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【読んで欲しい】発達障害の本音

ハードルが高いと言われる、
障害者手帳2級の発達障害の本音を書いていきたい。


1.ADHD【衝動性】
行きたい場所がコロコロ変わったり、顔を真っ赤にして怒ったり、とにかく衝動的なことが多い。これをしようかな、いやあれをして、違うこれの続きをしようと、短期記憶にもれなく弱い。(後述する。)だから、気持ちが人には理解されないくらいガラッと変わったりする。
怒る時はその場の空気なんてそっちのけだ。アドレナリンだかドーパミンが最骨頂にどばどばでて、全身の血管にドクドク血が流れていくのを感じる。あなたは感じたことあるだろうか。こんなこと、ADHDならではの体験だと思う。何故怒るか、それは「自分が」考えていることと違う時と「正しいこと」を主張したいときのどちらかである。「自分が」考えている時は、理屈抜きにして自分が一番正しいと本気で思っている。だってそれまでたくさん自分で考えてきたのだから。自分本位だけどね。
「正しいこと」を主張するときはASDの空気の読めなさにも繋がってくる。だって世の中理不尽だらけだ。それを、こうじゃないですか、ああじゃないですか、と、別に正義感を持っている訳じゃないんだけど、○○であるべき、といった完璧主義が引き金になっているんじゃないかと思ってる。周りの人は翻弄されっぱなしだ。


2.ADHD【短期記憶に弱い】
あなたはシャワーを浴びている時、シャンプーをしたか、トリートメントをしたか分からなくなる時があるだろうか。私はほぼ、毎回そうだ。なぜならずっと考えごとをしているから。考えたくなくてもね。メモをしても、メモしたことを一瞬にして忘れる。
そうだ、と思い出してもまた別のことに注意が向く。いわゆる不注意だ。だからADHDは注意欠陥・多動性障害なんだな、上手い障害名だなあと思う。
長期記憶は人並みだから、学生時代勉強したことは普通に忘れる。そこは普通なんだ、長けてて欲しいよなあ。


3.ADHD【多動性】
私はじっとしていられる。そわそわもしない。でもしっかり多動である。主治医が言うに、あくまで傾向としては、男性はじっとしていられない体が動く多動型、女性は考えごとをやめられない脳の多動型だと言う。私はまさしく後者だ。頭の中にパソコンのウィンドウ(画面に出てくるタブ)が無限にあって、それがぽこぽこランダムに通知される。脳がうるさいのだ。しかもそのウィンドウは、短期記憶が苦手なくせに、気になることがあると1ヶ月も2ヶ月も覚えてられる。嫌な脳の仕組みだ。
脳の多動はあるけど、過集中もある。自分がこれだ!楽しい!と思うと、トイレを我慢し、飲食もしないでパソコンにかじりついてる。幽体離脱のように、別の自分が「そろそろ休憩しなよ」と言っても出来ない。ある意味衝動性かもしれない。止められないのだ。


4.ASD【空気が読めない】
空気が読めない、顔色から気持ちを読み取れない、典型的な症状だけど社会に出ると本当に困る。困りすぎる。日本に生まれて仕事をしてるからには、「空気を読んで」仕事をしなきゃいけない。とんちんかんなタイミングで声をかけたり、聞かれた質問とは全然違うことを答えて場が凍る。場が凍るのは理解出来るから、苦しい。なんて自分はダメな人間なんだろう、ADHDの二次障害からくる鬱はこんなところからも始まる。
かといってコミュニケーションが嫌いじゃない。むしろ好きだ。数少ない友達や、別の部署の人となら話はどんどん弾むのに、自分の部署だと緊張して、自閉症スペクトラム丸出し人間になる。ああ、書いてて嫌になってきた。
しかもこだわりだって強い。このお皿を使ってだとか、人に強いることも多いけど、意外と知られていないと思うのが自分へのこだわり。この前は「今日は絶対にセブンの冷凍麻婆茄子とレッドチキンを食べたい」というこだわりと衝動が襲ってきて、嫌々、コンビニを4件もはしごしてきた。そうじゃないと気が済まないんだけど、自分でも疲れる。というか疲れた。


5.LD【算数障害】
LDは、学習障害のことを指す。発達障害は知的能力に問題は無いけど、文字が歪んで見えたり、私みたいな算数障害を持っている人もいる。算数障害は、簡単な足し算・掛け算・割り算諸々ができない。でも意外と平気で生きていける。電卓はあるし、計算の仕方を調べる言葉は分かるから。ただ、買い物していて何割引の計算がパッとできなくて何かと不便だったり、会社の人から簡単な算数問題を聞かれた時は背中がヒンヤリする。そういう時はごまかして、「計算方法、忘れちゃいました」ととぼける。もうとぼけて許される年齢は過ぎてると思うけど、どうしようも出来ないから困ってる。一生、とぼけ続けるか。
そもそも数字の概念が分からないのだ。でもそれは脳の発達の問題で、今は算数障害用のドリルがあるらしい。無味無臭な数字を脳に飲み込ませるために、数字に色がついていたり、太字になったりと色々工夫されているらしい。私が小さい時にも欲しかったものだ。ちなみに今から勉強する気は起きない。


6.その他【自律神経】
私の自律神経が可視化されていたら、コードが絡まってぐちゃぐちゃになっていると思う。発達障害の診断が出たのが中学生の頃なんだけど、そのときに「自律神経失調症」という病名もちゃっかりもらった。それは今でも続いている。天気が悪ければ、低気圧が来れば、睡眠時間が足りなければ、色々要因はあるからこそ、すぐつっかえる。
自律神経が乱れると、一言で言えば頭がおかしくなる。むしゃくしゃするし、急に泣くし、全身不安定だ。もう、どうにかしてくれ!!と叫びたくなる。
季節の変わり目なんて気が狂う。ただそれは何度も何度もやってきて、私をとことん苦しめる。今もそう、梅雨が明けたのか梅雨なのかよく分かんない季節。日本は四季だから、生理とか他の発達障害の不調とか全部全部取り除いても、季節の変わり目の前後を考えたら年に8日は自律神経がだめになって1日が潰れてる。ふふふ、8日は計算機で計算したよ。(合ってるよね?)


7.その他【鬱】
これだ!!これだよ。二次障害ね。適応障害もあるけどさ、まとめて鬱にしておこうと思う。体感的に似てるから。
発達障害はさ、さっき話したように基本的には知的能力に問題はないのね。だから、出来て当たり前、努力して出来たことも、周りから見てできて当然よで終わり。でも失敗した時のダメージがひどいの。「何でこんなことも、できないの」これがすごく心にくる。障害なんだもん、できないものはできないよ、なんて社会じゃ言えない。すみませんと謝って背中を丸めて家に帰る。また会社に行く。また言われる。この繰り返しで鬱になる。「自分はなんて出来損ないなんだ」って。
どん底に突き落とされる。自分が産まれてきた意味を問う。でもそんなの分かんないからストレスを安易に解消したくて、毎日飲みすぎてアルコール依存症直前までいったこともある。
私はね、「ハンディキャップを背負った人は神様からギフトを貰ったのよ」と考える人が大嫌い。それは障害を持っていない自分に安心しているだけの言葉だと思う。こんなに生きづらくて、こんなに苦しいギフトなんていらない。簡単に障害者を慰めないで欲しい。慰めて、良い気にならないで欲しい。ごめん、話逸れちゃった。


バーッと書いたらスッキリした。
あーあ。終わり。

生きづらい私にサポートを!【発達障害に理解ある夫へ花束を渡します】!!