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楽しくてやりたくなってしまう構造とは

市民活動って自分からやるものだと思うのですよね。自分が思い描く社会づくりをするために自分で行動を起こすってことです。もちろん組織に所属して依頼された仕事をすることも市民活動の一端を担うことではありますが、そこに自発性や主体性があったほうが良いのではないかと思います。

特にボランタリー(無報酬)な関わり手・担い手の多い領域でもあるので、そこに主体性(自分からやろうとする力)がないと、やりたくないことを断る力が弱くなってしまうだろうなと思います。ボランタリーな関わりは、やりたいことをやる力が強い方が良いと思います。その方が楽しいですし、金銭的な報酬とは別の意味的な報酬を得やすくもなると思います。もちろん苦手に挑戦することを報酬と受け止めるのであれば、やりたくないこともやってみるのもひとつだとは思っています。

だからこそ、”楽しくてやりたくなってしまう”活動を構造的に生み出すことが大切だと思います。構造って大事で、その構造は参加者にはなかなか見えづらいのだけど、その構造によって自然と、気づけば、無意識にも、構造によってつくられる流れの中に乗っかってしまうから。

この社会に生きていても、構造がある程度人生の流れを決めていることも多いと思います。社会構造の中で、気付かぬうちにコントロールされているわけですね。こちらの感覚としては「そういうもんだし」みたいな受け止め方をしているところでもあります。

ちょっとマイナスな構造の話になっちゃいましたが、これをプラスに振るとすれば、楽しくてやりたくなっちゃう構造を組織の中にいかに取り入れられるかがとても大切だと思っています。どう関わっても、どこから関わっても、関わり方に濃淡があっても、「なんか知らないけど、楽しくてやりたくなるんだよね」と言ってしまうくらいごく自然にモチベートされていくようなそんな構造です。

活動に関わってもらうためには、ビジョンへの共感もとても大切な要素ですが、それに加えて組織がどのような構造を持っているのかをよく見つめなければいけないと思います。意図して立てた構造もあれば、意図せずにできてしまった構造もあると思います。きっと組織にはそういう構造がぐちゃぐちゃに折り重なっている気がします。それをちゃんと組み上げることによって、より多くの人たちが主体的に(やりたくなってしまう)、継続的に(楽しくなって続けてしまう)関わってくれるようになるのではないかと思います。

そんな構造をどういう風に作っていけばいいのかは、まだまだ考え中ですが、そうやって関わる人の心や気持ちがポジティブに動いていく組織づくりに挑戦していきたいなと思っている今日この頃です。


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