自分に対して少し高く期待することはできる。
 以前の僕は、「自分はすごいはず!だからできるはず!」という、現実の自分の認知を歪ませて、自分に期待して頑張る方法をとっていた。けどそうではなくて「自分は今はできないけど、頑張れば出来るようになるはず」という正しい自己認知と正しい期待をすることが大事だった。


Q:自分が出来ないなんて開き直ってもどうしようもないのでは?

A:そんなことはない。「自分はできない。だから無理。どうでもいい。」は確かに開き直りで、その後いいことはない(心は多少楽になるかも)。けど、「自分はできない。それはしょうがない。じゃあ何ならできるのか」と考えることは建設的だし、自分にも他人にも利益があるはず。

最後に

僕たちは発達障害を抱えている時点で明確に能力的に劣る部分はあるわけで、その部分が強みになるくらい伸ばすことはもう無理なんだと思います

欠点を治すことや上手く隠すことも大事だけど、
・自分の弱みも強みも理解して
・きちんと受け入れて
・自分ができないことは周囲に助けてもらって
・自分ができることに集中して
・一歩ずつ進んで
いくことが、難しいけどとても大事で、ハードモードの人生を少しでも気楽に、楽しく、充実して過ごすことに繋がるんじゃないかなあと思いました

まだ完全には出来てないし、真反対なこともしてしまっているけど、少しずつ出来てるような気もするので、僕もこれからも少しずつ頑張ろうと思います

ほどほどに気楽に頑張りましょー!


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