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深掘りクエスチョンの鬼になる

「壁打ち」という相互メンタリングの仕組みをご存知だろうか。

NPO法人CRファクトリーが提唱しているもので、コモンビート事務局で取り入れている。

壁打ちとは
メンバー同士が1対1で企画会議や相談をする「相互メンタリング」の仕組み。テニスの用語が揺らいで、選手が自主練でかべうにボールを打つように、課題を抱えたメンバーが「壁役」のメンバーとコミュニケーションすることで、モヤモヤが晴れたり、企画案がまとまったり、モチベーションが高まる効果が期待できます。
(コミュニティマネジメントの教科書より)

これを3人1組で1〜2ヶ月に1度、メンバーを組み替えながら行うようにしている。それぞれが自分の今の悩みごとや課題を棚卸しして相談できるのがとても良い。ビジネスからプライベートまで何を設定しても大丈夫なので、お互いの相互理解にも一役買ってくれる。

この壁打ちの「壁役」が僕はとても得意だ(ガタイが壁みたいだからではなくw)。ぶつけられる悩みや課題をとにかく質問で返し続け、本人の思考を回させて、もらった相談の本質を深掘りしていくのだ。

勘違いをしてはいけないのが、相談されたことの答えを僕が返すわけではないってこと。選手が主役で僕は壁であることをわすれてはいけない。あくまで選手の練習を手伝うのだ。壁が自己主張してどうするってこと(笑)。

なので、深掘りクエスチョンの鬼になる必要がある。

それってどういうことなの?
つまりは何が言いたいの?
本当にそれにつっかかっているの?
それが解決されたとしたらどうなるの?
さっき言ってたことと矛盾しているけど、それはなんでだろ?
悩みって本当にそれなんですかね?
シンプルに言い換えるとすると?
今抱いている感情を敢えて言葉にするなら?
好きってこと?嫌いってこと?

「壁打ち」という手法の中での役割を全うするために、結構ズカズカと深掘りクエスチョンをしていく(笑)。だってそうしないと壁の役割が果たせないし、本人の思考を助けてあげることができないから。なので、たぶん僕を相手に壁打ちをすると、最初に相談したことと全然違うことが本質的な問題だと捉え直すことが多くなるはずだ。

自分で思考できれば、自分で考えて行動を生み出すことができる。人に言われたことだと、結局行動にならないことの方が多い(経験上)。だから、自分で自分の課題について自分で向き合うことが必要だ(至極あたりまえのことw)。だけど、それができないから、壁役の力を借りて、他問自答を繰り返し繰り返し、最終的に自問自答して、解決策を見出していくのが得策だ。

「壁打ち」あなどるなかれ。でも、ちゃんと壁になってくれる相手じゃないと、ただの打ち合いになるのでご注意を(笑)。壁役は壁役で結構練習が必要なのです。


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