投薬で集中力が変わった?!(コンサータ2日目)

8時に起床、薬を飲む。そして再び布団に潜り込み目が覚めるのを待つ。全て計画通りだった。

気が付いたら2時間が経過していた。

医師の話では投薬後30分で覚醒するはずだった。

重い瞼を擦りながら枕元にある薬を確認し気が付く。昨晩から数が減っていない。どうやら薬を飲んだのは夢だったらしい。

改めて、今回は現実の世界で薬を飲み、今度こそ覚醒するのだと意気込みながら再び布団に潜り込む。

投薬30分後、目が覚める。

身体の疲れが取れていないのか、なかなか起き上がる気にはなれない。

案外、コンサータの効果は穏やかだった。

効果に慣れたのか、効き目が弱くなったのか判らないが、初日よりも頭がスッキリしていることへの驚きは少なかった。

投薬から5時間後、副作用と思われる頭痛に見舞われた。程度は穏やかで2時間程は我慢出来たが、作業が捗らなかったため頭痛薬を2錠飲み、痛みを抑えた。

投薬7時間後

集中力が持続するようになった気がする。頭痛薬が効果を発揮し始めた18時あたりから、ADHDの特性である過集中のような状態になった。

ただ、集中の仕方に投薬前と違いがあった。

投薬前、過集中になった時、いくつもの事柄に興味がシフトしてしまう、もしくは思考の途中で客観性を失い没頭し無駄な思考をしてしまうことが多かった。そして毎回タスクは中途半端に終わってしまった。

投薬後、興味の方向を自力でコントロールできるようになった。更に没頭度合いも弱くなったため、予め計画していたタスクを予定通りにこなすことができた。

集中力の持続時間にも投薬前後で変化があった。

投薬前は、数時間過集中モードになったあとは全てのやる気を失っていたが、今回は6時間ほど穏やかな集中力を保っている。過集中モードの時の消費するエネルギー量が減ったような気がする。しかしこれが穏やかな過集中なのか一般的な人間の集中力なのか、自分では判断が出来ない。

こんなに集中力が持続し、興味の方向がコントロール出来るようになってしまったなら私…超デキる女になってしまうではないか…。

コンサータの効果を確認するため、実験を行った。

テーマは、「1日の計画を立て、計画通りに事をこなせるのか」投薬前の私には不可能なことだ。

結果はまずまずだった。

作業中の機材トラブルや副作用による頭痛によって計画が崩れたが、計画を元にその時々で自分のやるべきことを判断してそれに従い行動することができた。

副作用が起きるまでは、予定時刻の10分前に次の予定を確認、そして準備を整え、予定時刻丁度に実行することができた。

投薬前は、ある程度集中してしまうと、その作業を集中力が途切れるまで止めることができなかった。次の予定に作業を切り替えても、なかなか入り込めなかった。

しかし、今回、コンサータのおかげで、この意識の切り替えが以前より容易に出来るようになった。

次の事にすぐに打ち込める確信があるから、今集中していることを未練なく終わらせ、次に進むことができる。

え……今めちゃくちゃ良いことを言ってしまったかもしれない……

仕事や恋愛など人生の様々なシーンにおいても、状況の変化に対応できる自信があれば、区切りをつけるタイミングを上手く見極めることができるし、過去に区切りをつけ、次に進むことができる。

え…やば…コンサータ……我君師なり…。



コンサータが教えてくれることは思いの外壮大だった。


夜はというと、

1時前あたりに布団に入ったものの2時間以上寝付けなかった。医師に言われた通り寝つきの悪さは悪化したようだ。

布団の中で、投薬前のような勝手に頭が考え出す現象が起き、もう永遠に眠れないのではないかと絶望している間に入眠していた。ウケた。



追記

コンサータ服用の方で、夜眠るコツなどご存知の方がいましたら、コメント欄にて教えていただけると嬉しいですー!


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