見出し画像

コロナ禍における「コミュニティ」のあり方

新型コロナウイルス感染拡大によって社会が大きく変化した。わかりやすく変化を感じるものから、気付きづらいけど変化してしまってるものまで、いろいろある気がしている。

「コミュニティ」も変化してきているもののひとつだと思う。

第一に対面(リアル)、第二に非対面(オンライン)だった前提が、今では第一に非対面(オンライン)、第二に対面(リアル)となってきている。自分にとっては、人と人が会って会話して、ある程度同じ方向性や目的をもって生活する、活動するのが「コミュニティ」という感覚を持っている。きっとその方向性や目的に向かうために積み上げる、対話や関係性構築が人の社会性を育んだり、そのコミュニティでの居場所や、そのコミュニティへの愛着を生み出していたのではないか。つまりは、目的に向かうための活動の中での「余白」みたいなもの、つまりは雑談とか姿をみかけること、雰囲気を感じ取ることがとても大切だったのではないかと思っている。

もちろん非対面(オンライン)でも、比較的、そういったものは感じ取れるかもしれないが、Zoomだと結局は隣にいる人の温度感は感じ取りづらいし、雑談しようとマイクオンにすると全員に聞かれてしまう(笑)。ミーティングが終わった後の、あのなんとも言えない「誰か飲みにいこうよ」って言い出すのかどうかを探る雰囲気とか懐かしい。あれもコミュニティの余白だったのではと思う。

「コミュニティ」ってある意味どこにでも存在するので、そのあり方が変わるっていうのはとても大きなインパクトがあると思う。今まではあまり意識しなくても成立していた対面(リアル)での余白が、これからは意識しないと成立しなくなっていく。学校や職場、サークルや部活、町内会に青年会にPTAなどなど、生活の中で自然と所属しているコミュニティはたくさんあるが、その「自然さ」が非対面(オンライン)だと、あまり生まれなくなるので、これからコミュニティをどう成り立たせていくのか、コミュニティからどう生きる力をもらっていくのか考えていかなければならない。

コモンビートもひとつの「コミュニティ」だ。全国にネットワークをもつ人の集団である。今まではミュージカル公演会場の運営に全国から集結してくれて、そこで出会い、会話して、コミュニティを紡いでいたが、ミュージカル公演ができない今、彼らが出会う場がなくなってしまった。だからこそ、非対面(オンライン)の良さを使って、全国のみんなをオンラインでグループ化したりして、交流の場を生み出している。まだまだ余白は生み出しづらいが、つながることだけは提供できていると思う。自分たちの活動の土台ともなるコミュニティというなの畑をちゃんと耕して、よい状態にしていくための努力が必要だと、今回のこの変化を通して改めて感じた。

「コミュニティ」を専門領域に「居場所と仲間を感じるあたたかいコミュニティを世の中にあふれさせること」をミッションとし、「すべての人が居場所と仲間を持って心豊かに生きる社会の実現」を目指すNPO法人CRファクトリーが7月19日(日)に「コミュニティフォーラム2020@オンライン」というイベントを開催する。

ゲストトーカーが「家族・健康・教育・職場」などのあらゆる視点で「コミュニティ」を深ぼりしていくイベントだ。ゲストもとても多様で豪華だ。もともと3月開催だったがコロナの影響で今月に延期されているが、「だからこそ聴ける話」がありそうな気がしている。つまり、3月時点では聴けなかったであろう、今日書いているような、「コロナ禍におけるコミュニティのあり方」の話が確実に聴けるわけだ。僕自身が課題としている「コミュニティの余白」の部分を各方面から聞くことができるのが、とても楽しみだ。ちなみにコモンビートの事務局長の花宮も「教育」のセッションに登壇するので、どんな話を繰り出してくれるのか期待大だ(笑)。

「コミュニティ」について考えている人たちがたくさん来場すると思うので、情報収集にはもってこいのイベントだし、その空間自体が「コミュニティ」であることも面白味の一つだ。これからのコミュニティのことを考えるにはもってこいないので、みなさんにもぜひ参加してみて欲しい。

ひとりで考えていても悶々とするので、こういうイベントの力も借りて「みんなで」悶々としながら、良いコミュニティを築いて、豊かな生活を生み出せたら良いと思う。


よろしければサポートお願いします!いただいたサポートは豊かな人生をおくるための「勉強代」として使わせていただきますー!