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劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦。 かつての部活OBに刺さる映画

劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦
視聴! 良かった!

映画の概要

公式の舞台で兵刃を交えることが一度もなかった両雄烏野高校対音駒高校の通称“ゴミ捨て場の決戦”。 約束の地で、「もう一回」が無い戦いがいよいよ始まる― 。

MOVIE|アニメ『ハイキュー!!』公式サイト

「お前、もっと飛べるぞ」

 「ご褒美タイムだ」

 「烏を地面に引き摺り下ろせ」

「そういうジャンプは、床を蹴る音がすんだよ」

「オープン!!」

日向、さっきスゲー飛んでなかった⁈

大きく床を蹴り高く高く飛び上がる日向

驚きの臨場感

劇場での音響ならではのリアルな音が、実際に観戦しているかのような、すごい臨場感を味わえます。4D IMAX向きではないでしょうか。

あと、ラスト近くの研磨視点、
あれも劇場版ならでは。
酔いそうなセッター視点はすごかった。

あれ、原作に無い、劇場版のオリジナル。
CGでなく、手書きであれをするのは無茶苦茶たいへんだったと思う。
でも観客は完全に研磨の中に分け入って役になり切れる。

監督はあれが1番やりたかったんだなと思いました。

研磨の呼吸音と視線、ボールを追う、味方の声出しやキュキュっとしたシューズの音で位置を確認する。相手のミドルブロッカーの位置も近いので息遣いまで聞こえてくるよう。

原作を大幅に圧縮

テンポが良すぎるなとは思っていましたが、原作コミック35巻36巻を読むと、けっこうガッツリとカットしてますね。

・鵜飼元監督と猫又監督の高校時代のエピソードゼロ「受けてたつ!」がまさかの丸ごとカット。
・犬岡MB→WS転向のリエーフに抜かれる回想
・旭さんのブロックラッシャー(命名スガさん)
・クロがツッキーに「俺は間違ってなかったんだな」
・夜久さんのボールに触れずしてアタッカー潰す技術
・研磨のツーに日向ワンチで軌道がかわり、ノヤっさんが身体中を使い(X線描写)ヒールキック
・研磨以上のクロの引っ込み思案な幼少期出会
・オープントスは実は1回目はスカった日向も。
・クロの、百も承知二百も合点。

そして、なぜゴミ捨て場の決戦なのか、50年前の因縁とか、その想いをバレーの楽しさをクロが「繋ぐ」気持ちとか、繊細で余韻のある静かなシーン辺りがカットが多い。

まぁでも、それでスピード感良かったし。
映画に納めるためには仕方ないか。

ハイキュー!!らしさ、てんこ盛り

ハイキューらしい演出というか、

 「全国優勝以外は漏れなく負ける」
  (ようこそ敗者/コッチ側へ) 大将優

 「バレーは楽しい」

 「ネットのこっち側は皆味方、
   でも、アッチ側も敵ではない」

てんこ盛りでした。

負けても、誰も死なない。
スポーツの良さが体現されていました。

かつての部活OBに刺さる映画

私自身は割とレアで、学生時代は文化部と体育部を小学生から中高とすべて掛け持ちしていました。

当然に控でレギュラーじゃないことも長かったのですが、最後はレギュラーで全国にも出られました。

ハイキュー!!は、負けた選手の描写が丁寧に描かれる。チームが負けたときはもちろん、各チーム控えでレギュラーになれない選手のことも。

烏野でいえば、控えのスガさんや山口は今回も見せ場がちゃんとあった。縁下と木下は次回作かな。

音駒にも犬岡が効果的に登場して、手白が控えセッターとして出られずピンサーで出る葛藤が描かれた。
チームには勝って欲しいが、自分もレギュラーで出たい心情は、すごくよく分かる。

ベンチからでしか見えない景色もある。
鵜飼監督自身が元控えセッターで、指導者になった。心理的にうまい。

クロとツッキーのMB師弟、夜久さんとノヤっさんのLiライバル、クロと大地さんのキャプテン同同士、影山と研磨はスタイルが正反対のセッター、猛虎キレッキレストレートと田中の超インナー対決、研磨の日向の翼むしりたいほどのアツイ友情など、チームを超えた見どころが多かった。

進撃の巨人 エレン研磨

自分自身もこの経験があって、割と強豪の部活やってたので他県の学校と遠征や合同合宿をしていた。
個人戦の色合いが強いテニス部なので、チームメイトに勝たないといけない。必然的に敵の敵に親近感ぎ生まれ、他校の同学年の控え選手と仲良くなる。

他校だけど敵ではない。
同じスポーツをする仲間で連絡は取り合うけれど、試合になれば全力で戦って勝敗をつける。

そんな関係って、学生スポーツならでは、ですよね。そんなことを思い出しました。

タダ・ノブカツ君
「たかが部活で、どうしてそんなに必死でやるんですか?」

ボクト
「がむしゃらに、必死に努力をして、試合で自分の力が120%発揮された時の快感があるかないかだ」
「もしもその瞬間が来たら、それがバレーにハマる瞬間だ」

今回で見事に伏線回収。

すでに「その瞬間」を知っている
ノブカツ君改めツッキー

月島兄のように「成長したな、蛍」(泣

「バレーの楽しさ」を誰かに繋ぐこと、そのこと自体にグッとくるクロ。
なぜ他校の選手にアドバイスするのか、彼は勝ち負け以上に、価値を見出し始めているのが分かるシーン。

主題歌の「オレンジ」SPYAIR

これがまた良いんだな。
かつての部活OBには必ずささるね

さよなら。 は言わない約束もない
また会えるから僕らは
オレンジを少しかじる地平線
甘酸っぱい光眩しくて

すべり出す汗と響いた声
叩き合えた肩笑いあって泣い
羽ばたいていく
あと1秒だけもう1秒だけ
なんて惜しむような今が
きっと

もう一回のない。 そんな瞬間が
ずっと繋がってくように

何を描こうか? 何をしようか?
なんて想像してみるけど
きっと、きっと。

やろう、もう一回が無い試合
俺達は血液だ 滞り無く流れろ
酸素を回せ "脳"が 正常に働くために
繋げ。 ボールを。想いを。

「さあ今日も バレーボールは面白いと証明しよう」

はあ~面白かった! クロ。

2024/3/20追記

『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』
2回目‼️

鑑賞特典 第二弾ゲットしました

「音駒高校最後の集合写真」


お一人様につき、1つ
「音駒高校最後の集合写真」
3月22日(金)までの配布

すごく音駒高校らしいよね

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