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パセオ通りで会いましょう

Chapter1

なにを語るかよりも
なにを語らないかだ
沈黙は肯定しているのと同じだなんて
沈黙を受け入れられない
性急さを増して加速する社会で
表明することの尊さを思う
雄弁さに惑わされてしまう
あなたもわたしも
言葉と言葉の間に生まれたこの余白は
情緒
安定と不安定を彷徨いながら
鳴り響く
言葉と言葉の間に生まれたこの余白に

ソーシャルディスタンスよりも
ユーアンドミー
この距離は時間と速度では計れない

開放と瞬間

このときの
フロー
流れだ
美は可能性だ
まだ見たことのない景色
ニューワールド
新しい世界
その扉の向こう側に
現時点での世界観
今の
今は
数年後には変わっているかも知れない
その経過を
残すこと
記録すること
表現は認識されることで表現になる
世界観は揺らぐものだ
揺らぎも含めて
確立させては
また壊して
作って壊して

繰り返して
創造の果ての
今この瞬間へ

デジタルなものを
手に触れられるものとして
どう表現するのか?
印刷方法で
見え方
感じ方

言葉で感情を
補完するように
その身から出てきたもの全てで
世界としての輪郭が
朧気に浮かんでくる

Chapter2.

もし仮に
私が
R指定だったら
聖徳太子スタイル
その場で
3つくらい
今の気持ちを
伝えてもらって
即興でラップして
吐き出していただろう
しかして
R指定でも
ラッパーでもない
フリースタイルラップも
見る専の私は
ただ
ただ
深く
浸透させていくだけた
なにを?
なにがでる?
聖徳太子
聞く耳は持ってる
聞こえてくる
声から
感情を汲み取らない
言葉を言葉のままで
まだ早すぎる
共感よりも
共鳴するまで
波に委ねているから
揺らせていてほしい

Chapter3
いつから潜んでいたんだろう
いや潜んでるつもりもなくただ
付いてきてしまっただけなのかもしれない
お祝の花束に芋虫はうねうねと身体を
捩らせていた
あなたは芋虫はさわれない
わたしは芋虫をそっと指で摘んで
3階から1階へと階段を降りていく
パセオ通りの花壇に芋虫をリリースする
いつか蝶になって戻ってきてくれるといいね
全ての芋虫は蝶になると思い込む
そこはファジーでいい

誤字を直したって
誤字も味ではないか
でもその味ではないな
イントロダクション
説明が増える
説明を要する
そのくらい
今と過去に距離を
感じてしまうのかもしれない


Chapter3
木漏れ日が影を射す
足元に伸びる影
伸縮自在のフリーダムなスクリーン
意外な真実
ああ
茶道部だったの
ひどい
ひどくない
驚いただけだよ
お茶が美味しい
ほうと一息
20分だけの花火大会は今夜
大輪の花は夜空に咲いたらしい
一方その頃の私は須賀川で
チョコレートフローズンドリンク
を飲んでいた
bgmはグラスモンド
おやすみしたいうた

Chapter4
吸い込まれそうだ
直感に

Chapter5
スイショクはビルの3階にあって
福島県でビルの3階にカフェが
あるってだけで隠れ家だ
暑い暑いと
夏は時折
本気を出してくる
死に向かって
全力疾走中の蝉を
風情があるなあ
煩いなあと半々に思ってしまう
熱さは難しい
その熱量を受け止める用意は必要で
それができてないと止められないし
後逸してしまう
感情と感情
絵と言葉
どちらも同等の熱さで
その熱さは掛け合わせる事で
上がっていくボルテージは
まるで対バン
バチバチにやりあっても最後はピース
あなたの内側からドライブして
鳴り響くLIVEに
参戦しているようにも錯覚してしまう

Chapter6
舌先が青い
正悪の鬼は
正面から覗き込んでくる
正しさの反対はきっと悪でもなくて
正しくないときは
声が聞こえてくる
ほんとにそれでいいのかよ
声すら聞こえてこなくなってから
では手後れだ
耳を澄ませて
わたしの声は
あなたには
届かないかもしれないし
意味が通じないかもしれない
かもしれないと
想像することで
諦められるし
信じることもできる
ネガティブでもポジティブでもなく
在ることを在ることとして
どんなに遠くても太陽は存在していて
月には行くこともできる
何百光年先の惑星
でも光は地球に届いている
星々の交信よりは
通じ合いたいとは
思うけれど
今の
この距離で
果たして
届くのか
どうか
存在を証明する手段として声高に
主張しても仕方ない
正しいか
正しくないか
なんて他人には測れない
考え続けるしかない

chapter7
LAST DANCE
踊り出さない
まだはじまらない
わらじ祭りを横目に
通り抜けて
終わりに向けて
カウントダウンがはじまっている
えにしは 
溢れていた
愛で

















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