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FFと私

私が愛してやまないゲーム、それは『ファイナルファンタジー』シリーズです。小学生の頃にFF7と出会ってしまったことが運命を変えたのか、はたまたそれが運命だったのか。私が「ものをつくる」ことへのあこがれを抱くようになったキッカケは、間違いなくFF7でした。
ということで、FF7をはじめとする、私の「あの頃」を彩ってくれたFFタイトルを振り返ります。

プレステと私

最初に親に買ってもらったゲーム機は、初代プレイステーションでした。小学1年生の頃だったかな。
選んだゲームソフトは『チージィ』。どういう基準で選んだかは覚えていませんが、なかなかニッチな選択をしたような……? 難しくてクリアはできなかったけれど、あの不気味な目玉の瓶詰背景とか、宇宙人みたいな敵とかはなかなか印象的で、「プレステって、なんかオトナなゲームだなぁ」とか思っていた気がします。
この時点で、早くもアクションゲームは苦手かもしれないと気付きます。その後クラッシュバンディクーとか、スーファミのスーパーマリオワールド、ミッキーのマジカルアドベンチャー、スーパードンキーコングとかやりましたが全滅だったので、確信に変わりました。

FF7と私

プレステを買ってもらった後、しばらくして父が同僚からFF7のソフトと攻略本をもらってきました。小2~小3の頃です。
最初は話が難しすぎて、あとRPGのシステムに対する理解もなくて、ミッドガル脱出もできずにギブアップしました。
半年後くらいにリトライし、今度はどハマりして最後までたどり着きました。この頃の子どもの読解力とか適応力の成長速度ってすごいんだなぁ、と我ながら思います。
RPGはアクションと違って、時間をかけたり手順を踏めばクリアできることがわかりました。反射神経が鈍い上に、細かい操作がどうやら苦手な私には向いているかもしれない、と感じました。

FF7の、あのダークで、もの悲しくて、でも根底には優しさがあるような世界観と植松サウンドに多大な影響を受けました。
ここから、いつか自分も、こういう圧倒的で魅力的な世界を創る側の人になりたい! と夢見るようになります。

メニュー画面のマテリアのグラフィックが好きだったなぁ。スノボはそこそこ極めたと思います。潜水艦は苦手でした。金庫の開け方がよくわからなくて苦労したりもしました。めいっぱい寄り道したので、セフィロスはナイツオブラウンドで瞬殺でした。なんかごめん。

大人になってリプレイしても、(今見ても主人公がわりととんでもないことになっているけれども)ああやっぱりこの世界が好きだなぁ、子どもの頃に出会えてよかったなぁと思いました。
ピアノコレクションの『エアリスのテーマ』は、こんなに優しい曲があるのか、と聴くたびに感動します。

FF8と私

最初ゲームショップの店頭でパッケージを見た時、裏にプリントされたイデアがなんとなく怖くて買うのを躊躇した記憶があります。小4~小5の頃かな。
何度か購入を見送った後、でもやっぱりおもしろそうだな、と覚悟を決めてプレイ。まずモノクロのオープニングデモがかっこいい! と興奮し、オープニングムービーでFF7からの進化に衝撃を受けました。

大人になってリプレイしたら、あの頃かっこいい大人に見えていたスコールが年相応の男の子だったことに気付き、めっちゃかわいい、とめろめろになりました。スコールはシド学園長のこと、一発はグーパンしていいと思います。
あと、ゼルがSeeD合格発表のとき後ろポケットに手ぇ突っ込んで調子乗った走り方してたり、森のフクロウで握手してもらえなかったり、収容所で仲間と話すとき目線合わせるためにしゃがんだり、シャンデリアからひとりずっこけたりしてるのがとても好きです。
ラグナの人たらしっぷりもたまらんです。友達になりたい。
BGM『The Castle』がとても好きです。アルティミシア城のデザインも好き。ずっと城を彷徨っていたい……。

FF9と私

ゲームショップの店頭で、レジ横に置かれた小さなブラウン管テレビにオープニングデモ画面がずっと流れていて、いい曲だなぁと思っていました。『いつか帰るところ』、今でも大好きです。これも小5の頃。そう、この頃はまだブラウン管のテレビが現役でしたね。家のテレビもブラウン管でした。
ウイユヴェールの壁面いっぱいの仮面はなかなかのホラーで怖かったです。テラはBGMと、マップの青の色合いが美しくて印象的でした。
アイテム一覧の宝石アイコンには心惹かれました。かわいい。

大人になってリプレイして、ビビのイベントシーンでほぼもれなく泣きました。なんならビビが出てくるだけで涙腺がゆるむようになりました。すれた大人は純粋なものに弱いのです、多分。
イベントムービーで、特にガーネットの顔がすごく細かい演技をしていて、FF8からのムービー進化もすごかったんだなぁと改めて気付きました。
ディシディアFFで声がついたときは、ジタンとクジャ、朴さんと石田さんのあまりのハマりっぷりに唸りました。か、神キャスティング……!

FF10と私

この頃からインターネットで情報を検索するようになりました。キャラクターCGを見て「いや実写やん」と驚き、逆にリアルすぎてちょっと不安になった記憶があります。こんなにリアルで幻想を描けるのかな、と。もちろん杞憂でしたが。小6~中1の頃です。
異界送りするユウナのことを、ティーダと同じような表情で見ていたかもしれません。
試練の間では、アルティマニアとよくにらめっこしてました。

このタイトルからキャラクターボイスがつくようになりましたね。声優さんの兼ね役に驚いたりもして。シーモア老師とシパーフ使いが……同じ人……? とひとしきり混乱しました。……いや、今もちょっと混乱しています。
BGM『ザナルカンドにて』は、こんなに美しい曲があるのか、と聴くたびに感動します。

おわりに

そんなわけで、とにかくFF7に衝撃を受けた勢だったので、先日発売されたFF7リメイクにはいたく感激しました。まさか今の時代に新たなFF7の世界、キャラクターに出会えるなんて!! と。クラウドのダサカッコイイ(かわいい?)感じ、とてもツボでした。続編が楽しみです。

私にとってFFをはじめとするゲームの数々は、画面の向こうに広がるもうひとつの世界でした。こちら側と変わらないくらいの確かさで、あちら側の世界は存在していました。
そして、そういった確かさを感じられる作品に対するあの頃のあこがれは、いまだ胸の内にあって、今の私が詩や物語を書く上での力になっていると思うのです。


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