あなたの色には染まらない
幻想だ屋上なんて
現実と幻想の狭間に迷い込んだ
フローラSAGAE
屋上には夢がない
立ち入ることすらできなかった
100円で動くパンダに乗ることを夢想した
なにかご用ですか?
で現実に引き戻された
何もなかった
マップの屋上は文字通りに屋上でしかない
何もなかった現実
何かを期待した幻想
萎んだdaydream
3階まで階段で降りていく
ここには
現実がある
幻想はこちらに
委ねられている
白と黒の境界線
グレーゾーン
「ぼく色」
飛び込んできた
マテリアル
素材の味わい方は
自由でいいのだ
生で食べても
火を通しても
塩コショウをふったって
トーストに挟んだっていい
プリンの上に乗せるでも
ガレットデロアの中に入れたっていい
お好きなようにご賞味ください
シェフは静かに佇んでいる
動いている
写真が
止まっている
写真は
表面だけを世界に晒して
写真の
ふりをして
舌を出して
欺いている
錯覚してしまうことを恐れずに
錯覚してしまうことを恐れずに
でも
錯覚してしまったなら
それは確かに動いている
見え方の問題か
捉え方の問題か
感じ方の問題か
そもそもこれは
問題か
ノー・プロブレム
無問題
問題なんてなにもない
気分でいいのだ
答えなんて必要ないし
言ったそばから
覆したっていい
揺らいでいる
揺るぎない
二律背反を内包して
まわるよ
世界は
須川#6
は存在していて
存在していなかった
作品一覧には載っていない
不在を現しているのだろうか
穿ち過ぎだろうか
違和感
揺さぶられている
タイトル
「石の肖像」
に付随された数字は
位置情報らしい
68C5+VM
ここに行けば
これが見れるのか
いや
これは見えないだろうな
同じ場所で
同じ石を
見つけたとしても
これは
ここにはないし
ここにしかないし
すでに
そうだ
すでに
違う
表情を浮かべている
昨日のわたしと
今日のわたしと
明日のわたしは
きっと同じなようでいて
違う顔をしている
すべての
ポートレートは遺影なのだ
その日
その時間
その時だけの
顔が並んでいた
溢れている
色で
走っている
光で
流れている
COLOR
COLOR
COLOR
DEEP
DEEP
DEEP
world
world
world
self
RIVER
Border
日常にラベリングするならシンプルに
リアルと交わるイマジナリー
白昼夢の作り方
クリームソーダ
バニラは溶けて
メロンに沈んで
白緑夢
同じものを見ていると
信じていた
わたしとあなた
あなたとわたしの時間は
わたしとあなたでは違うんだ
願望なのかもしれない
同じ月を見ている
刻一刻と流れ続ける最上川
時は止まらない
止まったはずの
写真の中
ですら
流れは
止まらないのだ
RIVERinto世界
フローするCOLORS