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羊と鋼の森


何かに必死になってもがく様は、まるで森の中を彷徨うかのよう。

一度迷い込んだ森の中で人は、引き返そうとしたり、立ちすくんだりもする。

それでも懸命に森の中をかき分け、歩く、歩く。

そのうち見えるかもしれない、一筋の光を追い求めて。  

才能がなくたって生きていけるんだよ。だけど、どこかで信じてるんだ。1万時間を越えても見えなかった何かが、2万時間をかければ見えるかもしれない。早くに見えることよりも、高く大きく見えることの方が大事なんじゃないか


音楽が僕の人生の役に立ったのかどうか、わかりません。でも、僕の人生はあのときに立ち上がったんです。それは、役に立つかどうかをはるかに超えた体験でした


ピアノで食べていこうなんて思ってない

ピアノを食べて生きていくんだよ


羊と鋼というのはピアノを指します。

これは一人のピアノの調律師を描いた作品ですが、色んな人が色んなことに置き換えられると思います。

人生で一度でも、光が見えるかも分からない森の中に迷い込んだことがある人は是非、手に取ってみてください。

心からオススメできる、素晴らしい作品です。

この物語に登場する双子の姉が言い放ったように、僕もサッカーを食べて生きていくことができれば、幸せだろうなと思います。




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